『暗夜逃走 之 夢』【夢の話60】

実際に見た夢の話です。あっさりと忘れるせいで脈絡が無く、オチなんて物もありません。心の広い方向け。
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天晶 @tensyou99

自分は夜の学校で何かを探していた。 知らない校舎ではない。昔、通っていた校舎と同じモノである。 大体の構造は。 やけに廊下の幅が広かったり、7階まであったりと細かいところは違ったりするが、普通に移動するだけであればあまり不便しない。 #夢の話

2017-04-30 22:54:03
天晶 @tensyou99

自分には同伴者がいた。一人の女性である。 彼女の手を握り、自分は夜の校舎を歩いている。 外は真っ暗だが、深夜というわけでもないようだ。かなり確率は低いがたまに他の人とすれ違う。それを自分たちは特に不思議に思わない。 #夢の話

2017-04-30 22:54:50
天晶 @tensyou99

そんな中、ある中年の男性とすれ違った。男性は畳んだ羽布団をも両手で運んでいた。 こいつには関わらない方がいい。ビール腹のそいつを横目で確認しながら何故か自分は確信する。 #夢の話

2017-04-30 22:56:38
天晶 @tensyou99

しばらく、捜し物をして校舎内をぐるぐる回っていたのだが、どうにもこうにも見つからない。すれ違う人も少なくなってきたし、外の闇はさらに深まるばかりだ。 そんな中、先ほど自分が警戒した中年男性が、前の方から歩いてきた。大切な物なのか、いまだに羽毛布団を持っている。 #夢の話

2017-04-30 22:57:15
天晶 @tensyou99

自分は再び、警戒しながらすれ違う。徐々に両者の距離が縮まり、腕を伸ばせば届くほどの近さとなる。 その瞬間、男が羽毛布団を放り投げた。 同伴者の手を取って、走り出す。視界のすみで憤怒の表情の男が、こちらに向かって手を伸ばしていたのが見えた気がした。 #夢の話

2017-04-30 22:57:41
天晶 @tensyou99

残念なことにこの同行者は足が速くないし、体力も多くない。彼女の体力が切れないうちに校舎の構造を利用して男をまきたかった。 角を数回曲がり、階段を駆け上がる。走る早さが違うせいで、彼女を引きずるような形となっている。 #夢の話

2017-04-30 22:58:11
天晶 @tensyou99

あまり使われない階にたどり着く。ここから適当に攪乱して先ほどの場所まで戻り、捜し物を続けるかどうか相談するつもりだ。 照明がほとんど点いていないせいで真っ暗に近い。外からの明かりも、何故か無いに等しい。 不意に、握っていた同行者の手が、するりと抜けた。 #夢の話

2017-04-30 22:59:59
天晶 @tensyou99

しまった、と焦る。暗闇の中で彼女だけではこの校舎から出るのだけでも難しいだろう。 声を上げようとして、躊躇う。通常時ならともかく、今は中年男性という追跡者がいるのだ。 #夢の話

2017-04-30 23:00:33
天晶 @tensyou99

だが、彼女では中年男性に勝つことはできないだろう。一瞬の思考の後、そう結論づけて声を上げる。 どこにいる?!そう言いつつ自分は移動する。中年男性に先手を打たれないようにだ。 #夢の話

2017-04-30 23:00:56
天晶 @tensyou99

返事をしてくれ!と再び声を上げた。彼女が下手に移動していなければ自分とのそう距離は離れていないはずである。中年男性からはそこそこの距離を取っていたはずだから手が離れた際にすでに捕まっていた、ということはないはずだ。 #夢の話

2017-04-30 23:01:29
天晶 @tensyou99

しかしながら、いくら耳をすまそうと返事は聞こえない。焦る。中年男性が距離を縮めてきているのは間違いない。 こうなると中年男性を先にしとめた方が楽か?などの選択肢も浮かぶが、あちらの戦闘能力が未知数なうえ、この暗闇だ。確実な手があればそちらを選びたい。 #夢の話

2017-04-30 23:02:15
天晶 @tensyou99

闇に視線を走らせ、奥歯をかみしめる。 ここで唐突に場面は変わる。 自分は緩やかな坂を上っていた。 陽光柔らかな、昼間である。 坂の片側には建物が並んでいる。建物は簡素な作りではあるがどれも白く汚れておらず、あまり作ってから時間が経っていないように見えた。 #夢の話

