2周年&エイプリルフール企画【主従宗遙bot】

隣人宗遙bot @Sohdearharuka

宗「おはようございます、遙様。本日の朝食は…」 遙「サバ」 宗「は？」 遙「サバにしろ」 宗「しかし遙様、毎日毎日サバではお体に…」 遙「サバがあればあとはなんでもいい」 宗「ですが…」 遙「もういい自分で焼く」

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宗「遙様、そろそろ制服に着替えませんと遅刻してしまいます」 遙「水風呂に入ってない」 宗「しかし、もうすぐ真琴も迎えに…」 遙「ハルー！学校行くよー！」 宗「噂をすればですね。着替えをいたしましょう」 遙「はぁ…わかった」

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宗「いい加減ご自分でネクタイぐらい締めれるようになってください」 遙「お前がいるからいい」 宗「はぁ…」 遙「それかお前のネクタイで練習させろと言ってるだろ」 宗「それはダメです。使用人の着替えを主がするなんてありえません」 遙「堅物」 宗「何か？」 遙「別に」

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真「ハルと宗介って二人で暮らしてるんだよね？」 遙「ああ」 真「ハルの実家ってお屋敷でしょ？なんでそこから登校しないの？っていうかなんでウチみたいな平凡な学校に通ってるの？」 遙「めんどくさいから」 真「え？」 宗「遙様はお坊ちゃん学校が性に合わなかったんだ」 真「あーなるほど」

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真「宗介ってハルの執事だよね？同級生でって珍しいんじゃないの？」 遙「宗介の家は代々俺の家の執事をしている。宗介は生まれた時から俺の執事だ」 真「え、じゃあ宗介はずーっとハルの面倒見てるの？」 遙「……」 宗「それが俺の存在価値だからな」 真「はぁ～やっぱり住む世界が違うなぁ」

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宗「…遙様。教室はそちらじゃありませんよ」 遙「俺はこっちに用がある」 真「ハル～まだプールに水入ってないよ～」 遙「なぜだ。プールだろう」 宗「遙様。庶民のプールは夏にならないと水を入れません」 遙「……不便だな」 真「前の高校は温水プールだったんでしょ？いいな～」

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(授業中) 『じゃあこの問題は…七…』 宗「はい」 『お？山崎答えてみるか』 宗「はい」 真「…ハル、ハル起きなよ。宗介が変わりに答えてくれてるよ」 遙「Zzz...」 真「もーハルーっ」

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『な、七瀬』 遙「？」 『ちょっと…いいか？』 宗「なんの用だ？」 『え』 宗「用事なら俺が聞く」 『あ、いや…』 遙「先に行くぞ」 『え、ちょ、なな…』 宗「今後あの人に気安く声をかけれると思うな」 『あ、はい；』

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真「おつかれ」 宗「あいつに友達が出来るのはいい事だが、邪な目を向けるやつが多いのは困る」 真「前の学校は男子校だったんだっけ？」 宗「あいつは男によくモテる」 真「そうやって小さい頃からハルを守ってきたんだ」 宗「それも仕事だからな」 真「本当にそれだけが理由？」 宗「……」

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凛「ハル！」 遙「…また来たのか」 宗「学校もそんなに近いわけじゃねぇのに、毎日毎日よく昼休みに抜けてくるな」 真「あ、凛だ。またハルを連れ戻しにきたの？」 凛「当たり前だろ！元の学校に戻ってこい！そんで俺と泳げ！」 遙「はぁ…何度も言ってるだろ。俺はフリーしか泳がない」

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宗「凛、悪いが遙様は一度決めたことを曲げることはない。諦めろ」 凛「宗介！お前も遙についてっちまって…親友だろ？薄情もん！」 宗「すまない。遙様から離れるわけにはいかないんだ」 遙「別にいい。元の高校に行きたいなら行け」 宗「……」

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真「ええ～宗介戻っちゃうの？」 凛「宗介だけ来ても意味ねぇだろ…俺はお前と泳ぎたいっつってんだハル！」 遙「はぁ…昼食ぐらい静かに食べさせろ」 宗「朝食も夕食も私たち二人なので十分静かでしょう。昼ぐらいいいのでは？」 遙「お前は凛が来て楽しいだけだろ」 宗「は？」 遙「ふん」

