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ざしゃ @higa58
撮り鉄なる語は、NHK放送の『熱中時間 忙中“趣味”あり〜』において、鉄道趣味者を分類するために出現したのが初出だったように思います。『熱中時間』では鉄道ファンの中でも乗用鉄道や車窓速記など、一風変わった分野を紹介するため、◯◯鉄という分類が必要となったのです。1
ざしゃ @higa58
鉄道趣味と一口に言っても非常に多くの事象を対象とします。国鉄対JRのような対立軸は氷山の一角で、歴史や財政状況から迫っていくのもざらです。当然◯◯鉄のようなジャンルを跨ぐことになります。また、写真は記録として欠かせない道具です。カメラを使わないジャンルがあるのでしょうか。2
ざしゃ @higa58
例を挙げると、車両設計に興味がある人が撮る形式写真(竣工写真)や風景写真の一種としての俯瞰撮影、廃線跡を特定するために道路を写した写真。この場合撮り鉄は前二者を指しますね。 それでは、撮り鉄の分類はどうでしょうか。近年紙面を騒がせるのが「駅撮り」、これに対応するのが「沿線撮り」3
ざしゃ @higa58
写真の作り方によっても異なります。列車を頭から尻尾までフレームに収めるのが「編成写真」、山などの高所から撮るのが「俯瞰撮影」、先ほど説明した「形式写真」など。他にもあるかもしれません。 それでは、なぜ「駅撮り」は問題を起こすのでしょうか。4
ざしゃ @higa58
論点はふたつ、誰でも簡単に撮れること、都会であることが挙げられます。 電車を撮るには移動が必須ですが、移動と撮影が両立できる駅撮りは簡単です。駅撮りを行うのは、夜間の撮影を除く殆どが若年層です。つまり、鉄道初学者が初めて経験するのが駅撮りであると言っても過言ではありません。5
ざしゃ @higa58
そこで多くのルールが暗黙の内に形成されました。フラッシュの不使用、雛壇の形成などです。また、ローカルルールとしては三脚・脚立の不使用や試運転の非掲載もあります。これらは駅で違反者がいた場合に適宜口頭で注意されます。他に接点が無いからです。相手はカメラを持った一般人と言えます。6
ざしゃ @higa58
ここで不幸な問題が生じます。注意する立場というのはしばしば高圧的になりますし、競合もします。言い争いは罵声に発展します。ピリピリとした集団は現業の方にも無理な注文をつけ、他の鉄道利用者を威迫します。これが「罵声大会」です。これが第一の論点です。7
ざしゃ @higa58
第二の論点、都会であること。都会は線路が高架化され、「編成写真」が「駅撮り」に限られます。もちろん一市民としては踏切による渋滞・事故の危険を無くし、騒音振動問題を低減するので喜ばしい限りです。しかし、写真を撮るなら話は変わります。8
ざしゃ @higa58
都会らしい写真を撮れば済むのですが、雑誌は編成写真の優位を謳いました。撮り鉄 = 編成写真の図式です。さらに感性の問題である写真に減点式採点法を持ち込み、競技性を付与した点にも問題はあります。結果、カメラの低廉化も相まり一部の駅に大量の「撮り鉄」が殺到する惨事となったのです。9
ざしゃ @higa58
ここで注意しておきたいのが、地方では滅多に罵声大会が発生しない点です。発生する場合も、珍しいイベントにおいて他地方の増長した趣味者がローカルルールを持ちこむ場合が殆どと言えます。つまり「駅撮り」の問題は都会に偏在する鉄道趣味者の暴走なのです。10
ざしゃ @higa58
かつて自浄作用は存在していました。しかし、最早解決できないほどに集中してしまったのです。 他の趣味ではどうでしょうか。例えば航空ファン。エアラインとミリタリーでは若干異なりますが、人が集まる航空祭での問題は近年特に叫ばれています。11
ざしゃ @higa58
バスのファンも事業者との衝突が多いようです。一方、船舶ファンは安泰と言われますが、これは釣人のマナーの悪さに隠れているだけでは無いのでしょうか。12
ざしゃ @higa58
「駅撮り」が撮り鉄としてクローズアップされる背景には、他と比較して圧倒的に職員・利用者との距離が近いという事情があります。同じ鉄道ファンでは「沿線撮り」にも同様に特有の問題が数多くあります。しかし、こちらを叩くのは鉄道ファンのみ、つまり殆ど身内です。13
ざしゃ @higa58
他の趣味もそうですが、目立つ所が叩かれるのであって、他に問題がないわけではありません。比較した場合、さらに悪辣なこともあるでしょう。あらゆる趣味者に必要なのは、無責任な放言ではなく、「駅撮り」問題を叩き台として如何にマナーの向上に務めていくかという危機意識ではないでしょうか。14
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