毛利氏の圧倒的財力。高村不期さんとの遣り取り

戦国時代には東西で思った以上の経済格差があったのかも…
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高村不期 @buqimingri

『秀吉の接待』より。毛利輝元の初上洛で贈呈している銀の量が莫大。秀吉に贈った3千枚(1匁が3.75g、1枚が43匁なので484kg)。秀吉室・秀長・秀次に各200枚(32kg)、天皇・秀吉母に各100枚(16kg)。100枚以下だと多数の公家・武家に贈呈しているし、→

2017-05-31 17:14:04
高村不期 @buqimingri

銀以外の献上物(太刀・馬・鷹・糸・豹皮・虎皮)も多い。また、小早川隆景から秀吉に銀500枚(80kg)、吉川広家から秀吉に300枚(48kg)が献上されてもいて、こちらの費用も大きい。隆景・広家にしても銀以外の献上品が多数。

2017-05-31 17:15:46
三浦介 @miurano_suke

@buqimingri やはり石見銀山のおかげで毛利はかなり富裕だったのでしょうかね。 不期さんからすると、北条氏には同じだけの物を揃えるのはかなり難しいという印象でしょうか?

2017-05-31 17:44:18
高村不期 @buqimingri

@miurano_suke 確たる証拠まで詰めてはいませんが、貨幣経済の浸透でいうと関東は大きく遅れていたと思います。人や物が貨幣に置き換えられないとすれば、毛利のような上洛は難しいのではないか、という仮説で検討をしているところです。

2017-05-31 18:15:50
三浦介 @miurano_suke

東北では伊達稙宗が足利義稙の入洛祝い、及び諱字・官途の申請に黄金53両と太刀2振。一字拝領と左京大夫補任の礼に黄金計64両、他に銭、太刀、馬か(小林清治『戦国大名伊達氏の研究』406頁の表より)。これも破格の進物だったと思われるのだが、比べてどうなのだろう? twitter.com/buqimingri/sta…

2017-05-31 20:57:40
高村不期 @buqimingri

@hakuboku0810 情報ありがとうございます。角川日本史辞典で確認しているのですが、銀相場は特に値動きが激しく、天正3年に44文だったのが11年には6500文にまで跳ね上がっていたりします。計測地や交易状況によってかなりばらつきがあるような感じがしました。

2017-05-31 22:25:49
高村不期 @buqimingri

角川日本史辞典での天正17年金銀相場 金1枚:60貫文 銀1枚:米365升=5.658貫文 ※米1升=14~17文→平均15.5文 北条氏規上洛費用 2万貫文=金333枚=銀3,535枚 毛利輝元贈呈銀子(大口のみ) 26,026貫文=金433枚=銀4,600枚

2017-05-31 22:48:45
高村不期 @buqimingri

ちょうど同年の天正16年がなかったので翌年で計算。毛利家のそれは、滞在費用や銀以外の贈呈物などは含まれていない。2万貫文で悪戦苦闘した後北条ではやはり対抗できないと思われ。

2017-05-31 22:50:39
三浦介 @miurano_suke

@buqimingri ううむ、これによると毛利氏の財力は凄まじいですな。

2017-05-31 22:53:35