1970年代に紙芝居が巡回していた話
昨夜大正11年に撮影された故郷水沢のフィルムを見て、自分の子供の頃、を思い出してたのだけど、紙芝居のおじさんが近所に回ってきてたんだよな。僕が幼稚園から小学校低学年の頃だと思うので、昭和47年頃だろうか。西暦なら1970年代前半くらい
2017-05-24 02:36:12ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99… Wikipediaによれば、TV放送がはじまった1950年代前半に紙芝居は廃れ、1960年代になるとPTAによる手作り紙芝居活動が行われる、つまり1960年代には、商業紙芝居はほぼ絶滅ということなんだけど、
2017-05-24 02:38:56残念ながら、子供の頃見た紙芝居の内容は何一つ覚えていない。大メジャー作品である「黄金バット」があったような気もするのだが、同じ頃TV放送がアニメの「黄金バット」が放送されていたので、紙芝居でバットを見たら強い印象に残っていそうなものである。
2017-05-24 02:41:13紙芝居のおじさんは、近所の毘沙門堂前の広場に来て、拍子木をならし、それを聞いた子どもたちが集まる。その場で20円の水飴を売り、それが一巡したあたりで紙芝居を始める。水飴はアルマイトのドカ弁にたっぷり収められてて、短い二本の割り箸にからめてくれる。
2017-05-24 02:45:48赤い水飴と、チョコレートペーストがあり、追加料金を払うと薄いせんべいみたいなもので水飴を挟んでくれる。せんべいを買うことはあんましなくて、剥き出しの水飴を、箸でぐりぐり練って空気を入れ、メタリックな光沢を出してから食うのが定番だった
2017-05-24 02:47:22おじさんは紙芝居と水飴などの一式を自転車につんで、おそらく緯度観測所のそば、天文台通りの方から福原小路までやってきていたと記憶している。
2017-05-24 02:49:121970年代後半までに、この紙芝居のおじさんの巡回は途絶えたが、その後おじさんは、水沢公園の縁日などに、世界一周ゲームや型抜きを出して、相変わらずの赤い水飴をドカ弁になみなみ置いてテキ屋的な商売をしていた。紙芝居はもうやっていないようだった。
2017-05-24 02:51:45うちの近所に紙芝居が来ていた時代とほぼ同じ1970年代には、水沢市立図書館の移動図書館も巡回していた。マイクロバスだかワゴン車だか、ああいう車両の中に書棚が設置されてて、そこで図書館の本を借りられるのだ。次回巡回時に返却すればいい。江戸川乱歩の少年探偵団にはまった。
2017-05-24 02:57:361970年代、田舎でもTV放送は普及していたし、図書館は自転車なら10分でいける距離だったけど、紙芝居とか移動図書館が利用されていた。なぜそれが有用だったのか不思議なのだけど、いい思い出ではあるのだ。
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