大学院生の就活

大学院の修士2年になると皆さん就職活動で研究室を離れます。平均で4ヶ月、長い人で半年ほどでしょうか。現状の人事採用システムでは仕方がない事のようですが、これって、とってももったいない事のような気がします。本来ならば受けられるはずの研究・教育の機会を自ら放棄しているわけですから。
2017-05-09 08:49:55
アカデミアに進む人であれば、学会発表が品評会のような場になっていますから、そこで良い発表をすれば、ポスドクで来ない?とか、助教で来ない?とか、近未来の就職に直結するので、しっかりと大学院での研究活動に従事することが即就職活動にもなります。
2017-05-09 08:50:10
企業に進む人はそうならないので、必然的に長期間研究を離れることになります。しかしながら、大学の研究室で鍛えられるのは、課題発見能力、課題解決能力、作業効率化能力、いずれも実社会に出てからどの業界でも必要とされるものです。
2017-05-09 08:51:03
例えば、企業の人事採用の方が、学会発表を見に来て、そこで素晴らしい発表をする人を見つけてスカウトする、なんてシステムがあったらどうでしょう。発表がきちんとでき、質疑応答もきちんとできる人は、どの業界に就職しても、その能力を発揮するはずです。
2017-05-09 08:51:49
タイミングの問題があるかもしれませんが、例えば現在12月に開催されている分生を9月ごろに前倒しして、一般口頭発表枠に、企業の人事採用の方に来てもらう。プログラム委員にも入ってもらう。その後、めぼしい人がいたら、どんどん積極的に声をかけてもらう。
2017-05-09 08:52:15
ESや面接、筆記試験よりも、よっぽどいろいろな能力を見極められると思いますし、良い研究をしている人が良い就職をするようになれば、学生さんの研究活動に対するモティベーションも上がる。一挙両得となるような気がするのですがいかがなものでしょうか。
2017-05-09 08:52:40
就職活動が夏休みの1ヶ月ぐらいで済むのであれば構わないのですが、現状、長期間就活で消耗せざるをえない学生さんの状況を見ていると、なんとかできないのか、という思いを強くします。能力のあり努力した人が報われる仕組みを考えていきたいです。
2017-05-09 08:53:17
大学4年生もそうですよね。これ私の知る限り日本だけの異様な光景です。どこの国の学生、大学院生も卒業してから職をさがします。大学教育がおろそかにされています。 twitter.com/smoltblue/stat…
2017-05-09 08:56:48
@koichi_kawakami 「大学での教育・研究活動は社会に出てから役に立たない」、というのが共通認識になってしまっているのが一番問題ではないかと思っています。そうではないんですよということを見せなくてはいけませんし、卒業生の方々には見せつけて欲しいですね。
2017-05-09 09:01:23
@smoltblue 「卒業見込み」でいろいろなことができるのが本当は不思議なことなのだと思います。大学卒業や修士、博士号取得は本来真剣勝負。見込めるほど甘くはないはず。就職が決まってしまうと、落第させることもできなくなりますし。
2017-05-09 09:06:29
@koichi_kawakami 私は進学する前の学部生のうちに企業様から在学のまま就職させて下さるという有り難いお誘いを受けましたが企業にとってムダなのでお断りしました。
2017-05-09 09:13:55
@smoltblue 役に立たないことは無いと思いますが、社会がまだそこまで行っていないだけだと思います。豊洲の話など全くそれでした。
2017-05-09 09:15:11
@smoltblue 日本の大学ははいるのは難しいが出るのは簡単だ、と言われてきた所以ですね。経済優先でアカデミアをおろそかにしてきたつけが、今はアカデミアの首を絞めているような状況でしょうか。
2017-05-09 09:18:23
同感です。実験科学のトレーニングを受けるというのは、とても贅沢な(研究費をかけるという意味で)人材育成の方法だと思います。しかし、ガチ議論でも感じましたが、本当にそう考えている人は実は少ないように思います。院生を単なる労働力と見なしている研究室が多いせいでしょうか。 twitter.com/smoltblue/stat…
2017-05-09 09:24:21
研究室で合同セミナーをしない、学生とPIは直接実験の話はしない、などというラボもあります。「大学の研究室で鍛えられる」能力が一般に保証されていないことがひとつの問題ではないかと思いますが、知識と違って態度(姿勢)の教育は言語化しにくいので放置されています。
2017-05-09 09:43:22
中川さんのこの記事は連載もの。いちどきに読めるようにfacebookのリンクを貼っておきます。学会発表(物理学会なら年次総会、分科会)をこのように利用するのは悪くないアイデアだと思う。 facebook.com/shinichi.nakag… twitter.com/smoltblue/stat…
2017-05-09 11:05:13
『学会』ってその道のエキスパートの集まる場であって、それが『どの業界に就職しても』って部分で凄く違和感がある。 例えば『精密機械工学会』で優秀な人材を『農業分野』とかでスカウトするの?スカウトするほうもされるほうもすごい無駄じゃん twitter.com/smoltblue/stat…
2017-05-09 12:24:23
日本て、『学士』とか『修士』とか安売りし過ぎてる気はするし、逆に企業はそんなの必要ないのに高い買い物しすぎだと思うよ。 例えば一般的な設計業務とかに採用するのに、「大学時代はサークルでトップやってて……」とかいうの採用するんだったら高校生で良いじゃん。学士って本来専門家だからね。
2017-05-09 12:27:18
就活が終わっても企業から研修前研修のような形で拘束されますから学生さんは大変です。 twitter.com/smoltblue/stat…
2017-05-09 19:00:01
企業の人事はアカデミアに期待してないから、修士卒でも数ヶ月の研修が必須なわけで。 アカデミアのレベルを上げるしかないです。
2017-05-09 19:03:30
問題解決能力も時間軸を制限すれば企業にとってはゼロに見えることでしょう。 「アカデミアのシーズはシーズではない」というのは製薬からよく聞く言葉で、現状企業が望む人材を育成できるとは思えません。 修士は諦めてアカデミアで生きる博士の育成に注力した方がいいと思います。
2017-05-09 19:16:09