ファンシーな本の、ファンシーなエピソードにもとづく、ファンシーな日本人論

「同じ人間だから話せば分かるよね」と言われただけで、オーストラリア人の留学生が「日本人は差別主義者だ!」と言って日本人を憎悪し日本を去ったという仰天エピソード。
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きっかけ=ターゲットにされた人

小川一 @pinpinkiri

一面トップです。日経は見出しを「更迭」にしています。大臣とか政治家とかいう前に、人として、なくてはならない感性が決定的に欠けていると思わざるを得ません。mainichi.jp/articles/20170…

2017-04-26 06:05:23

今村復興相:辞任へ 「震災、東北で良かった」再び失言
─── 毎日新聞 2017年4月26日 東京朝刊

 

ファンシーな日本人論を語る人

新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

今村大臣辞任に対するこのコメント。いつものことであるが、私が昔から気になっているのがこの「人として」の表現。日本人はこの表現を「普遍的なもの」であるかの如く発するが、これがいかに<日本的なるもの>であるかを自覚しておいた方が良い、とたまたま読んでいるこの本を読んで痛感している。 pic.twitter.com/Zxu4vVeEk4

2017-04-26 10:43:42
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新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

この本の中に面白いエピソードがあり、日本人教授が何気なくオーストラリア人留学生に「ま、同じ人間だから話せば分かるよね」と言ったことに対してこの留学生の反応は「日本人は人種差別主義者だ!」というものであった。日本人が何気なく発する「人として」「人間として」はこのように受け取られる。

2017-04-26 10:47:14
新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

日本人教授はオーストラリア人留学生も「同じ人間として」平等に扱ったつもりがオーストラリア人留学生は「日本人は人種差別主義者だ!」という憎悪を抱いて日本から去って行った。で、私は日本人と「ガイジン」両者の無意識の思考様式を本を読みながら自分なりにまとめてみた。 pic.twitter.com/76rnSAxiuM

2017-04-26 10:52:38
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人間はお互いを平等に扱うべきか否か

@ashikabiyobikouさんの表を、まとめ主が誤字・文法・誤謬を修正し、日本と欧米の違いを表す文言が対応するように整理しなおしたものです。

結論  ── 日本も欧米も「同じ人間だから平等」

  • 日本:同じ人間であるから平等に扱うべきである。
  • 欧米:同じ人間であるから平等に扱うべきである。

小前提 ── (無意識の小前提)

  • 日本:一つの集団内の人間は互いに同質〈ミウチ〉である。
  • 欧米:一つの集団内の人間は互いに異質〈タニン〉である。

大前提 ── (無意識の大前提)

  • 日本:同質な人間は共有する心情にもとづき平等である。
  • 欧米:異質な人間神の教えや法にもとづき平等である。

※ この論理展開だと「結論:欧米」は「違う人間ではあるが平等に扱うべきである」とならないのでしょうか。

 

新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

まとめながらつくづく思う。恐らく日本人は世界のどこの国の人間よりも「文化摩擦」を起こすよな、と。表面的な付き合いではいいかも知れないが、一つ問題が起きると負の連鎖となる可能性が大きいのである。日本人は「人としての感性」を当然の前提として人を裁く。裁く方も裁かれた方も疑問としない。

2017-04-26 10:56:39
新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

先に日本人の平等感には「同じ人間だから」という発想があるという主旨のツイートをしたが、今読んでいる山本七平のこの本にも、日本的「平等感」がユダヤ・キリスト教文化圏の「平等感」といかに違うかという話があった。日本人には「場」と関係しない「神」を媒介にする思想はピンとこないのである。 pic.twitter.com/5bZaBq6wDI

2017-04-28 17:36:52
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ついでにファンシーな日本人論で某の某をたたき斬る人

