ドラゴン長門シリーズ【その10・離別編】

ビスマルクの送別会を準備する長門一行。多少苦労はしているものの、順調に進んでいる。だが、その裏では魔の手が迫ってきており…。
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ドラゴン長門@連載用アカウント @doragon_nagato
ビスマルクの送別会を開くことが決まってから、また数日が経った。 送別会の準備は霧島の指揮の下で今の所は順調に進んでおり、彼女には内緒で飾り付けも進んでいる。 彼女が去るということについては、こちらとしても踏ん切りはつけたつもりだ。 #ドラゴン長門
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今のところ、ビスマルクがいつ異動するのか、というのは不明だ。 本部からの連絡待ちなのだが、一向に返信が来ない。 しかし、こういうのはよくあることだから特段気にしていない。 問題は、彼女の異動日までに送別会を開けるのかどうか…。 その一点がのみが目下の問題だ。 #ドラゴン長門
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確かに順調に準備は進んでいるが、明日返信の封筒が来て、数日後異動ということもありえる。 昨今は深海棲艦の活発化もあり、海外も含め、日本では活発化した深海棲艦対策にむけて各地で合同演習が行われている場所もあり、それが未だ戦時中であるということを物語っている。 #ドラゴン長門
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そのような状態だ、戦艦として優秀なビスマルクを早急に戦線へと送りたいが為に、彼女を艦娘養成学校へと異動させるだろう。 だから、なるべく早く送別会を行うにこしたことはない。 しかしこの鎮守府は人数が少ない…故に、作業をしてくれる人も少ない。 #ドラゴン長門
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勤務の合間に作業を行うので、進んではいるが効率は悪いほうだ。 ましてや、最近のビスマルクは普通に鎮守府内を出歩くようになっており、各所で彼女を見かけるようになった。 そんな彼女から隠れながらの作業は骨が折れる…。 #ドラゴン長門
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提督「お~い、霧島~」 霧島「あら、提督。どうかなさいましたか?」 提督「いや、準備の方はどうかと思って…」 霧島「あっ///提督の方から来てくださるなんて…///」 提督「…夜のじゃないぞ?」 霧島「えぇ……しないんですか………」 提督「露骨にガッカリすんな」 #ドラゴン長門
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提督「送別会の準備だよ」 霧島「ああ、そっちでしたか」 提督「そっちしかなくない…?いや、お前等らしいけどさぁ…」 霧島「いい具合に馴染んできましたね」 提督「馴染んでたまるか!そんで話を脱線させるな!…で、状況は?進んでるか?」 #ドラゴン長門
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霧島「ええ、一応ですが完成までおよそ60%には到達できましたね。ただ…」 提督「ただ?」 霧島「部屋の壁に飾る輪飾り(紙を輪にして繋げるアレ)が滞っていまして…」 提督「? 担当は誰だ?」 霧島「長門さんです…」 提督「…爪のせいか…」 #ドラゴン長門
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提督「ていうか、なぜ長門にやらせた…」 霧島「くじで決めたものですから…」 提督「そうは言っても向き不向きはあるだろ…じゃあ、誰か変わってくれるのはいないのか?例えば…プレゼント担当は?」 霧島「それが、夕立ちゃんが『やりたい!』って張り切っちゃって…」 #ドラゴン長門
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提督「じゃあ、料理は?」 霧島「そちらは陸奥さんが…陸奥さんの方がうまいですし…」 提督「まぁ陸奥が適任か…となると後は…スピーチ?無理だな…」 霧島「無理ですよねぇ…」 提督「ああ…内容が途中から悪口の嵐になるな…結局、アイツに出来る作業はそれくらいかぁ…」 #ドラゴン長門
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霧島「あ、でも長門さんに『終わったら提督と夜戦できる』と伝えたら張り切って作ってましたよ。作業効率UPです!」 提督「なに言っちゃってくれてんの!?」 霧島「おかげさまで代わる気ゼロみたいです」 提督「滞ってるのお前のせいか!!」 #ドラゴン長門
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提督「頼むよ、ビスマルクはいつ異動するか分からないんだから…」 Bis 「私がなに?」 霧島「わひゃあ!!?」 提督「び、ビスマルク!!?」 Bis 「なによ、驚き過ぎじゃない?失礼ね…」 霧島「す、すみません…」 Bis 「別に気にしてないわ」 #ドラゴン長門
