美炭酸3

はち公。 @funkastic_8er

1 暑くなると 無性に欲しくなる炭酸 暑い体を内側から シュワシュワしてくれるんだよね ･･･だから、ね？ モヤモヤ くしゃくしゃ 滅入るようなこの心も 早くシュワシュワして？ あなたが 足りないよ？ #美炭酸3 pic.twitter.com/ZU4ij2BXnV

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2 新年度から 念願の本社勤務になって 早3ヵ月 シンプルな感想は 「しんどぉ･･･」 ずっとやりたかった仕事だから やる気はもちろんあるんだけど それに取り掛かる以前に 新しい環境に慣れるのが大変で 同じ作業でもやり方が違うから 覚えることばかり #美炭酸3

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3 「中原！あの書類は？」 「中原さん、連絡回してくれた？」 矢継ぎ早にふってくる仕事に 目が回って倒れそう･･･ とはいえ 前の職場でも 仕事量はそんな感じだった だけど 決定的に違うこと それは･･･ 安田リーダーじゃないこと #美炭酸3

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4 今のリーダーが 劣っている そんな訳では無いんだけど さりげない気遣いが美味かった 安田リーダーの下で 仕事をするのに慣れてたから･･･ 『中原？ペース悪いで？ なんか仕事他のやつに回せ？』 『なーかーはら！ ため息の原因はなんやwww』 #美炭酸3

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5 （あれが当たり前だったのが 贅沢だったんだよね･･･(泣)） ･･･極めつけは 忙しくて ぐったりで 家に帰っても 寝落ちパターンで 「はっ！」 安田リーダー･･･もとい 章ちゃんと電話してても 途中記憶が無くなることがしばしば #美炭酸3

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6 「やだ･･･また寝落ちてた･･･」 電話したまま寝落ちた朝 【おやすみ、千夏w】 章ちゃんからのLINEを見て 「私の･･･ばか･･･」 悲しいやら 情けないやら 寂しいやら 「もう･･･辛いよぉ章ちゃん･･･」 涙が止まらない事もあった･･･ #美炭酸3

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7 そんな日々が続いて 6月になったある日･･･ いつものように出社して 仕事をこなして （今日が終われば明日は休み･･･） そんな魔法を 自分にかけていたら 「おい、中原ー。こっち」 急に上司に呼ばれた （あれ？なんかミスったかな･･･） #美炭酸3

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8 緊張しながら向かうと バサッと書類を渡されて 「これ、会議室持ってって」 って･･･ （雑用っっっ！！？） こっちは他の業務もあるのに！ なんて思いつつ NOと言えない社員代表の私は 「分かりました」 うまく笑えないまま それを受け取った #美炭酸3

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9 「はぁ･･･」 ため息をつけばつくほど 重たく感じる書類 「はぁ･･･」 こんな時 そばに安田リーダーが ･･･章ちゃんが居てくれたらな なんて思いながら 会議室のドアをノックして 「失礼します･･･」 俯いたまま その中へ すると･･･ #美炭酸3

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10 『中原？』 ･･･へ？ 『中原やないかw』 うそ･･･でしょ？ 慌てて顔を上げると そこには 「あ･･････しょ･･･」 名前を呼びかけて 慌てて方向変更 「や、安田リーダー？」 大好きなその人が 少し照れくさそうに 座っていた #美炭酸3 pic.twitter.com/QOU073SOIX

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11 顔を見た瞬間 気持ちが溢れて 「あ･･･」 今にも泣きそう そしたら 『せや、中原！ 向こうの連中から 渡すよう頼まれてたもんあんねん！ 今の休憩のうちに渡すから･･･ ちょいこっち着いてきてw』 って 私を会議室の外へ 連れ出した #美炭酸3

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12 1歩前を行くその背中に 今すぐ抱きつきたい 「しょ･･･ちゃ」 思わず泣きそうな声がこぼれたら 『ちょお･･･もう少し我慢せぇ 人目つかんとこどこや？』 って 私に背を向けたまま聞いてきた 「えっと･･･屋上･･･かな」 『じゃあ、そこまで我慢』 #美炭酸3

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13 「･･･はい」 私は安田リーダーが言った通り 屋上まで 泣きそうなのも 抱きつきたいのも我慢した。 そして･･･ ────バンッ･･･ 屋上のドアを開けて 誰もいないのを確認すると 彼は 『よし･･･』 って やっとこっちを見てくれて #美炭酸3

