Web小説のあらすじを書くときに気を付けたい8つのポイント

五十貝ボタン @Isogai_Button

これからちょっと連続ツイートしますね。お題は「web小説のあらすじ」について。まずは、悪いあらすじを書いて見ました。どこが悪いのか考えつつ読んで見てください。

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悪いあらすじの例。「文明が崩壊した世界。ここではバイクとショットガンが力の象徴。ひたむきに生きる少女はペットの犬と平和に暮らしていた。だがあるとき、村の少年が凶暴なZ団に捕らえられたことを知ってしまう。そんなとき、彼女の前に現れたのは行き倒れの男だった。果たして男は何を為すのか」

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だいたいわかると思いますが、「北斗の拳」をできるだけ面白くなさそうに紹介して見ました。中身がどんなに面白くても、これで読む気になる人はほとんどいないと思います。では、具体的に気をつけたポイントを見ていきましょう。全部で8項目あります。

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１、あらすじは読者が最初に読む文章なので、その作品の構成要素を的確に示しましょう。作品の大きな構成要素は三つ。キャラクター、ストーリー、世界です。このうち、最も作品のキモになる部分を最初に提示しましょう。迷うなら、世界、キャラクター、ストーリーの順番がわかりやすいです。

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２、世界設定は読者にとって魅力的な部分だけを短く説明する。ストーリーに直接関係のない神話の説明は必要ないです。読者が「面白そう」と思えるポイントに絞って、「○○が××なので△△な世界」ぐらいにしましょう。固有名詞はドラゴンボールにおけるドラゴンボールぐらい重要なら書きましょう。

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３、現代世界なら世界について説明が必要ないかというとそんなことはありません。「賭博黙示録カイジ」と「ゆゆ式」は同じ世界を舞台にしていますが、どの部分を切り取るかが大きく違いますね？　世界設定だけでなく、原義の「世界観」が伝わるように書くのが大事です。

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４、誰が主人公かわかるように書く。原則としては、あらすじで最初に出てくる固有名詞は主人公（あるいは語り部）であるべきです。読者がいきなり言われて覚えられる名前は３つまでなので、あらすじに出てくるキャラは3人までにしてください。

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５、主人公の出自は【必ず】書きましょう。職業や年齢性別など、大まかなシルエットを提示するべきです。ここでいう出自とは、ストーリーが開始する直前の状態です。「平凡な高校生」という情報があるのとないのとでは、あらすじの読みやすさは全然違います。

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６、ストーリーは「導入」と「目標」を提示する。導入はプロット上で最初に起きる事件のことです。誰かと誰かが出会う、誰かが殺される、など、読者がその作品を思い浮かべた時に最初に連想するシーンになるので、必ず具体的に示すこと。「ある事件に巻き込まれる」はナンセンスです。

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７、「目標」は導入ほど具体的に示す必要はありませんが、物語全体の方向性を示すことになるので読み取れる程度のものは書きましょう。最終的に京都で二代目人斬り抜刀斎と戦うことは言わなくてもいいですが、「身の回りの人々を守る」ストーリーであることは書くべきです。

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８、最後に、「どこが面白い作品なのか」を示すように、読者にとってわかりやすい言葉で締めくくると安心感があります。「痛快娯楽復讐劇」とか「ドタバタ学園コメディ」とかですね。これは作者から読者に対する約束として、「どういうつもりで読めばいいか」を示す機能があります。

あぶぶ @abubu_nownanka

@suimiyama こんにちは。それらを踏まえた上で良いあらすじを書くとどんな感じになるのでしょうか？

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@abubu_nownanka こんにちは。イラスト拝見してます！ 例に挙げた北斗の拳の公式なあらすじを見ていただくとわかりやすいと思います。 固有名詞が多い点だけは踏まえられてないですが、有名なキャラが多いので伝わるだろうという判断だと思います。 hokuto-no-ken.jp/series/hokuton…

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@abubu_nownanka 自分なりに纏めると、「199X年、世界は核の炎に包まれた。暴力が支配する世紀末、一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の伝承者ケンシロウは、虐げられた人々を救いながら旅を続ける。奪われた恋人・ユリアをいつか取り戻すために。血と暴力で綴るポストアポカリプス格闘アクション」みたいな感じですかね。

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ではここで拙作のあらすじをどうぞ。（ノウハウで注目を集めて自分の作品を読ませるのが目的です） kakuyomu.jp/works/11773540…