E・S・ガードナーを読もう(仮)――備忘メモ(番外編;エラリー・クイーンとの関わり)

翻訳ミステリー読書会(弘前『中途の家』)絡みでエラリー・クイーンとE・S・ガードナーの関わり合いについて気づいたことなど。 ※7/3『エラリー・クイーン 推理の芸術』と『ペリイ・メイスン自身の事件 E・S・ガードナー伝』の読み比べなどから考察したことを暫定的に追加。 ※7/9『吠える犬』がらみで元祖ライトノベル作家=E・S・ガードナー説ほかを追加。 ※7/17 1930~1940年代のラジオドラマをめぐる鎬の削り合いとクイーン=バクマン説他追加。
3
じねん @jinensai

さて、掃除終了(いちおう)。遅刻だが「太宰治まなびの家」へ津軽カタリストの公演を見に行こう。

2017-06-17 14:06:44
じねん @jinensai

一旦帰宅。自転車を置いて、読書会前のお茶会へ向かう。

2017-06-17 15:28:00
じねん @jinensai

イベントを3つ終えて帰宅。

2017-06-18 18:57:43
じねん @jinensai

昨夜の『中途の家』読書会のあと、内輪の例会。今秋の千葉方面の旅行打ち合わせの予定だったが、同じく読書会にも出席していた約1名が体調不良で急遽リタイアしたためもっぱらアニメを肴にひたすら私のアパートで部屋飲み。一眠りして目覚めたら9時すぎてたので、野菜ジュース二口飲んで出発。(続

2017-06-18 19:04:51
じねん @jinensai

承)郷土文学館(7/1(土)と7/2(日)は無料開放なので宜しく)から休館中の弘前市立図書館へ入り、視聴覚室で越前敏弥さんの講演会に参加。10時から12時までクイズも交えて楽しいひとときでした。最後の最後で邦題当てを画像で正答し『翻訳百景』を落手。サインもいただき恐縮の次第。(続 pic.twitter.com/KIrFKuioJr

2017-06-18 19:12:55
拡大
じねん @jinensai

承)講演会終了後、一旦戻ってクリーニングの回収と昼飯食ってから遅刻気味に弘前大学での「太宰治生誕前日祭」(弘大カフェ前の文学碑~創立50周年記念会館)へ。斎藤弘前ペンクラブ会長による軽快な「加藤謙一文学碑」(←日本漫画の父)紹介等を交えつつ津軽カタリスト他の記念公演を堪能。(続 pic.twitter.com/wiVTF9oFGD

2017-06-18 19:23:50
拡大
拡大
じねん @jinensai

承)「太宰治生誕前日祭」終了後、戻って下駄とジャージの正装に着替え、弘前読書人倶楽部へ。本日二度目の越前さんの講演会へ(遅刻)。ハコの人数が内輪なせいか終始フレンドリーなひととき。『翻訳百景』の由来が『富嶽百景』なことを知る。次回来弘の際は「太宰治まなびの家」も紹介せねばなあ…。

2017-06-18 19:31:20
じねん @jinensai

@t_echizen フォローさせていただきました。ツイートは折々拝見させて頂いておりましたが、2日間で3度も講演会・懇親会でお会いできるとは思いませんでした(『Wの悲劇』ごっつあんでした!)。また弘前にお越しの際は「太宰治まなびの家」(←指定管理;中の人なので…)もご紹介できればと思っております。

2017-06-18 19:59:12
じねん @jinensai

銭湯後、某ラーメン屋で半ラーメン(みそカレー)を肴に生ビール飲んで帰宅。

2017-06-18 23:27:51
じねん @jinensai

つまり、こういうことか…。(『中途の家』エラリー・クイーン) pic.twitter.com/rNz2zp0wQT

2017-06-20 06:37:30
拡大
じねん @jinensai

そういえば先日ガードナーの『幸運の脚』(E・S・ガードナー(不)完全攻略 ペリイ・メイスン編 幸運の脚(幸運な足の娘)の巻 - Togetterまとめ togetter.com/li/1101356 )を読んでたので、クイーンの『中途の家』との類似点に気づけたのは幸いだった。(続

2017-06-21 06:20:57
じねん @jinensai

承)時系列が気になっていたのだが『中途の家』の解説にそのものずばりがあって文庫持つ手が震えた。巡り合わせに「風」がきてるよ、これは…。1936年6月がコスモポリタン誌への先行掲載バージョンで10月にパブリッシャーズ・ウィークリー誌でバーナビー・ロス=クイーンが公にされている。(続

