【視覚過敏対応版】双極性障害の混合状態について。「双極II型障害という病 -改訂版うつ病新時代-」を底本に。
- このまとめの通常視覚向けデコレーション版はこちらです。>https://togetter.com/li/1102522
※うつ病や双極性障害(旧名・躁鬱病)で出現する罪業感という症状は、自罰的になって自分を責め抜く危険な症状です。その状態にある患者をしばきあげると追い詰めて自殺させてしてしまう可能性すらあります。
鬱にも罪悪感を伴うが、双極性障害の鬱は深刻だ。 実際に自分のしでかした事は、深く恥じ入る事や絶望的で…大切な人も物も…お金もなくす。何千万も有ったお金を投資(実際にはあり得ない事)し、破産→生活保護…とか…だから落ちたら浮上するのが難しい。 鬱より自殺率が多いのも納得。 twitter.com/cookdrake/stat…
2017-04-17 16:54:33双極性障害でキモになるのが躁状態のコントロールだというのは、躁期に気が大きくなって色々やらかしてしまう(そしてやりすぎな事に気づけなくなっている)から。躁期に人生を自分(の症状)で破壊してしまい、鬱期にその事実に打ちのめされてしまう。twitter.com/ponkotunoumiso…
2017-04-17 17:01:41双極1型障害の場合、躁病相を抑え込めないと入院もありえる。しかし、初発の躁病相で入院できれば運がいい法かもしれない。「なんて人だ!」「困った人だ」「ひどい人だ」と見逃されてしまうと、躁うつの病相を繰り返してしまい、社会生活まで破壊される場合も。躁病相は怖いよ。
2017-04-17 18:30:12※運がいい法かもしれない>運がいい方かもしれない
双極Ⅱ型障害の場合は、逆にうつ病相が長引く傾向があり、躁病相もクリアな躁状態ではなく混合状態に陥りやすいのが怖い。混合状態は早い気分変動の波に足元を救われて自分の立ち位置すらわからなくなり、疲れ果てて自死やdemoralizationに至るリスクが高い。
2017-04-17 18:34:24※足元を救われて>足をすくわれて
※ミス表記訂正:躁病相>軽躁病相
※ミス表記訂正:躁状態>軽装状態
※demoralization(士気低下)については次パートで解説。
以前から、ツイロンガーのエントリをツイートしてまとめてくれって声がありましたんで、思い立ったが吉日でこれから連投します。基本、以下のコピペになります。書き足しはあるかも? 「双極Ⅱ型障害の躁うつ混合状態について。」twitlonger.com/show/n_1sp2obm
2017-04-20 00:09:56「双極Ⅱ型障害の躁うつ混合状態について」 これから投稿する混合状態の大雑把な解説は「双極II型障害という病 -改訂版うつ病新時代-」のアマゾンレビューに若干の書き足しを行ったものです。 レビュー直リン>amazon.co.jp/review/R1O4K6T…/①
2017-04-20 00:22:11まずレビューからキモの部分を抜粋します。 >気分変動の速い波と混合状態は患者を巻き込み、自己を見失わせ、回復の足がかりをも見失わせます。「これがある限り、回復の軌道に乗ることは困難」(P97)であり、患者は自己の病前を思い出すことすら困難になります。/②
2017-04-20 00:22:40この状態に患者が疲弊し、人格までが侵食されることが人格の変容、士気低下(demoralization)の根底にあるのです。/③
2017-04-20 00:27:03>士気低下に陥る前に速い波と混合状態を収束させることは患者のその後の人生をも左右する、非常に非常に重要なことなのです。 >「速い波や混合状態から逃れることができない患者は、自己統制の不能から自尊心を急速にすり減らしてゆき、ついには治癒への希望を失い、/④
2017-04-20 00:28:40制御できない自分を叱咤することに疲れ果て「最初からこうだったのだ、自分は自制心など元々ない卑小で倫理に値しない存在なのだ」と考えることでわずかに楽になり、自身の本来備えていた誇りや倫理観を手放してしまうことになる。/⑤
2017-04-20 00:29:23自尊心を手放すことで波に翻弄されることをやっと耐えられる、そんな状態になってしまう前に、波を穏やかにする必要があるのです。(抜粋〆) この「混合状態」がどういういう仕組みになってるのかを以下(私なりの理解になりますが)解説します。/⑥
2017-04-20 00:32:01まず、精神状態の要素ですが、前掲書では3つにわけられてます。 「思考、意志、気分(高揚とか落ち込み)」の三要素です。 これが全部揃ってストンと落ちていると、ベタなうつ状態に。 逆に全部アゲアゲだと躁病の状態になります。/⑦
2017-04-20 00:42:57しかしパラメータは綺麗に揃って上下せず、ばらつくことも多いわけです。 で、その混ざり具合がいい感じに香ばしいと危険な混合状態になります。/⑧
2017-04-20 00:43:56例えば「意志は萎え萎え、気分は最悪、思考だけは活発」だと布団をかぶって怖い考えが脳内を駆け巡るままにガタガタすることになる。これは本人は大変つらいですが自殺リスクは低いです。自殺することすらできない状態だからです。/⑨
2017-04-20 00:44:33あるいは「意志は何かをしようとするが、気分は最悪、思考はできない」だと、興奮しているのに考えがまとまらず、落ち着きがなくなって(というか落ち着いていられなくて)ウロウロし続けたりする。/⑩
2017-04-20 00:47:04危険なのは「意志と思考は活動している(=意欲を持って段取りを考えらられる)、でも気分は最悪」で、これは自殺リスクが高くなります。 でも、一番怖いのは、実はそれぞれの状態ではなくて、その状態像が素早く交代して振り回される部分にあるのです。/⑪
2017-04-20 00:47:59辛くて辛くてたまらない状態で布団を被って耐えていた人が、すっと気持ちが軽くなって行動できるようになって、そのまま吊ってしまったりするのは、おそらくこういう時でしょう。 (今ならやれる。もういいかな、また辛くなる前に…という発想になってしまいやすい)/⑫
2017-04-20 00:50:13あるいは高揚して軽躁状態でるんるんしてた人が、突然ストンと落ち込んで、そのままスッと死んじゃったりする。/⑬
2017-04-20 00:54:17(飲酒後、酔がさめかけた時は、このストンが生じやすいのでリスクは跳ね上がります。ですから、うつ病や躁うつ病の患者を励ますために酒盛りを開くのは非常に危険です) この「落差」が双極Ⅱ型障害の、わけても混合状態の恐ろしさなんです。/⑭
2017-04-20 00:54:50頻繁に状態が変わり、しかも予測不能。そのたびに振り回されて、アップダウンの落差が生じる、その落差の間隙に「魔」がさす。 これを前掲書の著者は「軽躁のデーモン」と呼んでいます。/⑮
2017-04-20 00:56:54そして、そのような早い波に振り回されることで、患者や家族が疲れきり、患者が自尊心を保ち続けることが出来なくなっていった時、「士気低下(demoralization、冒頭のレビュー引用部参照)」が生じるリスクが出てくるわけです。/⑯
2017-04-20 01:02:03