《「避難者」を計算上ゼロにしても、原発事故は解決できない。やるべきこと、できる事を始めよう》

避難指示解除をしても、原発事故で避難した住民のほとんどは、元の地域に戻りません、 住民の帰還で「復興」が終わるという図式は原発事故には当てはまりません。 必要な事、できる事を直視し、事故原発の後始末を、一緒に実行しましょう。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

NHK福島 NEWS WEB 一斉解除4町村の住民帰還率2% 5月17日 12時40分 原発事故に伴う避難指示がこの春に一斉に解除された福島県内の4つの町村で、解除から1か月で自宅に戻った住民は、解除された地域の人口のおよそ2%にあたる800人あまりとみられることがわかりました。

2017-05-17 21:38:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(続き) 原発事故に伴う避難指示が、全域に出されていた浪江町と富岡町、飯舘村、それに一部の地域に出された川俣町では、ことし3月31日から先月1日にかけて、いずれも帰還困難区域を除いて、一斉に解除されました。

2017-05-17 21:39:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(続き) この避難指示の解除から1か月で自宅に戻った住民の数と解除された地域の人口に対する割合、いわゆる帰還率は、各役場が住民からの届け出などをもとにまとめたところによりますと、(続く)

2017-05-17 21:41:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(続き) 今月1日時点で、飯舘村が5.1%にあたる303人、富岡町が1.3%にあたる128人、川俣町山木屋地区が1.2%にあたる139人となっています。 (続く)

2017-05-17 21:42:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(続き) また、避難指示が解除された自治体で、対象人口が1万5000人と最も多い浪江町は、先月末時点で、およそ2%にあたる250人から300人が帰還したと推計しています。 (続く)

2017-05-17 21:43:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(続き) これらの4つの町村の対象地域をあわせると、自宅に戻った住民は、人口3万2000人に対して、850人前後、2%あまりとみられることがわかりました。 (続く)

2017-05-17 21:44:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(続き) この数には、ふるさとの自宅と避難先を行き来している住民も一部含まれているとみられますが、各自治体では、より多くの住民が避難先から戻って安心して暮らせるよう、生活環境の整備に力を入れていくことにしています。 www3.nhk.or.jp/lnews/fukushim…

2017-05-17 21:46:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察1 ニュースの最期の部分にも書いてあるが、避難先から自宅に通うなどして仕事をしている住民まで、「帰還者」に数えている。これは「帰還者」を可能な限り多く見せようとしている情報操作と言われても仕方あるまい。 一日中、自宅に帰還したままの人は、どれくらいいるのだろうか?

2017-05-17 21:55:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察2 確認できたのは、これまで散々メディアが多数いるかのように見せかけ、伝えてきた「避難指示が解除されたらすぐに帰りたいと願い続けてきた人達」は、最大に見積もっても2%しかいなかったことだ。 新聞もテレビも、たった2%しかいない住民の意見ばかりを、ほぼ全メディアが流してきた。

2017-05-17 22:11:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察3 たった2%であっても、帰還したい住民がいたことを軽視するつもりはない。が、それらの人々は「特別滞在許可」などの手法で、既に帰還できていたので、帰還できなかったわけではないのだ。 問題は、残る98%の住民の声を、マスコミが殆ど伝えてこなかったし、意図的に軽視してきた事だ。

2017-05-17 22:15:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察4 圧倒的多数、98%の避難指示による避難者の声を伝えてこなかった理由は、2つあると私は考えている。 その1つ。日本政府、省庁、福島県庁は、避難指示地域の一刻も早い縮小と、自治た役場機能の地元回帰を強く願っていて、それに沿った報道をしたり、コメントする住民を選んだりしたから。

2017-05-17 23:41:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察5 もう一つの理由。マスコミが取材実施前に「避難指示解除を熱望する住民の声を報道内に組み入れること」を決めていたから。現在の新聞やテレビは、取材前に放送時間や紙面の枠組みと論調を取材前に決めて、それに合う内容を取材するように取材者に指示するシステムになっているから。

2017-05-17 23:45:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察6 避難指示が解除される自治体は、それぞれ微妙に異なった立場で対応したようだ。違いは例えば、富岡町の解除が1日遅れたことで示されている。が、その違いを踏み潰すように、避難指示は解除された。 この事からもわかるように国や県の姿勢は、避難者にも避難自治体にも全く寄り添っていない。

