三ツ矢サイダーのCM炎上が収束したようなので、なんで炎上したかを書いてみた。
三ツ矢サイダーのCM炎上の件がようやく収束して、一方で群馬県立美術館の騒動で、続いて「表現の自由」「表現の自由の侵害」が話題になっています。
2017-05-01 11:09:32この「表現の自由」というものは、別に物理的な形を持っているわけではないので、大事にしている人も「これ!」と説明できるものでもなく、実際に説明使用とするのは難しいから説明できない、しない人が結構いるように思えます。
2017-05-01 11:09:43一方で「表現の自由の弾圧だ!」言う人の中には、「表現の自由」が何なのかはどうでもよく、騒げるから騒ごう、叩けるから叩こうとノリノリの人を見かけます。
2017-05-01 11:09:55もの凄く極端に言うと、「表現の自由」とは「これが言えなかったら死んでしまう」です。死なないため、生きるための権利。本当に極端ですが。
2017-05-01 11:10:12国家権力はその力を持っています。「作るな」「破棄しろ」「言うことを聞かなかったら投獄だ拷問だ死刑だ」、これを実際にやる力を持ってます。だから日本国憲法で「そゆことはやっちゃダメ」とされています。
2017-05-01 11:10:25美術館にそんな力があるでしょうか?実際に上のことを言われたら、「じゃ余所でやるよ」と言われたら、それ以上どうしようもありません。今の時代、業界の実力者が手を回してどこであっても展示できないようにする、そんなことは無理です。
2017-05-01 11:10:37美術館でやらなくたって、自分で場所を借りてやればいい。不動産業界に「貸すな」と圧力をかけるのは無理ですし、メディアに圧力をかけて報じなかったり悪評を流したところでネットが解放されていますからね。プロバイダに圧力をかけるのも不可能。
2017-05-01 11:10:50三ツ矢サイダーのCMが何故炎上したのか、その理由は作り方にありまして、作り手には当たり前過ぎるほど当たり前なことができていないから炎上したのですが、CM作品の作り方の拙さを説明する人は、どうも少ないみたいです。
2017-05-01 11:12:49一方このCMを批難する人に「表現の自由の侵害!」怒る人って、その作り方の拙さを理解した人って、どれだけいるんでしょうか?ちょっと気になります。
2017-05-01 11:13:04小説でも映画でもマンガでもなんでも、お話しを作る場合、よほどの例外か計算尽く以外に「やらないといけない原則」の一つに、“始まってすぐお客に世界観を説明しないといけません”てのがあります。
2017-05-01 11:13:27でバイオレンス物って、実は結構デリケートに作っていて、北野武氏のいう「アメリカ映画ってさ、ガラスの破片が散乱している床を裸足で走ったって、痛そうじゃないじゃん、俺の映画は見ていて痛いのが解るんだよ」ように、基本的に見ている人が痛さの不快感を感じないように記号で抑えています。
2017-05-01 11:14:00他のコマーシャルで格闘描写があるのに誰も問題視しないのは、そういう「お話しの持っていき方」が格闘物のルールに則っているからです。コマーシャルでリアルっぽい流血シーンはないでしょ。(あ、実は流血しているんだろうな)と想像させるものもないでしょ。
2017-05-01 11:14:37日常系CMですよーという非緊張状態で始まり、ストーリー上どんでん返しがあるわけでもないのに、いきなりリアルな暴力描写がでた、これが炎上の理由です。
2017-05-01 11:14:59