劇団ジエン社の主宰で脚本家、演出家である山本健介さんのツイート(2017年6月15日の共謀罪こと「テロ等準備罪」可決を受けて)
自分は安全だ、安全な場所にいる。だから、安全ではない、と声を立てる人に、いらだちを感じるのかもしれない。そんな風に思い、与党を信じる事で自分が安全だと思いたい人に、どういう声をかければ、ほぐれてくれるんだろう。
2017-06-15 00:10:37少なくとも、演劇をやっている僕にとって、共謀罪が成立するのは大変まずい。稽古場がなくなる。一度でも稽古を「共謀」と嫌疑を立てられたら、稽古場を管理している責任者が劇団や集団に貸し渋るだろう。そしてその嫌疑は、稽古するたびに掛けられる可能性がある。
2017-06-15 00:18:19僕がしょっぴかれるのはいい。むしろ本望だ。だが、他の演劇団体に逮捕の影響を受けて、稽古場に制限が設けられたり、監視をつけられる、検閲がつけられるようになったら、とても申し訳ない。
2017-06-15 00:21:21演劇の稽古をテロの準備と言われるのも、本望だ。そのつもりで稽古している。人の心や考え方をほぐしたいし、なんなら変えてみたい。多くの人に、自分の信じるよい影響を与えたい。そういう内心を持っているのだから、それをテロと言われたら、もし尋問を受けても、きっとそういうと思う。
2017-06-15 00:24:13その一方で、共謀罪に賛成だと思っている人に、どう話しかければいいだろう。強い言葉は他の人に任せるとして、説得ではない方法で。どう話しかけられたら、少しは立ち止まってくれるか。お茶を飲んでくれるだろうか。冗談で笑ってくれるだろうか。
2017-06-15 00:30:28「演劇やってる人間は一般人じゃない」と言われたりするかもなあ。「一銭のお金にもならないのに稽古場に集まるのはおかしい。演劇の上演ではなくテロの準備としか思えない」という抗議を受けて、区民館が演劇目的の団体の使用を制限するかもなあ。
2017-06-15 06:26:53例えば小道具でモデルガンや日本刀を区民館の稽古場に持ち込んでたら、「他の利用者が不安に思う。テロの準備としか思えない」とクレームが来る、みたいな時、共謀罪以後の世界なら区民館の職員ではなく警察に直接訴える事も考えられる。従来なら警察も取り合わないだろうが、以後の世界ならどうか。
2017-06-15 06:30:14結構いるんですよ。演劇団体が公民館を使うのを快く思わない人。この世界に、お金にならないのに必死に何かやってるという事に、不気味さやカルトを連想して忌み嫌ったりばかにしたりする人もいる。そんな人たちに、共謀罪は警察に通報する格好の建前になるだろうなと危惧している。
2017-06-15 06:34:49警察は、取り合わないとは思う。だが、警察がとりあえず動き公民館職員に話を聞きにきたりすると、公民館職員が「あの団体が公民館を使用をすると、警察がきて通常業務の妨げになる」と嫌い、団体の登録の継続申請する時に、申請却下の要因になるかもしれない。
2017-06-15 06:38:49政治の話題だと「直接関係ないのに騒いでいる」という印象を持たれるけど、共謀罪に関して、演劇やってて劇団を主宰する立場だと、ダイレクトに関係する話なんです。今のままだと、稽古ができなくなる。テロの準備をしてる、とクレームをつけられて、悪意があれば逮捕までされるかもしれない。
2017-06-15 06:45:09で、昨日は勇ましい事を呟いたけど、やはり逮捕は嫌よ。ただでさえ演劇という親不孝をしているんだから、世の中の時流に逆らって逮捕などされたら、両親が気の毒だ。先日、父が入院して、お見舞いに行った時両親がちょっと疲れてる風景を見て、いろいろ思うところがあった。逮捕はなあ……。
2017-06-15 06:50:21公民館使用の件、同じくらい音や振動が出るであろう合唱や社交ダンス、フラダンス、詩吟などではクレームをつけないのに、演劇だとピンポイントで嫌がる人がいる。なにか、演劇の練習をしている集団に、気持ちを逆なでする何かがあるのかもしれない。単に平均年齢が若いというのあるのかもだ。
2017-06-15 07:08:07その、「なんか嫌な感じ」に、「テロの準備をしてそう」と共謀罪というフレームがのっかられると、演劇団体として大変きついし、警察が動けば公民館職員が面倒な思いされる。結果、稽古場がなくなる。稽古場がなくなると演劇がなくなる。
2017-06-15 07:15:56