- uchida_kawasaki
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[重要] 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 Vol. 34 (2017) 小児における甲状腺癌の超音波所見 福島医大 jstage.jst.go.jp/article/jaesjs… 小児甲状腺癌の超音波検査所見を自験例をもとに解説 pic.twitter.com/pTTjsC2Eru
2017-05-01 14:07:08@PriamalFear ここで言及されている「自験例」は、すべてが県民健康調査の甲状腺検査からではないようだけど、去年9月の発表(fukushimavoice2.blogspot.com/2016/10/201610…)と突き合わせると、色々と分かることがある感じ。(ちなみにこれ、英語論文にもなるのかな?) twitter.com/PriamalFear/st…
2017-05-01 15:05:21@PriamalFear たとえば、低分化がん3例中2例が再分類された件、詳細は発表されていないけれど、充実性乳頭がんのパラグラフで、「以前に第6版甲状腺癌取扱い規約では低分化癌と判断されていたものが7版では充実型亜型として再評価されている。(中略)福島での手術例では現時点では極めて少ない。(続)
2017-05-01 15:10:51@PriamalFear (続)図10は囊胞内乳頭癌として診断されたものである。術後経過は良好。」と言及されている。 図10 jstage.jst.go.jp/article/jaesjs… 9歳男性,甲状腺癌取扱い規約第6版では低分化癌の範疇に入るものの,悪性度は高くなく,第7版では乳頭癌特殊型の充実型に分類される。
2017-05-01 15:11:27@PriamalFear これまでは、チェルノブイリとは異なり、福島では充実性乳頭がんは出ていない、とされていたけど、低分化がん3例中2例が再分類された件、以前も充実型乳頭がんへの再分類ではないかと疑ってたけど、やはりそのようだ。 twitter.com/YuriHiranuma/s…
2017-05-01 15:14:172014年の第47回甲状腺外科学会学術集会で、甲状腺癌取扱い規約の改訂における低分化がんの扱いについて触れられてるのだけど、低分化がんから乳頭がんに再分類された2例は、充実型だということはないのかな? bit.ly/2e8Zxam(PDFダウンロードリンク) pic.twitter.com/zMW73eDsSR
2016-10-13 10:19:14@PriamalFear 去年9月末に鈴木眞一氏は、2016年3月時点で福島医大で手術が施行された125例の臨床病理データを発表している。手術症例総数からすると、2016年6月6日発表のデータで、この時の1巡目の追補版で、低分化がんが3例→1例に変更された。 pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac…
2017-05-01 15:22:45@PriamalFear それにも関わらず、日本財団主催の国際会議の発表では、低分化がん3例のままで、充実性乳頭がんは0例となっていた。 fukushimavoice2.blogspot.com/2016/10/201610…
2017-05-01 15:23:53@PriamalFear 今回発表された日本語論文では、充実性乳頭がんは、「福島での手術例では現時点では極めて少ない」とされており、これまでの「充実性乳頭がんは見つかっていない」という主張とは異なっている。 jstage.jst.go.jp/article/jaesjs…
2017-05-01 15:27:03@PriamalFear (この論文、福島の甲状腺検査で見つかったがん症例が結構出ているのではないかと思われるけど、言及されている年齢は診断時もしくは手術時年齢だと思っていいんだろうな。)
2017-05-01 15:28:26@PriamalFear これがもしかして、唯一の低分化がん症例かも。 12歳女性 約1年間で9.8mmから50mmをこえる急激増大と,術前濾胞型乳頭癌疑いがあり,左葉切除,左D1実施,術後病理結果で上記(注:低分化がん)となる。(続) jstage.jst.go.jp/article/jaesjs…
2017-05-01 15:37:44@PriamalFear (続)急激な増大傾向はあるものの超音波上は典型的な悪性パターンを呈してはいない。病理結果から補完全摘勧めるも同意を得られなかったが,その後外側頸部リンパ節転移を認め,補完全摘,外側頸部郭清を実施している。 (これはつまり、再発・再手術例)
2017-05-01 15:38:45@PriamalFear これが甲状腺検査での診断例だとしたら、低分化がんなので1巡目の症例となるけど、検討委で発表されている細胞診結果では、1巡目のエコー検査時最大腫瘍径は45.0mm。しかしこの症例は1年間で9.8mmから50mmに急激増大。二次検査から手術まで時間があいたから術前に再エコーしたとか?
2017-05-01 15:49:17@PriamalFear 論文内で、例の日本財団主催シンポジウムのまとめ本(sciencedirect.com/science/book/9…)の中の鈴木眞一氏のセクションが引用文献として出てきたので、思い切って購入して確認したところ、やはり当時発表された情報とほぼ同じだったけれど、少しだけ追加情報があった。(続)
2017-05-02 07:51:36@PriamalFear 手術の合併症について: 甲状腺機能低下症は、甲状腺全摘後および、橋本病のため術前にレボチロキシンが投与されていた症例のみで発生した。副甲状腺機能低下症、反回神経永久麻痺、術後出血などの合併症は見られなかったが、
2017-05-02 07:52:08@PriamalFear (続)1例においては、術中神経モニタリング(全症例で施行)にも関わらず、反回神経の麻痺が持続した。 TSH値が基準範囲上限を超える例が見られたが、食中ヨード制限後に基準範囲内まで下がった。
2017-05-02 07:52:30@PriamalFear 組織病理学的診断は、121例が乳頭がん、3例が低分化がん、1例が「その他」。(中略)チェルノブイリ事故後によく見られた充実性甲状腺がんは検出されなかった。 甲状腺内進展(61.6%)と石灰化(78.4%)は、頻繁に見られた。
2017-05-02 07:52:43@PriamalFear 今のは、鈴木眞一氏が執筆した、Chapter 15「福島原子力発電所事故後の小児期と思春期での甲状腺がんの特徴」での追加情報。 sciencedirect.com/science/articl…
2017-05-02 07:55:52@PriamalFear 大津留氏らによる Chapter 14「県民健康調査における甲状腺超音波検査の5年中間報告」 sciencedirect.com/science/articl… は、ほとんどが大津留氏の発表内容 (fmu-global.jp/?wpdmdl=2029)と同じだったけれど、
2017-05-02 08:03:53@PriamalFear (続)「がんのドライバー遺伝子変異プロファイル」というセクションで光武論文にも言及していた。 鈴木眞一氏、大津留氏らどちらの章でも、放射線影響ではないと結論付けていた。ただ、大津留氏らの章では、スクリーニング効果による過剰診断であると明言しているのに対し、
2017-05-02 08:04:46@PriamalFear 鈴木氏の章では、過剰診断という言葉は出てこず、高精度の超音波機器を用いて大規模スクリーニングを行った影響である、と述べている。
2017-05-02 08:04:59@PriamalFear ちなみに、鈴木眞一氏は、3県調査でA2が56.5%と福島よりも高かったのは、3歳未満が含まれていなかったから(A2の割合は年齢とともに上がるため)だろう、そして、2巡目のA2の割合は、1巡目で3歳未満だった人たちが成長するにつれ、3県調査とほぼ同じになっている、と述べている。
2017-05-02 08:10:21@PriamalFear 大津留氏らの章で一番目についたのは、「以上、以下」を、”more than, less than” に置き換えている所。5mmと20mmがどこにも含まれない状態。 また大津留氏らは、鈴木眞一氏とは異なり、低分化がんが1例だと述べているけど、乳頭がんの亜型にまでは言及していない。
2017-05-02 08:24:29