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Bis 「で?提督ともあろう者がこんなところで油を売ってるわけ?」 提督「いや別にそういうわけじゃ…」 Bis 「仕事が沢山残ってるって言ってた割には余裕あるじゃない?」 提督「そ、それは…」 Bis 「ふん…規律以前に、あなたが緩んでいるようね?」 #ドラゴン長門
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提督「…ぐぅの音も出ません…ていうか談笑もダメなのか…」 Bis 「当たり前でしょう。そういうのはやることが終わってからよ」 霧島「あ~…えっと、そういうビスマルクさんはなぜここに?」 Bis 「ええ、提督を探してたのよ。執務室にいないから探し回ったわ」 #ドラゴン長門
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提督「ああ、だから八つ当たり気味なのか」 Bis 「何か言ったかしら?」 提督「なんでもございません…。で、なんの用だ?今日は非番だろ?」 Bis 「ええ、だから一応出掛ける前の報告に来たの」 提督「そういうことか。わかった、行ってきていいぞ」 #ドラゴン長門
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霧島「どちらに行かれるんですか?」 Bis 「この前行った隣町のデパートよ。洋服とか買いに行くわ」 提督「…あ、じゃあ俺も一緒に行くわ」 Bis 「はぁ?なんで提督まで…」 提督「いや~、実は俺、定期的に教官の所へ顔を出すようにしてるんだ。どうせ行くならと思って」 #ドラゴン長門
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Bis 「教官?…ああ、あの仕立て屋のお爺さんとお婆さんの所ね。近況報告かなにか?」 提督「そういうこと。じゃあ、俺ちょっと準備してくる」 タタタタ… Bis 「…別に良いなんて言ってないのだけれど…」 霧島「まぁまぁそう言わずに…」 #ドラゴン長門
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霧島「あ、そうです。(ゴソゴソ)これを武蔵さんから渡すように頼まれました」 Bis 「? なにこれ…ブレスレット?」 霧島「はい。よくわからないですが…しばらくの間着けていて欲しいとのことです」 Bis 「へぇ…よく出来てるわね」 #ドラゴン長門
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霧島「なんでも、明石さんお手製の品だとか」 Bis 「なるほどね、出来がいいわけだわ…いいわ、貰ってくわね」 霧島(本当は送別会当日にプレゼントとして渡すべきだと思うんですが…武蔵さんはなぜこのタイミングで…) #ドラゴン長門
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Bis 「どうかした?」 霧島「いえ!なんでもないです!」 提督「お~、お待たせ!」 Bis 「あら提督…早かったのね?」 提督「財布とケータイ取りに行ってただけだからな。よし、じゃあ行くか!」 Bis 「なんであなたが仕切ってるのよ…」 #ドラゴン長門
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~玄関~ 大和「あら、提督。お出かけですか?」 提督「大和か。ああ、ちょっと隣町までな」 Bis 「…」 大和「ビスマルクさんも一緒なんですね。なんだか警戒されてます…?」 Bis 「ええ、以前服を溶かされたことがあるからね…」 #ドラゴン長門
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大和「もう溶かしませんよ~、大丈夫です~」ワキワキ Bis 「そう言いながら粘液滴る手で触ろうとしないでよ!?」 提督「仲良くなったなぁ…」 Bis 「変なこと言ってないで止めなさいよ!」 提督「おっと、それもそうだな…じゃあ大和、警備頼むぞ~」 #ドラゴン長門
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大和「はい!怪しい人を見つけたら即座に拘束しちゃいます!」 Bis 「あら、まだ警備解いてないの?あれから出てきてないんでしょう?無駄な労力じゃない?」 提督「それでも用心するに越したことないだろ?」 Bis 「別にここの連中なら心配する必要ないと思うけど…」 #ドラゴン長門
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提督「それは俺も思うけど…万が一ってこともあるし、責任者として簡単に警備を解くわけにもいかないしな」 Bis 「ふぅん…ま、そこまで言うなら別にいいけど」 提督「じゃあそういうわけで…行って来るぞ、大和」 大和「はい、行ってらっしゃ~い♪」 #ドラゴン長門
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??「…対象が外に出ました。男も一緒です」 ??『了解した。他に出てくるヤツがいれば報告しろ』 ??「わかりました。監視を続けます(ピッ)…まったく、監視も楽じゃねぇよ…」 武蔵「ほう?ならば止めてやろうか」 ??「!!? 何―――!!?」 #ドラゴン長門
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