島ケルト、大陸ケルトとケルト神話

19
森瀬 繚@物語仕事歓迎 @Molice

部分的にツッコミどころはありますが(螺旋文様はケルト人文化到来以前に遡るとか、ゲール語の賢者は「ドライ」だとか)、そんなこんなで割と前から自著では「アイルランド神話」「アイルランド・ケルト神話」「いわゆるケルト神話」とか書いてます。 55096962.at.webry.info/201705/article…

2017-06-13 09:59:52
Min Onouchi おのうちみん @kaerumin

こっちもおもしろい。日本と中国唐の関係の例はわかりやすい。渡来ケルトによって島から追い出された古き民が実はずっといたみたいだな>「島のケルトは実はケルトじゃなかった」から派生する諸問題~"ケルト神話"がケルト神話じゃなくなります 55096962.at.webry.info/201705/article…

2017-06-13 14:56:42
Min Onouchi おのうちみん @kaerumin

大陸からの植民でなく、交易等の文化伝来によって舶来もんさいこー!みたいに盛り上がった結果、土着の習慣、神話とミックスされ、いつの間にか古い習慣は過去にいた民のものみたいに変換されていったのかな。古いものは俺たちとは別だよ!って変換されたこと自体が記録から抜け落ちてしまった。

2017-06-13 15:01:24
Min Onouchi おのうちみん @kaerumin

BC1世紀ウェルキンゲトリクスの反乱あたりから、大陸のケルト圏ははローマ帝国に吸収され、ケルト人はローマ化していくわけだが、1世紀のイケニ族のブーディッカの反乱は、イケニ族自体が大陸と交流のあったブリテン島出身の一族になるのか。

2017-06-13 15:15:12
Min Onouchi おのうちみん @kaerumin

ブーディッカ=ケルトというのも、19世紀のナショナリズム高揚、起源をケルトに求めるロマンティシズムの結果で、イケニ族自身がケルト人を自称してたかもわからないしな。記録はローマ側のものしかないし、ローマから見れば全部蛮族だしw

2017-06-13 15:19:10
Min Onouchi おのうちみん @kaerumin

渦巻き系ケルト文様とゲルマンの装飾、北欧ヴァイキング装飾の類似性も、ケルト源流とされてたけど、流れは逆なのかも。もっとも渦巻き自体は世界中で発生してる紋様だし、古代人って現代人が思う以上に移動して商売したりするし、どっちが先かはあまり重要でないし、同時期にそれぞれ生まれたのかも。

2017-06-13 15:28:42
Min Onouchi おのうちみん @kaerumin

たしかにアイルランドとか「島のケルト」を多大な観光資源にしてるとこは、「ケルト」の名前が使えなくなるのはイタイから、そう簡単に名乗りを変えないだろうけど。でも結構矛盾点もあったのに「島のケルト」という幻想がこれほど根付いた理由というのをさぐると、すごくおもしろそうだな。

2017-06-13 15:32:48
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

昨日の大陸のケルト、島のケルトについてなのだけれど。 そもそも論として原点に立ち返ると近年の「島のケルト:Insular Celts」における言語的、文化的、遺伝的調査と研究の意義とは「ケルトとは何であるのか?:What is Celt?」であったはずである。

2017-06-13 19:25:23
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

広義の意味的に、イメージ的に、包括的には「ケルト」の区分に入れられることが多い、しかし、大陸のケルト・ガリアやケルト・イベリアとは違うところが見られる「ブリタンニアの諸族」そして、更にそのブリタンニアの所属とも違う独自性を高く見せる「アイルランドの諸族」とは何であるのか。

2017-06-13 19:30:08
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

「ケルトである」または「ケルト的である」の定義とは何なのか。カエサルが指した人々か、文化的なものか、言語的なものか、遺伝的にはどうなのか、そういった点からブリタンニアやアイルランドの民もケルトの範疇に入るのか、入るとしたらどういう点から入れるべきであり、また除外するべきなのか。

2017-06-13 19:34:27
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

そういった「ケルトとは何であるのか」というものを、多方面に細分化した研究とその結果を結び合わせ、統合的に包括的に見解と提言をしていく、というのが「大陸のケルト、島のケルト」の研究意義で(たぶん)あったはずである。

2017-06-13 19:38:21
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

神話的に見れば、広義の枠であればアイルランド神話は「ケルト」と区分されるが、他方面から突き詰めれば独自性の高いアイルランド神話は「アイルランド神話」として個々に語り、扱うべき点もある。そういう見解をすり合わせていくものであったはず。

2017-06-13 19:40:54
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

確かに今まで「ケルト」という単語は政治的、またはイデオロギー的に利用されていた点は否めないところがあり、その点を批判し「ケルトとは何でもないはずなのにケルトを名乗る人々」とする向きもある。しかし、それは「ケルトとは何であるか」を取り巻くものの一側面にしか過ぎない。

2017-06-13 19:49:05
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

「ケルトとは何であるのか」という意義から始まった研究を断片的につまみ食いし、その政治的な一面を盛んに取り上げ、「ケルトではなくなる」「ケルトではないのに政治的に利用していただけだった」と騒ぎ立てるのは単なるセンセーショナリズムであり、いわば「碑文を掘る職人の前に飛ぶ虫」である

2017-06-13 19:55:15
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

島のケルトに関する研究と意義は、発展的かつ前向きにされているものであり、そうあり続けるべきものであり、「センセーショナリズムが好きな人々」や伴う政治性の強調に引き摺られるべきではない。

2017-06-13 20:01:47
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

実際これらの研究を通して新しい提言や動きがあり、「ケルトとは何であるのか」というものを発展的に活かしてきている。例えば島のケルトをケルト派とし、大陸のケルトをガリア派または別のものとする等の動きがある。

2017-06-13 20:06:12
私はケントゥリオP。65535デナリウス。 @centurio_P

個々の要素の区別をつけ、分類して理解を進め、それらを統合していき、新しく前向きに見解を進めて行く。「大陸のケルト、島のケルト」を取り巻くものはその典型と言っていいでしょう。

2017-06-13 20:07:12