モーニング編集長・島田英二郎氏「モーニングは1号も休まず販売する」

島田英二郎氏(@asashima1)「全国的な流通の混乱を受け、何人かの方から「モーニングは通常どおり出るのか」という質問をいただきました。」
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島田英二郎 @asashima1

全国的な流通の混乱を受け、何人かの方から「モーニングは通常どおり出るのか」という質問をいただきました。このような状況ですが、モーニングは1号も休むことなく発売します。発売地域、発売日は一部地域でずれる可能性もありますが、可能なかぎり通常どおりの編成、発売を目指します。

2011-03-15 14:54:17
島田英二郎 @asashima1

今回の震災で被害にあわれた方々には心からお見舞いを申し上げます。想像を絶する被災の状況が刻々と伝えられてくるなか、われわれにとっても平常どおりの業務を 行うことは困難です。作家さん、スタッフのみなさん、部員などのなかには、被災地域の出身者、被災地域に親戚友人がいる者もおります。

2011-03-15 14:54:47
島田英二郎 @asashima1

しかし、われわれがいまできることはとにか く通常どおり「週刊誌」をつくって可能な限り流通させることだと考えます。 たとえ肝心の被災地には流通させられる可能性が低くても、モーニン グをつくり続けることが、実際上われわれにできる唯一のことだと考えます。

2011-03-15 14:55:04
島田英二郎 @asashima1

たとえ今は被災地にモーニングをとどけることができなかったとしても、ごく近い将来にはまたとどけられることを確信しています。正直今の今、被災地の方 に必要なものが「モーニング」だとも思えません。でも、「今」を乗り越えた ら、そのときこそ「モーニング」は必要になると思います。

2011-03-15 14:55:17
島田英二郎 @asashima1

そのときのために も淡々とベストを尽くしたいと思います。戦後の焼け跡で、今日の食料も手に入れられなかったときも、街頭の手品師には人だかりができたそうです。人は状況が困難であればあるほどに心の糧を求めます。

2011-03-15 14:55:33
島田英二郎 @asashima1

漫画、特に「週刊誌」で連載されている漫画は、ほんの短い時間で読むことができ、それでいて単なる「時間つぶし」ではない心の糧を与え得るものだと思います。モーニングは、常にそういう作品をこそ目指したいと考えています。

2011-03-15 14:55:44
島田英二郎 @asashima1

「心の糧」とはたとえば「人間の面白さ」です。よきものも悪しきものも含んだ人間という生き物の不思議さ、興味深さ。平板な視線から見れば排除の対象になりかねないような醜さも含め(あるいはそういうものまで含んでこその)人間の面白さです。

2011-03-15 14:55:58
島田英二郎 @asashima1

なぜそうなのかはわからないけれども、人間は、人間の不思議さに触れたとき、それを面白いと感じ、こころの底から元気がわいてきます。うちひしがれたとき、人生に立ち向かう力を失ったときほど、その効果は絶大です。人間に最も力を与えるものは人間の面白さではないでしょうか。

2011-03-15 14:56:09
島田英二郎 @asashima1

なんとかして被災地の方々の力になりたい。作家陣、部員ほか関係者一同、こころからそう考えています。我々にいまできることは淡々と、休むことなく「心の糧」になる漫画を目指し続けることだと考えています。モーニングは1号も休まずに通常どおりの作業を進め、通常どおりの販売を目指します。

2011-03-15 14:57:04