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真「あ！それなら凛がウチの高校に来ればいいんじゃない？」 凛「へ？」 遙「ごほっごほっ」 宗「遙様、水を」 真「だってハルと泳ぎたいんでしょ？なら凛がこっちに来ればハルとだって宗介とだって泳げるじゃん」 凛「真琴！良い事言うな！ちょっと手続きしに帰る！じゃあな！」

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真「ま！そんな急には…って行っちゃった」 遙「明日来るな」 宗「そうですね」 真「え？」 遙「明日この高校に転校してくる」 真「え！？でも手続きとかいろいろそんな急には無理でしょ！？」 宗「松岡財閥も七瀬財閥に負けず劣らずの家だからな」 真「…やっぱり世界が違う；」

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宗「それでは遙様。くれぐれもサボったりしないように」 遙「わかってる」 宗「真琴、頼んだぞ」 真「オッケー！」 宗「選択授業はこちらにすると仰ってたのに…」 遙「気が変わったんだ」 宗「……そうですか」

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真「ハル、なんで選択授業、宗介と一緒にしなかったの？」 遙「家でも学校でも四六時中宗介と一緒だと息が詰まる」 真「とかなんとか言っちゃって。宗介に自由な時間をあげようって思ったんでしょ」 遙「…あいつは生まれた時からずっと俺の世話をしてるからな」 真「ハル……」

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遙「あいつはこれが仕事だと割り切ってるが…実のところ不満だらけだろうな。もっと自由に生きたいだろう」 真「…うーんそうかなぁ」 遙「俺はあいつに嫌われてる」 真「え！？なんで！？そんなわけないと思うんだけど…」

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遙「いう事も聞かない俺を好きなわけないだろ。俺が生まれてきたせいで、ずっと同い年の子どもの面倒を見なきゃいけないんだぞ。嫌われて当然だ」 真「えーでもハルを見てる時の宗介ってすごく…」 遙「なんだ？」 真「や、なんでもない…(すごく大切なものを見るような表情してるんだけどなぁ)」

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宗「遙様！準備運動をしてか…」 バシャン 宗「はぁ……」 真「あはは、また水着姿でハルの脱ぎ捨てた制服畳んでるの？」 宗「全く…ちっとも俺の言うこと聞かねぇ」 真「ふふ、でも宗介楽しそうだよね」 宗「……腹立つ」 真「ハルのこと大好きなんだよね？」 宗「うるさい」

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真「じゃあまた明日ね～！」 遙「ああ」 宗「遙様、冷えてきたのでこれを…」 遙「ストール…いつも思うがどこから出してるんだ」 宗「私のこのスポーツバッグは四次元ポケットなんです」 遙「……お前でもそんな冗談言うんだな」 宗「私をなんだと？」 遙「堅物」

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宗「今夜はサバ抜きですね」 遙「自分で焼くからいい」 宗「残念ですね。冷蔵庫にサバが入ってません」 遙「は？いつも切らさずに置いてるだろ」 宗「たまにはサバを抜いてもらわないと困りますので」 遙「今から買いに行く」 宗「財布を持ってきておりません」 遙「～～っ」 宗「ふっ…」

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遙「風呂」 宗「お湯を溜めてきます」 遙「サバがないなら…なんならあるんだ」 宗「ご自分で冷蔵庫の中を見てください」 遙「……文句言うなよ」 宗「今まであなたが作る料理に文句言ったことありましたか？」 遙「言わないだけでどうせ思ってるんだろ」 宗「思ったことありません」 遙「…」

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昔…俺が作った筍と蕗の煮物、食べなかったくせに(遙)

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宗「……」 遙「何か文句があるのか？」 宗「いいえ。嫌がらせかと思っただけです」 遙「冷蔵庫にあるもので作っただけだ」 宗「生姜焼き…はまだしも、生姜焼きの横に並べるような食べ物じゃありませんよね。このアップルパイは…」 遙「自信作だ。食べろ」 宗「…………喜んで」

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宗「……う…ごちそ…さま…でし…」 遙「このぐらいでだらしないやつだな」 宗「……」 遙「文句があるなら言えばいいだろ」 宗「いえ、とても美味しかったです」 遙「……ほら」 宗「？」 遙「口直しだ」 宗「コーラ…」