2017-04-30 23:02:52
天晶 @tensyou99

坂の片側には建物が並んでいる。建物は簡素な作りではあるがどれも白く汚れておらず、あまり作ってから時間が経っていないように見えた。 その建物の一つに自分は入っていく、備え付けの階段がなぜかギシギシと音を立てる。なんとなく手作りな気がした。 #夢の話

2017-04-30 23:03:36
天晶 @tensyou99

そこは飲食店であった。開放感のある店内と広く作られたテラス部分に木製のシンプルなテーブルと椅子がおかれ、そこにはすでに多くの人が座って料理を楽しんでいた。 客層は様々で、家族連れからOLまでと幅広い。 #夢の話

2017-04-30 23:04:09
天晶 @tensyou99

少し気取った格好をした老夫婦も店の中央付近に座っている。男性の方はしっかりしているようだが、女性の方は話の内容が短期間でループしているところからして、認知症が掛かっているようだ。結構大きな声でしゃべっているが、常連なのか店の人は特に気にすることもなく業務を続けていた。#夢の話

2017-04-30 23:04:28
天晶 @tensyou99

学生食堂のようにカウンターから料理を貰っていく方式のようだ。自分もカウンター沿いに並んでいる列の最後尾へと並んだ。 並べられたお盆の上に、小さな小鉢が一つずつ乗せられていく。小鉢は全てのセットに共通で付けてもらえるようだ。 #夢の話

2017-04-30 23:04:50
天晶 @tensyou99

中には白とオレンジ色のゼリーのような物が入っていた。が、途中から白と黄緑色のものに代わっている。マスカットゼリーだろうか。#夢の話

2017-04-30 23:05:27
天晶 @tensyou99

自分の前の前の人が、小鉢の中身が少し代わっているようですが、とたずねると、すいませんもうオレンジ色の方はなくなっちゃって、と少し笑いながら店の人が謝罪する。 オレンジ色のはもう無いのか。と自分は声には出さずに残念がる。もともと、オレンジ色のを食べにきたのだ。 #夢の話

2017-04-30 23:06:18
天晶 @tensyou99

オレンジ色のが無いならいいか、と自分はあっさりと列を離れる。最後尾で抜けやすかったというのも離れた要因の一つではあるだろう。 きしむ階段を下りて、再び道路脇を歩き始める。 ふと気が付くと坂はいつの間にか抜けて、平らなところを歩いていた。 #夢の話

2017-04-30 23:06:42
天晶 @tensyou99

家屋はあまり見ることができなくなり、かわりに畑が多くの面積をとっており、その畑の少し先には山々が見えた。 道路沿いにぽつぽつと立っている家屋の前に、誰かが立って何かをしていた。 #夢の話

2017-04-30 23:07:07
天晶 @tensyou99

近づいてみると、どうやらシャッターを叩いているのだということがわかる。しかし、シャッターの奥はその音に反応する様子はない。 白いシャッターには薄黄色の液体が入った瓶のイラストが大きく描かれていた。 シャッターを叩いている人物は自分の知り合いであった。 #夢の話

2017-04-30 23:07:32
天晶 @tensyou99

どうしたんですか?と横を通るついでに聞いてみると、いつも飲んでいるお酢が切れてしまったんです。との回答が得られた。そういえば少量のお酢を水に薄めたものを毎日飲むという健康法があったなと、ぼんやりと思う。 それは大変ですね。と自分はいってその場を立ち去る。 #夢の話

2017-04-30 23:10:50
天晶 @tensyou99

その人も諦めて自分とは反対方向に歩き出す…とおもったら少し行ったところでUターンして再び店の前に戻り、シャッターを叩き始めた。 意外とあきらめが悪いんだな、と思う。 #夢の話

2017-04-30 23:11:24
天晶 @tensyou99

で、終了。 最初の中年のおっさんは何に怒ったんですかね。あと手に持っていた羽毛布団はなんなんだ。大切なモノじゃなかったのか、放り投げていいものなのか。#夢の話

2017-04-30 23:14:12