muchが否定表現でよく使われる理由について

「現在、ゼミで否定表現を研究しているのですが、なぜmuchは否定で使われることが多いのでしょうか? a lotはあまり否定で使われないようなのですが…」という質問に回答しました。
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遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

#質問回答コーナー ooochibichibさんより「現在、ゼミで否定表現を研究しているのですが、なぜmuchは否定で使われることが多いのでしょうか? a lotはあまり否定で使われないようなのですが…」という質問をいただきました。以下に回答していきます。

2017-02-02 21:47:16
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

「muchがa lotと比べて否定表現で使われやすいのは何故なのか?」というご質問について (例文1) I don't have much money. (例文2) I don't have a lot of money. 2つの例文で、その違いを解説してみます。

2017-02-02 21:48:31
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

(1)muchは「普通・標準より増やす」というイメージで捉えると良いと思います。添付画像にコップに入れたジュースの量のイラストを書いていますので、ご参照ください。ここから、not+muchは「普通・標準より増えていない(=多くない)」となります。 pic.twitter.com/VLib05zD7S

2017-02-02 21:49:32
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遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

このmuchのイメージに対して、(2)a lotは「一山」という名詞(固まり)のイメージです(添付画像)。a lot of moneyは「宝の山」のようなイメージになりますね。 pic.twitter.com/X4D8Vox0mQ

2017-02-02 21:50:22
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遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

muchとa lotのイメージはわかったとして、それぞれどのような文脈やニュアンスで使われるのでしょうか? まず場面として「プロポーズをしている男性」を設定します。彼が(1)(2)それぞれの英文のあとに「but will you marry me?」と続けたとしましょう(続く)

2017-02-02 21:52:02
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

この場合、(1)は「余裕のある生活ができるほどのお金はないけど、結婚してもらえるかな?」。(2)は「一億二億といった大金はもっていないけど、結婚してもらえるかな?」というニュアンスになります。

2017-02-02 21:52:29
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

これでnot+muchとnot+a lotの違いは大体わかるかとは思いますが、not muchについて補足しますね。友達同士の挨拶で「What's up?」「Not much」という会話がありますが、これは「普通より格別いいってわけじゃないよ=ぼちぼちかな」という意味になります。

2017-02-02 21:52:49
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

以上で解説おわりです。なお、今回の解説については、2年ほど前に調べたものをベースにしていますが、精査ならびにネイティブチェックを入れていません。あくまで仮説段階のものとお考えいただければと思います。

2017-02-02 21:53:31