もらった単語で即興テキストカラテ

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

眠たくなるまでやる #もらった単語で１から２ツイートぐらいのお話を即興でする

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

◆毛糸玉(@amphibianplane)◆FGO二次創作◆先輩がフランスから沢山の羊毛と小さなスピンドルを持って帰ってきました。ジェロニモさんのおかげでハンドクラフトに目覚めた、手紡ぎのあたたかみが云々と言いだし、他の方から糸の紡ぎ方を教わって。1

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@amphibianplane 数日掛けて、太さはまちまちですが長い長い毛糸を紡ぎ終わった先輩は、私を呼出し、両手を取りました。少し動悸がしましたが、誤差の範囲でしょう。私の手を取った先輩は「動かさないで」と言い私の手を肩幅ぐらいの広さで固定します。2

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@amphibianplane 「今から、これを玉にするんだ」うきうきとした様子で、先輩は私に毛糸の端を握らせました。こんなに沢山どうするのかと尋ねると、先輩は「これでアリアドネになる！」と息巻いています。3

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@amphibianplane 「もしかして先輩、これはアリアドネ……の、糸、ですか？」「そう！　折角地図は貰ったけど方向音痴だから、あれば安心」先輩はこれで、アステリオスさんの迷宮を攻略しようと言っているようです。「無茶では？」「だって」先輩は口を尖らせます。「アステリオスに格好良いところ見せたいじゃん」4

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@amphibianplane 「無謀ですよ」「動かない」「あ、はい」「なら一緒に来てよ。マシュがいるなら糸と合わせて5倍安心だ」また根拠の分からない事を言い出しましたが、いつものことですし、そういう所に、私と世界は救われていることも知っています。私は両手を動かさないように肩をすくめました。「了解です、先輩」終

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

◆死神(@qumokumo)◆オリジナル◆雨、山道、夜、バイク、スリップ、転落。死ぬほど痛い。下半身の感覚がなくなって来たところに、そいつは現れた。「初めまして、僕は死神です」ああ、お迎えが来たかと観念する俺が見たのは、気弱なボーイソプラノで喋る骸骨と、同じく骸骨のカメラマン。1

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@qumokumo 100歩譲って死神なのは了解するにしても、そいつは何だよ。「す、すみません。ドキュメンタリー番組の撮影で。新米死神の初仕事密着一週間なんです」カメラマンが『大丈夫です、静かにしてますんで』とカンペを見せる。そういう問題じゃねえよ。2

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@qumokumo 俺、これからどうなるわけ？「ええと」ノートをパラパラめくって、新米死神は言う。「今半分出かかっている貴方の魂を、この業務用大鎌で収穫しまして、こちらの籠にしまいます」『あなたのプライバシーは守ります』オメーはカンペをしまえ。3

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@qumokumo その二昔前V系で流行ったみたいな鳥籠にしまって、おしまい？「はい。貴方は亡くなりまして、死亡記事がそちらの新聞に載るぐらいですか？　今なら、研修期間のサービスでもうひとかた、ご一緒できますが」馬鹿野郎お断りだ。そいつには手を出すな。4

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@qumokumo 「あっ、す、すみません！　わかりました」ホントに分かってんだろうな。「大丈夫です。そちらの女性はお連れしません」よし、なら良い。あ、あとで編集でそいつにモザイクかけとけよな。『了解です』よし、じゃあ頼む……痛ッて！　お前ホント下手だな！　終

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

◆パソコン(@p_boy_kkk)◆Splatoon◆「景気どうだウニ野郎」「それが、最近便利なチビ捕まえたんだわ。別のとこで仕事させてる」「そりゃ何よりで」マルベッコーのブリッジを押し上げて隣に座ると、閉じていたPCを開く。「データ集まったの」ダウニーが画面を覗き込む。1

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@p_boy_kkk 「まず出す物」私が手を伸ばすと、ダウニーは、しぶしぶ私にKOGのラインTホワイトを寄越した。サブギアにスペシャル増加アップがみっつ。私は頷いてデータを見せる。「ヤグラだと、最近のトレンドはステルスジャンプに復活短縮。ステジャンのクツに目星付けた方がいいよ」2

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@p_boy_kkk 「うわっ、ヤグラのやられ回数エグいね。ウデマエ幾つ溶かした？」「うるせえ」こいつとは、この二年ですっかり憎まれ口をたたき合う仲になった。「他は、そうだな。最近チェリーが増えてるって感じ」「ふぅん」ダウニーは何かを弾くように空中で指を動かす。腕に沢山付けたアクセサリーが鳴った。3

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@p_boy_kkk 私は元々、そんなに強くない。だから勝つためにデータを集めて対策することにした。ステージごとの勝率、やられたブキ、ギア等々。そのデータを使って、このウニと取引できないかと考え出したのは、Aランクに上がったあたりだ。ガチマッチでの詳細な情報と引き替えに、欲しいギアを都合してもらう。4

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@p_boy_kkk 自分に出来ることはどんなことでもやって、強くなくても上に行けることを、自分に証明してあげたいんだ。夏には絵の勉強しに引っ越しするから、それまでに。黙っていなくなったら、こいつどうするかな。どうもしないな。そういうやつだ。だから仲良くなった。PCを覗き込んだダウニーが言う。5

ひたちえぼ @EVO_Hitachi

@p_boy_kkk 「なぁ。この勝率だったら、時間帯と味方次第でS+は狙えるぜ。辞める前にテッペン取って来い」マルベッコーがずり落ちた。「他の奴からも聞いてんだよね。もみじと黒ZAP、支援のスペシャリスト」「こ……この、ウニ野郎！」色々な気持ちが混ざり合って、私はダウニーの背中を叩くしかなかった。終