Adiabatic Quantum Conputing Conference 2017まとめ(二日目、一部前日のツイート)
本日のAQC2017開催の様子がすでにニュースが出ておりますね。我々会議中で見れない時間だったような(笑) twitter.com/nhk_news/statu…
2017-06-26 20:49:12ちなみに西森さんの前で被って写ってしまったのが私です(笑)
2017-06-26 21:05:49NHKのNewsの反響を受けて、応募締め切りをしましたがwebcast(有料配信5000円)の受付を再開します。 運営側も申し込みの様子を注視しますが、会議の進行に伴い、即対応できない場合がありますがご了承ください。 smapip.is.tohoku.ac.jp/~aqc2017/webca…
2017-06-26 22:57:22昨年のGoogleで行われたAQC2016の様子(aqc2014など以前のものもあります)はYoutubeでuploadされております。 youtube.com/results?search…
2017-06-26 23:03:14目に見えてすごい勢いで売れているのですが、日本語で書籍という形でまとまって読んでみたいという人にはこちら。「量子コンピュータが人工知能を加速する」を是非。 amazon.co.jp/dp/4822251896
2017-06-26 23:04:25ど文系で量子とか言われてもちんぷんかんぷんという方でも量子の世界は開かれています。そんな方にはこちら。 先生、それって「量子」の仕業ですか? 子供が興味を持ってくれたらいいな。時代が変わったその先を見つめてほしい。 amazon.co.jp/dp/409388515X
2017-06-26 23:06:11ちょっともたつきましたがregistration pageしっかり再開しております。
2017-06-26 23:15:50NHK newsでも紹介されていた30分かかる計算が一瞬でというD-wave×VWの話も。 BMW and Volkswagen Try to Beat Apple and Google at Their Own Game nyti.ms/2tSJghF
2017-06-27 00:31:44今日のAQC2017でも発表されていたけども、50量子ビットに向けてインフラは完成しているとのこと。結合をさせてもヘタレない量子ビットになっているか徹底的にチェックしていた。あともう一息っていうところ。 nextbigfuture.com/2017/06/google…
2017-06-27 00:36:10さて2日目はうちの学生と研究員達がポスター発表する。非常に楽しみだ。 AQC2017、2日目始まり始まり。 D-waveからRichard G. Harrisによる3次元イジング模型のD-waveマシンでの実装である。3次元イジングは計算性能を示す良い例であるのでこれは大注目だ。
2017-06-27 08:59:31特に3次元以上では符号が変わる相互作用を持つイジング模型は低温でスピングラス相を持つ(2次元では基底状態のみなのでD-waveのように有限温度の現実的なマシンでは到達不可能)。そのスピングラス相をシミュレーションできるのか?など興味は尽きない。それにましてや横磁場を入れる。
2017-06-27 09:05:27量子モンテカルロ法でだいたい横磁場が5.2程度で秩序が崩壊することが1986年に示されている。スピングラスについても同様である。D-wave2000QにEmbeddingして実行していく様子を紹介。具体的にprocessorのどの部分が相互作用、スピンを担当しているか示していた。
2017-06-27 09:11:53D-wave2000Qの新しいスケジュール機能、クエンチ、ポーズモードを利用して平衡状態を調べる。まさに実験用マシンとして利用している。量子アニーリングによるスピングラスシミュレーターだ。本当に(反)強磁性秩序が登場している様子を紹介。相転移が明確に見えている。
2017-06-27 09:13:23有限サイズ効果もしっかり出ている。L=4,6,8までの3次元スピングラスシミュレーションを実行している。Binderパラメータもしっかり。pc=0.22±0.01でこれまでの結果をしっかり再現。誤差もこれだけ小さい結果を出せるのは正直驚きだ。感受率もしっかり再現している。
2017-06-27 09:20:50スピングラスを特徴付けるP(q)の計算。どんなスピングラス秩序かでこれも今までのコンピュータシミュレーションであっても有限次元のスピングラスは、レプリカ対称性の破れによる描像かドロップレット描像かと論争の続くと論争の続く問題で、そこに迫っている。(まさかそこに結論いけるのか。)
2017-06-27 09:23:20なんと!綺麗に相転移の様子が見えるしスピングラス相に突入すると、P(q)が非常に広いブロードを持つ。有限サイズ効果を残しているが、なんとなくFRSBっぽい衝撃。相境界が垂直であるように見えるところ、平行に見えるところ。全て理論と合致。というか、理論を後押しする実験だ。凄まじい。
2017-06-27 09:27:15さてお次はNASAからSalvatore Mandraからバイアスされた基底状態のサンプリングというタイトル。量子アニーリングでは基底状態は決められたものしか出てこないが、Fairサンプリングを目指すというもの。昨年Helmutが示した話。
2017-06-27 09:44:08この話の元はMatsuda, Nishimori, Katzgraber、松田くんはfixstarsに今いる。シミュレーテッドアニーリングではFairサンプリングができるのに量子アニーリングではできない。D-wave2Xによる実験だと確かに基底状態が選択されて出てくる。
2017-06-27 09:46:48他の古典アルゴリズムだとやはりFairに近いものが出てくる。D-waveマシンのこの基底状態の選択性はノイズなどの影響ではない。一方古典的アルゴリズムはノイズにより影響を受けて基底状態にバイアスされた選択性が出現する。nonstoquastic系の結果はないので去年の話の追試まで
2017-06-27 09:51:01次は最近注目しているDFCLというunit cell内のスピンを強磁性でまとめて、cell間のスピンの相互作用でフラストレーションをもたせたものに関する結果。それらの相互作用の係数の強さによる相転移現象を経ると古典的なアルゴリズムでは難しいところをD-waveマシンはヘコタレナイ
2017-06-27 09:56:13D-waveのAndrew D. Kingから非一様な横磁場による量子アニーリング実装の話。非断熱遷移を引き起こすところを先に動かそうという試みの一つ。D-wave2000Qで搭載された機能を利用したもの。それぞれの量子ビットごとに早めに、遅めに横磁場が変化する。
2017-06-27 10:08:35厳密に対角化をすることで検証できる例で、基底状態を効率よく出力できること、エネルギーギャップ(量子アニーリングの性能指標の一つ)が開く様子を紹介。基底状態のサンプリング効率についても通常の量子アニーリングよりFairなものになっている。
2017-06-27 10:15:53Daniel A. Lidarより量子アニーリングマシンにおける量子加速についての報告。Albash and Lidar arxiv1705.07452の話。量子デバイスで量子性を利用したアルゴリズムで解いたものと古典デバイスで対応する古典アルゴリズムを利用した場合を比較する。
2017-06-27 10:24:18TTS=time to solution確率99パーセントで基底状態を一つでも見つけるのにかかる時間を指標とする。これについて適切なサイズ依存性がまだわかっていないことを注意。TTSについてアニーリングタイムに関する最小を調べることが重要。
2017-06-27 10:33:28