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14 『ほら』 「へ･･･」 『俺に。 抱きつきたかったんちゃう？w』 って･･･ 「うん(泣)」 だから 素直な甘えて その腕の中に飛び込む 『よしよしw』 ぎゅってされて 頭撫でられたら 「う･･･うぅ･･･」 我慢してた涙が溢れた #美炭酸3

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15 子供みたいに泣きながら 「なんで抱きつきたいの わかったんでっ･･･すか･･･っ」 そう聞いたら 『だってぇ･･･俺も ぎゅーって抱きしめたかったからw』 なんて いつだって 私の心にあるモヤモヤを シュワシュワって 溶かしてくれるんだから･･･ #美炭酸3

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16 『ったく･･･会った途端 泣きそうな顔しやがってw』 「ごめんなさい」 『はいはいw』 背中ポンポンってされたら 疲れが嘘みたいに無くなる 『続きは今夜 お前ん家で聞くから･･･戻ろうか』 「･･･え？私の家？」 『泊めて？あかん？』 そんなの #美炭酸3

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17 「あかんくないですぅぅ(泣)」 『よろしいw』 すると 抱きしめていた手を緩めて そっと･･･おでこにキス 『続きは後でな？ せやから残業にならんよう 頑張っておいで』 だって 「ふぁい！！！」 もう そんなの 頑張るしかないじゃん！！ #美炭酸3 pic.twitter.com/Toy2sgg7en

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18 それから なんとか仕事を定時で終わらせて 『中原！こっち！』 彼と合流して 2人だけでタクシーに乗る 向かう先は 私のアパート ────アパートまでの間 タクシーの中で いろんな話をした 急遽本社出張が決まって 私に言う暇が無かったとか #美炭酸3

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19 私の所に来るために 飲み会断ったとか 『女に会うために断ったんバレたら 怒られるやろなぁ･･･w』 そう言いながら窓の外を見つつ 安田リーダーは 私の手を握ってきた 『ま、たまにはええやろw』 その言葉がすごく嬉しくて 「はいw」 私は笑った #美炭酸3

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20 ようやくアパートに着いて 「えっと･･･ ささっとツマミ作りますね！」 って ソファに荷物を置いて キッチンに向かおうとしたら 『ちょ･･･無理w』 引き止められて そのまま･･･押し倒されて 「ん･･･」 いきなり激しく キスをされる #美炭酸3

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21 「ふぁ･･･」 唇が離れた瞬間 大きく息を吸う私を見て 『ごめんな･･･がっついてw』 そう言う彼は 完全に･･･章ちゃんモード 『だって無理やわ･･･ 今すぐ触りたいもん』 「ひぁっ･･･章ちゃん///」 『ずっと･･･会いたかった･･･』 #美炭酸3

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22 その声を聞いて我に返る 辛いのは 自分だけだと思ってたけど 「章ちゃん･･･」 私だけじゃないね 『盛りのついた犬みたいですまん せやけど、止めるの無理w』 「うん･･･止めないでいいよ？」 抱きしめて 淋しかった部分 一緒に･･･埋めよう？ #美炭酸3 pic.twitter.com/Nr2vx1WXx3

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23 そんな感じで あれやこれやと なんやかんやして･･･ （中略）← ────ようやく落ち着いて 「『かんぱーい♡』」 缶ビールで乾杯してから 夕食を食べる 『んー！うま♡』 「うん！」 『千夏の飯はやっぱうまい♡』 「えへへ♡」 #美炭酸3

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24 そう言ってくれる人が そばに居るのは すごく うれしいな･･･ だから･･･ついうっかり 【帰りたい】 って言いたくなりそう ･･･なんて思ってたら 『なぁ、千夏？ 酔っ払う前に 真面目な話してええか？』 って章ちゃんが 「うん？何？」 #美炭酸3

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25 そしたら章ちゃん 缶ビールと箸を一旦置いて 『あんな？ 今はしんどくて辛いかもしれん。 せやけど あともーちょい頑張ってみ？』 その言葉が 言いたいことが･･･わかる 『あのな？お前のいいとこ まだ出せてないやろ？ 出せるまでは頑張ってみ？』 #美炭酸3