メディアが報道しない本当のシリア・中東⒀シリア、ハン・シェフーン神経ガス攻撃2017年4月11日付ホワイトハウス発表査定報告書に対する反証/セオドール・A・ポストル(マサチューセッツ工科大学・科学、技術、国家安全政策名誉教授/全訳)A Quick Turnaround Assessment of the White House Intelligence Report Issued on April 11, 2017 About the Nerve Agent Attack in Khan Shaykhun
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メディアが報道しない本当のシリア・中東⒀シリア、ハン・シェフーン神経ガス攻撃2017年4月11日付ホワイトハウス発表査定報告書に対する反証/セオドール・A・ポストル(マサチューセッツ工科大学・科学、技術、国家安全政策名誉教授/全訳)
2017-05-01 17:48:16A Quick Turnaround Assessment of the White House Intelligence Report Issued on April 11, 2017 About the Nerve Agent Attack in Khan Shaykhun,
2017-05-01 17:48:56Professor Emeritus of Science, Technology, and National Security Policy, Massachusetts Institute of Technology(全訳)
2017-05-01 17:49:56②君から届いた前回のメールは、私が理解するところでは、去る4月4日シリア、ハン・シェフーンで起きた例の神経ガス攻撃について、※1.情報コミュニティの情報を元にホワイトハウスが発表したある声明に関してのものだと思うので、私は今、それへの返信つもりでこれを書いている。
2017-05-01 17:51:48③※1. 情報コミュニティ(Intelligence Community):以下、I.C. 君のノートから推測すると、君はどうやら2017年4月11日頃に、ホワイトハウス発表のこの要約を受け取ったものと私は理解している。
2017-05-01 17:52:32④私もその報告書を注意深く読んでみたが、その結果、今は何の疑いもなく100%の確実さで、あの日、2017年4月4日のおおよそ朝6時から7時の間にシリア、ハン・シェフーンで起きた化学兵器攻撃をシリア政府の犯行と自信たっぷりに断定したアメリカ政府の主張にはなんの根拠もないということを
2017-05-01 17:53:14⑥最も重要な矛盾としてここで強調しておきたいことは、4月4日朝のあの攻撃がホワイトハウス報告書の言う<飛行機からの投下>よるものではなく、そのとき地上の現場にいた何者かの手で直接執行されたものだということを、ホワイトハウス報告書の<証拠>そのものが証明しまっていると言うことだ。
2017-05-01 17:54:13⑦つまり私が言いたいのは、他でもないホワイトハウス発表のあのサリン発生源の写真が、それが飛行機から投下されたものではありえないと言うことを証明していると言うことだよ。正直なところ、私はあの発生源に関するホワイトハウスの情報が信用できるものだと思っているわけでは全然ないのだが。
2017-05-01 17:57:30⑧しかしながら、ここで仮にホワイトハウスの発表を正しいとして、あの発生源とされる写真も現場で実際に撮影された正真正銘の証拠だと仮定してみよう。
2017-05-01 17:58:11⑨その場合、最も確からしい可能な説明として考えられるのは、サリンは122ミリ径ロケット弾の素材である金属チューブにサリンを充填してその両端を栓で塞いで作った即興散布装置から撒き散らされたものであるということだろう。
2017-05-01 17:58:41⑩ホワイトハウス発表の情報の中で唯一正しい事実として、あの朝、シリア、ハン・シェフーンで起きた事件が実際に神経ガスを使用した化学兵器攻撃だったということは信じていいと思う。
2017-05-01 17:59:15⑪ホワイトハウスはその点を繰り返し何度も強調し続けているのだが、奇妙なことに、政府報告書を精読してわかることは、攻撃が飛行機から投下された爆発物によるものだと言う主張を報告書の<証拠>そのものがことごとく否定していると言うことだ。
2017-05-01 17:59:55⑫政府レポートはその肝心な点に触れる代わりに、ただ犠牲者の身体的苦悶の有様のみを繰り返し強調して、この攻撃に神経ガスが使用された事実を印象付けようしている。
2017-05-01 18:00:27⑬ではさっそく政府レポートがあの攻撃をシリア政府の犯行であると断定したそもそもの証拠である、ハン・シェフーン北部の道路に穿たれたあの(事件によってできたとされる)クレーターの写真について検討してみよう。
2017-05-01 18:01:15⑭私はグーグル・アースでそのクレーターの場所を特定してみたが、やはりそれが飛行機から投下された爆発物によってできたものだという証拠をどこにも見出すことができなかった。
2017-05-01 18:01:57⑮グーグル・アースの地図は、参考のためにテキストの終わりに図1として添付しておいた。それによると、確かにクレーターは、ホワイトハウスの声明どおりに、ハン・シェフーン北部の道路上に確認できた。
2017-05-01 18:02:44⑯しかしながら、そのデータはホワイトハウスの到達した結論とは全く別な様々な結果を可能性を暗示している。爆発物は現場にいた何者かの手によって直接に地面に<置かれた>のであって、飛行機から<投下>されたということはありえない。
2017-05-01 18:03:22⑰しかしながら、ホワイトハウスはこのクレーターの底に残された<缶>の残骸に言及して、それがシリア政府軍機から投下されたものであると主張し続けている。
2017-05-01 18:04:00⑱ホワイトハウス提供の写真の中に写っている瓦礫を分析してみると、何者かの手によって地面に置かれた<缶>を覆い隠すようにその上に爆薬が仕掛けられ、爆発させた。そして爆発の力で缶を潰し、中身のサリンと思しき物質を撒き散らした。
2017-05-01 18:04:36⑲時の経過と共に<時間>が非常に重要な意味を持つことがますますはっきりしてきたので、私は、ホワイトハウスがそれらをして間違った、そして誤解を招く方向へ国民を導こうとしている一連の写真・図をここに整理しながら議論を進めていきたいと思う。
2017-05-01 18:05:36⑳私は以下、それらの要約を示し、私がこれから述べる結論に基づいてさらなる調査を期待するものである。 図1は、ホワイトハウス発表による、サリン発生源と特定されたクレーターの位置するハン・シェフーンの北部の一角を示したグーグル・アースのイメージだ。(図1) pic.twitter.com/eRCeP99LW5
2017-05-01 18:06:58㉑図5は、事件当日4月4日のクレーター付近の風向きも示している。(図5) その朝の午前3時ごろ、風はおおよそ秒速1.5~2.5メートルの速さでほぼまっすぐ南に向かって吹いていた。そして午前6時になるまでに風は秒速1~2メートルで南西方向へと向きを変えている。 pic.twitter.com/5xYAXgucpE
2017-05-01 18:07:58