東京裁判やり直しを主張した謎のインド人

インド独立運動の指導者ヘランボ・ラル・グプタとは何者なのか? 唯一の詳細な資料とwikipediaの間にはあまりにも大きな違いがあった…というまとめ。
0

「そして第二回東京裁判が実現する」

日本猫 @nihon01

ヘランボ・ラル・グプタ「東京裁判は、21世紀に入れば必ず多くのアジアの国々によって見直されるだろう。そして第二回東京裁判が実現する。その頃はアジアも世界も良識をとりもどし、すべてが公正にして真理の法の前の平等に裁かれる」『世界が語る大東亜戦争と東京裁判』より

2017-06-22 16:19:58
日本猫 @nihon01

ヘランボ・ラル・グプタ「(東京裁判をやり直せば)欧米列強の英雄たちは、こぞって重刑に処せられ、かつて東京裁判で重罪をこうむった日本人、なかんずくA級戦犯の七柱は、一転して全アジアの救世主となり神として祀られる日がくるだろう」『世界が語る大東亜戦争と東京裁判』より

2017-01-14 20:31:47
川田零三 @kawada0zo

以前読んだ本に「インド独立運動の指導者」の一人、ヘランボ・ラル・グプタなる人物の発言が引用されていた。要は「東京裁判は不公正だ、21世紀には公正な第二回裁判が実現して欧米列強の英雄が重罪となり、日本人の戦犯たちは名誉を回復する」という話。マァそれくらい言うだろうとは思うが問題は…

2017-07-09 01:15:02
川田零三 @kawada0zo

A級戦犯の七柱は、一転して全アジアの救世主となり神として祀られる日がくるだろう」と言ったのだという。いや待て、インド人の発言だろこれ。「神として祀られる」ってどういう宗教感だ??? 意訳とか言葉のあやとかがあるのは判るが、もとは何語で何と言ったのだろう…と、気になっていたのだ

2017-07-09 01:18:56
川田零三 @kawada0zo

CiNii に「Gupta, Helamba Lar, 1889-1965」とあるが Gupta Helambaでググってもヒットするのは日本のサイトだけ。その日本の情報も乏しい。 ci.nii.ac.jp/ncid/BA68673426

2017-07-10 15:04:07

ここまでが2年前の話。そのまま忘れていたが先日ふと思い出した

川田零三 @kawada0zo

インパール作戦で思い出した。ヘランボ・ラル・グプタ(Helamba Gupta)なる「インド独立運動の英雄」(「理不尽な東京裁判は残念。第2回東京裁判を実現して欲しい」と言ったとされる)について、草開省三が書いた年譜以外の史料はあるのだろうか? ぶっちゃけ、実在したのこの人?

2017-07-05 10:26:51
川田零三 @kawada0zo

年譜はこれに収められてるものかな? つまりこの草開省三の著作以外に史料は無いのか、という話 / 歴史におきざりにされたインドの独立の秘話... - 国立国会図書館サーチ iss.ndl.go.jp/books/R1000000… #ndlsearch

2017-07-05 10:45:19

そしてダラッとググる

川田零三 @kawada0zo

と、あまり期待せずにヘランボ・ラル・グプタの件でダラッとググったら吃驚仰天欣喜雀躍、英語版ウィキペの記事にたどり着いた! en.wikipedia.org/wiki/Herambala… 英語記述は Helamba lar ではなく Herambalal なのだった。ヒットしないわけだよ

2017-07-05 10:54:49
川田零三 @kawada0zo

ヘランボ・ラル・グプタ(ウィキペではヘーランバ・ラール・グプタ)は確かに実在したインド独立運動の志士で、日本にインドカレーを伝えた中村屋のボースとともに来日していたのだった。へー d.hatena.ne.jp/josaiya/201512… ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9…

2017-07-05 11:02:21
リンク Wikipedia ラース・ビハーリー・ボース ラス・ビハリ・ボース(ヒンディー語:ラース・ビハーリー・ボース रास बिहारी बोस、ベンガル語:ラシュビハリ・ボスゥ রাসবিহারী বসু、英語:Rash Behari Bose 、1886年3月15日 - 1945年1月21日)はインド独立運動家。過激派として指名手配され、日本に逃れてインド独立運動を続けた。スバス・チャンドラ・ボースと区別するため、「中村屋のボース」とも呼ばれる(新宿中村屋の相馬家の婿であり、取締役も務めた。この二人は名前が同じであることから混同されることがあり、『朝日 47

「また、ヘーランバ・ラール・グプタ(英語: Herambalal Gupta)の紹介により大川周明とも親交を結んだ。」

リンク 定斎屋の藪入り 2015-12-25 上海のブラック・ジャパニーズ、グプタ 今年の12月はあまり寒くない。100年前はもっと寒かったらう..

「大正5年に渡米したグプタは翌年には再び来日。北海道でアイヌを装ひ佐藤ボビーと名乗った。(略)上海で大川とも会ってゐる。日本の敗戦を知ると、悲観して街頭で演説、共産党を攻撃した。(略)日本人の間では親日家として知られ、中国人からも親しまれていた(略)」

ところが英語版Wikipediaでは…

川田零三 @kawada0zo

英語版wikipediaの Herambalal Gupta の項。本文では Heramba Lal Gupta で、何故にタイトルはHerambalal なのかよくわからない。 en.wikipedia.org/wiki/Herambala…

2017-07-07 20:02:22
川田零三 @kawada0zo

Heramba Lal Gupta was an Indian Nationalist linked to the Berlin Committee and the Ghadar Party extensively involved in …

2017-07-07 19:46:02
川田零三 @kawada0zo

… the Hindu–German Conspiracy, who later turned a British agent and passed in intelligence on Mahendra Pratap's Kabul Government.

2017-07-07 19:46:19
川田零三 @kawada0zo

…グプタはインドの民族主義者。「ヒンドゥー・ドイツ謀議」(インド民族主義者の一連の計画)と関わり深いベルリン委員会とガダル党に繋がりがある。後にその身を英国の代理人へと転じ、マヘンドラ・プラタップのカブール政府の情報を渡した。…これ、独立運動の仲間を売った裏切りだよね?

2017-07-07 19:55:29
川田零三 @kawada0zo

Gupta is believed to have later met with Mahendra Pratap's Provisional Government of India in Kabul,…

2017-07-07 19:57:01
川田零三 @kawada0zo

… but he defected in 1918 and turned over his intelligence to British Indian police.

2017-07-07 19:57:12
川田零三 @kawada0zo

最後の一文も「グプタは後に、カブールのマヘンドラ・プラタップ率いるインド仮政府と合流したと信じられていたが、彼は1918年に亡命し、その情報を英国インド警察に譲り渡した」…うん、やっぱり裏切り者だ。

2017-07-07 19:59:11
川田零三 @kawada0zo

どこかに誤読があるかもしれないと Hindu–German Conspiracy の項も読んでみる。 en.wikipedia.org/wiki/Hindu%E2%…

2017-07-07 20:03:23