某コンビニのSVとして勤務し心を壊された話。セルフまとめ

百和@日本のどこか @uiharuwo

新卒で入社した某コンビニ。 本当はあまり興味がなかったけどここしか受からなかったら入社。 それがすべての始まりでした。

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最初の一年は店舗研修。浦安のお店に半年間スタッフ＋αの業務をこなす。時々失敗したこともあったけど今思えば天国だった。

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半年後、異動で江東区のお店へ。スタッフは少なかったけど全然楽だった（後と比べるとね）。 初めて夜勤を経験。結構やることが多いんだと思った。

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2ヶ月後、緊急直営化されたお店へ店長として配属。店長とは名ばかりの業務。でも江東のお店よりスタッフは多くこのままでもほぼほぼ定時で帰られた。

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翌年、SVになるべく大阪へ異動。 いいお店を作るべく頑張ろうとしていた。

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3ヶ月後、正式にSV任命。 晴れてSVになったものの右も左もわからない。先輩・上司もほぼ放置。仲の良かった先輩にあれこれ尋ねる日々。

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SVの仕事は想像以上に大変だった。上からの数字は守らないといけない。でもオーナー・店長は首を縦に振らない。お歳暮・ギフト・土用丑の日・クリスマスケーキいろんなものを自腹で買った。

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日々の発注も大変だった。朝7時に出勤し、データ見てお店へ電話。店長にお願いしますと掛け合ってもなかなか了承してくれない。そらそうだ。売れなかったらお店の経費になるんだから。 でも上は発注目標必達といってプレッシャーをかけてくる。

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週2回の店舗巡回も中々のしんどさだった。8店舗を週2回。1週目は店の外観・清掃具合、陳列状況、レジの応対、あるべき商品がどれだけあるか等。真面目にチェックしたら30分以上はかかる。それを店長もしくはオーナーにフィードバック。時にはスタッフとOJT。

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全て終わる頃には21時を回る。21時終業ルールがあるので車を車庫に戻し家へ帰宅。だが会議資料やらオーナーへ配る資料作成は終わっていない。なので自宅で作成。ようやく終えて寝るのは3時。風呂入る気力もない。

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朝6時起床。さすがにボサボサ頭とベタつく肌で人前に出るわけにはいかないからシャワー。 タオルで体を拭きながらニュースと新聞チェック。店長とオーナーと話せる話題をメモる。そしたら副署長から電話。「0時時点での発注が入ってない。今すぐ確認しろ」

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お店に電話すると「店長は夜勤明けなのでもう帰っちゃいました。」 急いで身支度して出発。駅へと走りながら店長個人携帯に電話するも繋がらず。寝てるなこいつ。 8時に事務所ついで車のキーをとって急いでお店へ。案の定、発注ゼロ。殺したろうか。

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店長と連絡が取れないのでオーナーへ電話。「先週と同じぐらいの数字だったらいいよ。」あほか。先週と今週じゃ天候とかイベントとか与件が違うんだよと反論したくなるも時間がないので先週＋αぐらいの数を発注。

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そんなこんなしてるうちに発注締め切り30分前。端末で店舗毎に確認すると案の定というかやはりというか発注目標未達。電話。 僕「先週の巡回で発注数量決めましたよね！？」 店長「だって弁当ケースたくさん在庫あるんですよ。売れるわけないじゃないですか。」

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僕「天気もいいし気温も高い。絶対売れますよ」 こういうのを8回繰り返す。根拠の薄い言葉を並べると心が削れていく。 売れるかどうかなんて8割は立地。あとは運。正直売れないことの方が多い。

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どうにかこうにか発注目標9割に押し留めるも締め切り直後に副所長から電話「おまえのみせどうなってんねん云々」 おまえだって未達じゃねーかという言葉を抑えてひたすら謝る。

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それでも1年半は耐えてきた。毎日毎日社用車で泣きじゃくる日々。 やめたい。死にたい。もういなくなりたい。車を電柱にぶつけようかと思ったことさえあった。

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決定的だったのは2016年のある秋の日。その日はおでん70円セールの日だった。 奇しくも開店セールと被っていたので下っ端の僕はそちらの応援へ向かう。朝5時に出勤して18時まで陳列、レジ応対、発注補助、呼びかけ。

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巡回資料をとりに事務所へ戻ると事務所電話がなる。取ると副所長だった。事務員にとりついでさっさとお店へ。 出発したのは18時半。どう考えてもおでん売上のピークは越えてるがセールは24時まで。しっかりおでんを仕込めているか確認しなければならない。

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大体の店は売上ピークを超えるとおでん鍋はガラガラ。大根なし、牛すじなし、こんにゃくは一切れのみ。こんなおでん見て誰が買いたくなるんだと怒りながら仕込む。スタッフにお願いするにも、そのスタッフは仕込み方を知らない。

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なんだかんだ全店回って車庫に戻ったのは1時。終電ギリギリ。だがそこに待ち構えていたのは副所長。 「おまえはあの時間に事務所でなにしてたんだ。みんなおでん巡回してるんだぞ。」 「あ、いえ。店舗応援だったので資料を取りに戻っただけです」 「いいわけするな！」 終電アウト

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「御託はもういい。ついてこい。送ってやる。」副所長の車に乗せられて他チェーンの店舗チェックをする。かれこれ2時間。 「いいか？これら残業じゃないからな？」 4時帰宅。もう何も考えられない。

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朝寝坊して6時半起床。重い体を起こして出勤準備。よかった今日は未発注ないんだなと思いながら玄関へ。 手にドアノブをかける。 しかし動かない。両手で押しても動かない。そして倒れる。

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目が覚めたら9時。出社時間に間に合わないと悟り体調不良ということで休む連絡を入れる。 なんか電話で副所長が喚いていたが耳に入ってこない。

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スーツを脱いでベッドに入ると猛烈な頭痛と吐き気。立てないぐらいの頭痛。これはやばいと思い実家に電話。 数時間後目が覚めたら病院だった。