2017-06-21 06:25:51
じねん @jinensai

承)読書会で大学の後輩、超読書家氏よりHALFWAY HOUSEはクイーンとロスの2つの人格との重ね合わせ云々との示唆も出て、なるほどと唸ったがガードナーの『すねた娘』(1933年)、『幸運の脚』(1934年)などに喚起された可能性も高い。読み比べて頂けば納得されると思う。(続

2017-06-21 06:28:35
じねん @jinensai

承)1932年に一旦はガードナーのデビュー作の出版に色好い反応を示していたストークス社が、結果的に断って突っ返してきたのもよくよく考えればちょうどクイーンが正体を隠してロスとして『Xの悲劇』の出版をこっそり企画していた時期なので、これは相手が悪かったとしか言いようがない。(続

2017-06-21 06:30:48
じねん @jinensai

承)それが結果的にガードナーを拾ったウィリアム・モロー社の社長・ザイヤー・ホブスンの助言により『ビロードの爪』と『すねた娘』の主人公の弁護士を1人にしてシリーズ化しようというペリイ・メイスン・シリーズ誕生を結果的に促すことに繋がるわけで、影響の及ぼし合いが面白い。(続

2017-06-21 06:32:56
じねん @jinensai

承)1936年10月の衝撃(クイーンとロスが同一作家)があってようやく、文体のレパートリーに乏しいガードナーが(←実際すぐに読者の大多数が言い当てた)A・A・フェアとして1939年1月に『屠所の羊』(クール&ラム)を出したことが納得できるのだ。同時代作家同士の切磋琢磨である。

2017-06-21 06:34:42
じねん @jinensai

父の施設に様子伺いに行き、千成さんがお休みだったので吉野家でねぎ塩豚丼と豚汁の昼食(with生ビール)。青森市民図書館で東奥日報夕刊確認し、『エラリー・クイーン推理の芸術』借りて、車内で気になっていたことを確認。弘前に戻ってから寄り道しつつ、買い物とクリーニング回収して帰宅。

2017-06-24 19:33:17
じねん @jinensai

列車内でサラミ入りちくわ肴にサッポロラガービール飲みながら、『エラリー・クイーン推理の芸術』で検証。先日の1932年の状況、やはり一部勘違いだったか…。時系列にこだわっていた割りに私自身が罠に陥っていたわけで甚だ格好がつかないが『Xの悲劇』はヴァイキング社から出ている。(続

2017-06-24 19:55:43
じねん @jinensai

承)少し考えれば“エラリー・クイーンを売り出す”云々(『ペリイ・メイスン自身の事件』)だからロスではなかったことを時系列的に示していたわけで、全くうかつこの上ない。ストークス社からのE・S・ガードナーのデビューを阻止していたのは『ギリシャ~』か『エジプト~』ということになる。(続

2017-06-24 19:58:10
じねん @jinensai

承)むろん、この2作が相手では勝ち目は薄いが、最終的には『ローマ~』以来の継続力の前に退けられたということだろう。結果的にこのことが超絶執筆スピードで2作目が追いつき、2作とも拾ったウィリアム・モロー社社長・ザイヤー・ホブスンのシリーズ化アドヴァイスを呼び込むこととなる。(続

2017-06-24 20:14:54
じねん @jinensai

承)こうしてある意味クイーンによって誕生したペリイ・メイスン・シリーズは1933年の『ビロードの爪』以降快進撃を始め、1935~1936年ごろには盛んに映画化もされている(出来は酷いが)。『中途の家』の前に既に8作(『夢遊病者の姪』まで)出ていた点は考慮したい。(続

2017-06-24 20:25:50
じねん @jinensai

承)『エラリー・クイーン推理の芸術』には「従兄弟たちの小説が急激に新生面を切り開いたのは、誰か他の作家を真似たためではない。」(第六章 新生EQ)とあるが、その直前にS・S・ヴァン・ダインからの影響云々という言説があり、それを延伸すると対象がガードナーに移行したと推定できる。(続

2017-06-24 20:35:50
じねん @jinensai

承)広告・宣伝に長けた「従兄弟たち」が、現れた有望新人の快進撃に不案内だったり無関心だったという方が不自然というものであろう。最初に「本格」ありきというミステリ界隈の悪しき慣習が眼前に見えているものを見えなくしてきたのだろう。私もその一人でしたよ、ええ。今さら気づくとはねえ…。

2017-06-24 20:41:38
じねん @jinensai

E・S・ガードナー方もフェア・プレイには極めて頑なだよなあ…。読者とメイスンが見聞している内容を全く同じくするために『幸運の脚』ではホテルの従業員から貰ったメモを読まずにポケットに突っ込むほど細心な書き方していて「(条件を同じくするため)そこまでするー?!」って声が出たくらいだ。

2017-06-24 20:51:27