2017-05-17 23:49:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察7 「通い」の人間も含めて帰還者が2%では、地域として元の形への再生が不可能である事を認めざるを得ないだろう。同時に「廃炉」作業の行方がどうであっても、事故原発に関する作業をやめるわけには行かない。従って、事故原発で作業する人の為のアクセス、作業員の健康維持等が必要だ。

2017-05-17 23:56:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察8 また、自らの人生を終わる場を選ぶ権利は守るべきだというのが私の昔からの主張で、避難者が故郷での死を望むならば、その望みは叶えられるべきだと思う。だから、避難者が故郷で死ぬことには異議がない。しかし、弔うのは死んだ本人ではないので、その人たちの安全性も考える必要がある。

2017-05-18 00:05:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察9 墓地に関しても「墓を建てて終わり」というわけには行かないので、墓参りする際のことまで考えて墓地を選ぶ必要がある。できれば、交通アクセスが良い低汚染地に墓を建てることが望ましい。そのような好条件が選べるように、自治体も補助する事ができると良いのだが。

2017-05-18 00:12:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察10 より大きな問題は、帰還しない98%の避難者への対応をどうするか、ということだ。中には「医療や小売店などのインフラが再整備されれば戻る」という避難者もいるのだが、これまでの流れを見てくると医療施設と医療従事者が十分に戻ることは考えにくい。住民が不足すれば小売店も戻らない。

2017-05-18 00:16:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察11 となると「被災前の状況に戻る」という意味の「復興」は、福島県双葉郡では達成できない、という結論を嫌でも認めるしかない。 それを、マスコミはいつ頃から、どのように路線を変更して報道するのだろうか? そして日本政府と福島県庁は、そもそも認めない様に路線変更が可能だろうか?

2017-05-18 00:21:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察12 安倍政権は「2020年までに復興を成し遂げる」という方針を崩していない。 住民の帰還は無理でも、オリンピック開催前に「避難者」という定義を変えてでも、「避難者」をゼロにするのが、安倍政権に可能な事の精一杯だろう。 だが、本当に考えて対策を立てなければならないのはその先だ

2017-05-18 00:24:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察13 「廃炉」作業継続のために必要最低限の道路は確保できるようになったとする。 「廃炉」作業従事者を確保することも、継続できる見通しが立つとする。 その為には、作業従事者の確保と安全維持と待遇改善とを、しっかりと行わなければならない。それも日本全体として、だ。必要なのだから。

2017-05-18 00:30:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察14 その為には「東京電力の組織改革」などという中途半端な事では不足だ。 日本政府が責任を持って「廃炉」作業従事者とその家族に、必要な待遇と補償を準備することが最低限必要だ。旧ソ連諸国がリグビダートル(収束作業者)に行っているようにだ。現在、その方向に動いてる様に思えないが。

2017-05-18 00:35:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察15 吉野復興大臣が言ったように「現在は平常時ではなく非常時」だから、それに見合う「非常態勢」を採り続けなければならないのだ。今回の原発事故が終わるまで続く「非常態勢」だ。形式上「避難者」がいなくなったとしても、事故原発の後始末が終わるまで続けなければならない。

2017-05-18 00:40:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察16 これからの日本で生活するという事は原発事故に対する「非常態勢」を継続しながら生活するという事も含むのだ。その覚悟を、政治家にも官僚にも共通して抱いてもらわなければならない。「帰還者は避難者の何%か」等という話は、些細な事だ。どのような対応をするかの選択は未定だが。

2017-05-18 00:51:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察17 マスコミもまた、対応を変えていかなければならない。定型的な報道をするのではなく、取材前に予断で報道内容を決めておくのはなく、取材して必要な情報を社会と共有するための社会的ツールになる。政府から受け取る、過剰な或いは間違った楽観的情報を与えるのがマスコミの仕事ではない。

2017-05-18 00:55:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察18 いよいよ本腰を入れて、事故原発対策を始めてかなければならない時が来たのだと、私は考えている。地元で生活している人々は実感してきただろう。原因はともかく健康に問題がある人が増えているはずだ。 原発事故を過小評価することはもう無理だ。必要で、できる事を誤魔化しなしにやろう。

2017-05-18 01:09:36