《おそれ》を基に法的請求を可能とすることの是非

まとめとく。
2
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

《犯罪/不法行為は現実に生じた場合にだけ法的対処がされればよく、未来予測でやるべきじゃない》というのが根底にある、というのもあるんだねぇ。確かにそれは解る。所謂、警察権力の濫用に基づいて生じる冤罪の類もこういう《未来予測に基づく行動を許す仕組み》から生まれるものではあるしね。

2017-05-08 15:47:37
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

しかし、現実には、法律の世界じゃ《未来予測》に基づいてなにかしらの請求をすることは許容されている。 所謂《占有保全の訴え(民199)》や、物権的妨害予防請求権なんてのも、《妨害されるおそれ》がある場合に認められる請求で、仕組みとしては《未来予測》に基づく請求ではあるのよね。 twitter.com/k3_neoproteste…

2017-05-08 15:52:29
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

他にも、そんな実例は山ほどあろう。差止請求権なんてモノだって、結構な割合で《蓋然性》で行使することができたりもする。 勿論、ここでいう《おそれ》は拡張的に解釈してけばどんどん広がってマズいことになる。だから当然「おそれ》は《被害》との間に合理的な蓋然性がないといけない。 twitter.com/k3_neoproteste…

2017-05-08 15:56:35
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

重要なのは、ここで《おそれ》と《被害の発生》との間の蓋然性を合理的にちゃんと測る、という事である筈で、《おそれ》だけで法的対処をすることが《常に間違い》という話ではない(実際に、先ほど挙げた占有保全の訴え(民199)を始めそういう規定はいくらも存在はする)。 twitter.com/k3_neoproteste…

2017-05-08 16:00:14
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

勿論、カウンター界隈がなんでもかんでもやたら「ヘイトだー!ヘイトだー!」って喚いてんのってのは、まぁ例えるなら、占有物件の15kmほど先にある崖崩れについて《占有保全の訴え》をしようとしてるようなモンではあるので、あれはあれでデタラメ。ラディフェミのエロ漫画叩きも同じようなもの。 twitter.com/k3_neoproteste…

2017-05-08 16:04:45
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

共謀罪がマズいのも同じような話で《テロ活動等》の《おそれ》について、《おそれ》の射程距離を広げ過ぎてるからダメだという話であって、《恐れ》に基づく法的請求が原理原則からみて絶対的に許されないという事ではない。それこそ、手段の不当性をもって目的の正当性を否定しているようなものだ。 twitter.com/k3_neoproteste…

2017-05-08 16:09:26
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

この点について、もう何度も紹介しているけれど、ラバト行動計画の段落29では「(f) 切迫の度合いを含む、結果の蓋然性」という項目で以下のように説明している。 pic.twitter.com/SgmwoZpgkb

2017-05-08 16:19:23
拡大
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

また、人種差別撤廃委員会の一般的勧告35でも、段落16で以下のように説明している。 pic.twitter.com/phCe15siT4

2017-05-08 16:19:59
拡大
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

ヘイトスピーチの法規制という議論に関していうなら、こうした「おそれ」の射程距離が際限なく広がってしまうことへの懸念や注意は、もう既に織り込み済みではあるのである。

2017-05-08 16:21:13
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

なので、《ヘイトスピーチの法規制》について、これを《共謀罪》になぞらえて語った山口弁護士は、こうした先行研究をまったく踏まえておられないとの批判を、どうしたって免れないだろう。 なんだかんだで《専門家》としてこのテーマを語られている以上、当然こうした批判は受けて当然だよ。

2017-05-08 16:25:31
k3_neoprotesters @k3_neoprotester

現状、確かに、カウンター界隈もここに全く無頓着で、なんでもかんでも「ヘイトだー!」って喚いてるのも事実。ここは萌え絵を叩い喜んでるラディフェミも同じ。 しかし、それを批判する側の専門家である山口弁護士も、この点に全く無頓着なら、《同じ所に堕ちてどうすんですか》と言うしかなかろう。

2017-05-08 16:29:18