新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

日本の「市民運動」を俺が仕切っているというような大きな顔をして発言を繰り返している某大学の山口某なる人間が安倍首相を「てめえなんぞは人間じゃあねえ。叩き切ってやる!」と叫んだが、これも相手を「法的」見地から許されざることとして叫んだのではなく「人間として」許せねえ、なのである。

2017-04-26 11:00:01

法政大学教授 山口二郎 2015.08.30
「昔、時代劇で萬屋錦之介が悪者を退治するときに『てめえら人間じゃねえ、たたき斬ってやる』と叫びました。私も同じ気持ち。もちろん、暴力を使うわけにはいきませんが、安倍に言いたい。お前は人間じゃない! たたき斬ってやる! 民主主義の仕組みを使ってたたき斬りましょう」
───── YouTube 国会前・安保法制反対デモ

 

ファンシーな日本人論を敷衍して橋下徹=維新の会を賞賛する人

新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

私は橋下維新が登場したとき、非常に面白いと思った。理由は簡単である。日本は右も左も実はこの「人として」「人間として」お互い心情を通わせられる人間同士が徒党を組んでいるだけで「法」や「理念」を共有し、またそれを基礎として「一般有権者」に訴える政治家や党はなかったのである。

2017-04-26 11:02:36
新家博/Niinomi Hiroshi @ashikabiyobikou

恐らく、「法の精神」を全面に打ち出して「政策」を実行しようとした政治家は橋下徹という男が初めてではなかったか。日本人は所詮「心情論理」で動くのではあるが、一方で労組だとかホットなベタベタした人情味溢れる会社組織などからも距離を取りたい人間も増えてきた。維新が生き延びるかどうか。

2017-04-26 11:06:34

 

ファンシーな日本人論の要旨

 

  • 日本人の教授が「同じ人間だから話せばわかるよね」と言ったら、オーストラリア人の留学生が「日本人は人種差別主義者だ!」といって日本人に憎悪を抱き日本から去っていった。

  • 日本人が何気なく発する「人として・人間として」という言葉を、「ガイジン」は人種差別だと受け取る。

  • 「人として・人間として」という表現は〈日本的なるもの〉であり「普遍的なもの」ではない。(西欧ではそのような考え方をしない)

  • 日本では、同じ人間だから平等とされる。しかし、西欧では、法律や規約と各人が契約を結び、その契約が同一内容だから平等だとされる。

  • 日本の平等は「心情」にもとづき、西欧の平等は「契約」にもとづく。

  • 日本人は所詮「心情論理」で動く。

 

 

それなりに納得した人

ཀུན་བཟང་དཔལ་ལྡན། @kunzang_palden

オーストラリア人流通生は人種差別が如何なる土壌から生じてくるのか明確に理解しているのに対し、日本人教授が全く無自覚なのが面白い。 こういう感覚は異質との摩擦が日常の世界にいないと分からないし育たないのかも。 twitter.com/ashikabiyobiko…

2017-04-27 18:28:06
zvezda malcolm𝕏 @zvezda_malcolmx

同質が前提だから異質であると人間である事を否定すらできてしまう日本の文化と、異質を受け入れた上で平等をうたうキリスト教文化の違いということかtwitter.com/ashikabiyobiko…

2017-05-01 15:47:51

 

その留学生こそ「人種差別主義者」ではないかと言う人

中田考 @HASSANKONAKATA

無意識の前提がどうであれ、「日本人は人種差別主義者だ」という命題自体が人種差別だと思うが (差別が悪いとは言っていない) twitter.com/ashikabiyobiko…

2017-04-27 15:39:33
T.K @tkcrimson

単純に白豪主義者がアジア人と同じと言われてぶち切れた可能性も twitter.com/ashikabiyobiko…

2017-04-27 01:55:53
◆FFR41Mr146 @saf_503rd

「イエローに『同じ人間』と言われたのは差別だ!」に見えたの、流刑地への偏見とは思うけど大きくズレてはないと思う twitter.com/ashikabiyobiko…

2017-04-26 18:10:27