高校生の頃、飼っていた猫のミミが、食卓の上に置いてあった鰻をまる1匹、母の目を盗んで食べてしまった。

激怒した母が大声で怒鳴った。 「なんてことしたの!あんたは、もうウチの子じゃありません。今すぐこの家から出ていきなさい!」その日以来、ミミは帰って来なかった。
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越前屋俵太 @echizenya_hyota

僕が高校生の頃、飼っていた猫のミミが、食卓の上に置いてあった鰻をまる1匹、母の目を盗んで食べてしまった。激怒した母が大声で怒鳴った。 「なんてことしたの!あんたは、もうウチの子じゃありません。今すぐこの家から出ていきなさい!」 近所の人は、馬鹿息子が遂に勘当されたと思ったらしい。

2017-05-14 12:01:33
越前屋俵太 @echizenya_hyota

TV番組等の制作をしていましたが、20年前に突如山籠り。現在は京大変人講座のディレクター兼ナビゲーター、客員教授としては関西大学社会学部、高知大学希望創発センター、京都芸術大学、京都外国語大学、北陸先端科学技術大学院大学、和歌山大学観光学部では非常識講師をさせて頂いております。

越前屋俵太 @echizenya_hyota

その日以来、ミミは帰って来なかった。母は空き地に向かって「ミミちゃん、もう怒ってないから帰って来て〜」と毎日叫んでいた。妹が似たような猫を拾って来た。もちろんこの子はミミじゃない!とすぐにバレたが、しばらくすると母はミミと呼んでいた。それ以来、我が家で飼う猫は、全てミミになった。

2017-05-14 12:31:02
越前屋俵太 @echizenya_hyota

母は本気でミミを怒って、本気で謝っていた。動物も、絶対人の気持ちがわかると思う。それは犬や猫だけに限ったことではない。生き物はすべて感情を持っている。同じ生き物として、同じ目線になれること。大事だと思った。この一件が、僕が動物と喋る番組を作るきっかけになったことは間違いない。

2017-05-14 12:45:15
越前屋俵太 @echizenya_hyota

母の日、亡き母を偲んでミミのこと思い出しました。僕は大学で家を出て以来、ほとんど実家には帰りませんでした。何ひとつしてあげれないまま、母は他界しました。「孝行したい時分に親はなし」ご存命の方は親孝行してあげて下さい。色々事情のある方もいらっしゃるとは思いますが、やはり親は親です。

2017-05-14 13:51:38