【横山光輝「三国志」講座131「開戦」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第131話「開戦」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座131「開戦」01】 第131話です。孔明の多少詐術も交えた説得の効果も相まって、開戦へと決意した周瑜。翌日、その意思を伝えるために孫権のもとへ行きます。 「周提督のおつきー」と芝居がかった声がけがあり、並み居る文官武官の前を颯爽と通り抜ける周瑜。

2017-07-13 12:31:46
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」02】 孫権は、どうするか腹を割って話してもらいたいという孫権に対し、その前に何十回と開かれた評定の意見はどうなのか、と尋ねる周瑜。孫権は、和戦両説に分かれ、聞く度にもめるばかりで話が決まらないと。周瑜は降伏を勧めた者は誰かと尋ねます。

2017-07-13 12:33:36
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」03】 張昭以下この列の者達だ、と孫権が言うと、周瑜は張昭らを厳しい目つきで見ます。そして、なぜ曹操に降伏せねばならんのかと言い出します。これに慌てた張昭。だって昨日は降伏するって言ってたじゃん。

2017-07-13 12:35:19
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」04】 あれは成り行き上の言葉と前言撤回。あくまで孫権の前で決まったことが決定であると言う周瑜。つまり、昨日の議論も降り出しに戻ったということになります。そしてここでは周瑜は完全に開戦論者。

2017-07-13 12:36:49
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」05】 張昭は、はたして曹軍百万に呉が太刀打ちできるのか、と周瑜に問いただします。周瑜は、戦は数ではない、大船が小船に勝つとは決まっていないと。問題は、兵の質と作戦であり、張昭は文官だからそういうことはうといと見えると言います。

2017-07-13 12:38:57
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」06】 曹操は漢の丞相とは名ばかりで、いずれは自分が天子にならんとする逆賊、孫権は先代の偉業により、江東数千里の土地を領し、兵は精鋭、食糧は豊か、英雄は雲のごとく集まっている。それが逆賊を懲らしめもせず降伏はないだろう、という周瑜。

2017-07-13 12:41:16
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」07】 孫権は、とはいえ勝てるのか?と尋ねます。いくら逆賊を討つといっても、負ければ呉は滅亡です。周瑜は即座に勝てますと答えます。その理由として、曹操の地盤である北方が平定後とはいえ、敵の残兵が隙きを伺っているので必ずしも安泰ではないこと。

2017-07-13 12:43:10
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」08】 さらに、曹軍は陸軍主体で水上戦知らず、遠くから兵を駆り出した故に、風土が合わず病気の者も多いはず。いくら数が多いとは言え、これだけ欠点を抱えていれば敗北は必定と言う周瑜。 孫権はふむう、と一考。そして言われてみればそうだと言います。

2017-07-13 12:45:28
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」09】 今の情勢で曹操と対抗できるのは自分ただ一人。降伏をして曹操の制覇に任せ、袁紹や劉表などのみじめな前例をまねたくないと言う孫権。 周瑜は、では開戦の決意を、と促すと、孫権も、心は決まった、と開戦することを決めます。

2017-07-13 12:47:50
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」10】 周瑜は、決めた以上は少しでも迷われると士気に響くと言います。孫権はわかっておると言ってスッと立ち上がります。そして剣を握り締め、曹操の首を絶つ前に、まず我が迷いからかくの如く斬ると言って、机の角をガッと斬ります。

2017-07-13 12:49:58
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」11】 今日までの議論はそれとして、以降はこの問題で評議はせぬ、重ねて曹操に降伏すべしという者はこの机と同じものとなる、と孫権は宣言します。そして、決意表明した剣を周喩に与え、必ずや勝利を握れと命じます。

2017-07-13 12:53:13
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」12】 剣を受け取った周瑜は、これで決まったと言い、すみやかに出陣の支度をするように号令をかけます。文官武官たちは一斉に退出。幸福論だった文官のぼやき顔が印象的です。

2017-07-13 12:54:29
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」13】 屋敷に戻った周瑜は、妻の小喬が開戦と聞いて不安がっている様子を見て、心配するな、お前のためにも戦わなければならないのだ、と言います。可愛い妻を曹操ごときの生贄に出してたまるか、と更なる決意を。

2017-07-13 12:56:56
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」14】 そういえば、と、今日の決議を孔明に知らせておこうと、孔明を呼ぶように従者に言います。夜になってやってきた孔明は、周瑜から開戦と決まったから曹操を破る作戦を聞きたいと言われます。

2017-07-13 12:58:13
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」15】 孔明は、それよりも、孫権の決心が鈍らないように、もう一度念を押しておいたほうがいいと言います。もう決まったことなのに、と思った周瑜はちょっと意外だという顔をします。孔明は、孫権が曹軍の数があまりに多いから不安に思ってるだろうと。

2017-07-13 12:59:44
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」16】 周瑜が行って、曹軍がどんなかたちで成り立っているかを説明し、安心させてあげるのが第一だと言います。周瑜は、孫権が不安を持っているのか、と疑問を持ちつつ、孔明の言うように安心できるよう話をしにいくといいます。

2017-07-13 13:01:28
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」17】 孫権の屋敷では、孫権が黙ってうなだれています。そこに周瑜が来たという連絡が入ります。こんな夜ふけにどうしたのか、と孫権が言うと、周瑜は明日から軍勢の手配りをするが、その前に孫権の決心が代わりはせぬか確認に来たと言います。

2017-07-13 13:03:39
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」18】 孫権は、ここでは正直に、実は曹軍が多いのでかなわぬのではないかと、それだけが気がかりだと言います。やはり、と周瑜。ここで周瑜は改めて曹操軍の内訳を説明します。

2017-07-13 13:04:59
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」19】 曹操直属の兵は十五、六万といったところ。それに旧袁紹軍の北兵は七、八万がくっついているが、これは忠誠心などない。荊州の兵もついているとはいえ、これも日が浅く、曹操自身も疑いの目で見ており、重要な戦いでは使えないだろうと分析します。

2017-07-13 13:07:28
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」20】 それに比べ、呉軍は、三世(孫堅・孫策・孫権)に渡って使える忠義者ばかり。曹軍と質が違うと言います。 そして、自分がまず五万の兵を連れて曹軍を打ち破ってみせるといいます。孫権は三万を引き連れ後ろからゆっくり来てくれと言います。

2017-07-13 13:09:59
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」21】 孫権は、それを聞いて安心したぞ、と言います。何も心配はいりませぬ、と言った周瑜は退出します。 周瑜は孔明が言ったとおりに、孫権がまだ迷っていたということで、孔明の恐ろしさを実感します。

2017-07-13 13:11:46
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」22】 自分よりも孫権の心を読んでいたことから、孔明の慧眼と知慮を恐れ、今のうちに殺しておかないと後に呉の禍となるかもしれぬと、この時周瑜は孔明の暗殺を決意したのです。

2017-07-13 13:13:34
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【横山光輝「三国志」講座131「開戦」22】 同盟を組む相手ですが、同時に暗殺対象者となってしまった孔明。呉と曹軍の開戦が決まったとはいえ、状況はますます混沌となってきました。激突の日が近づきますが、続きはまた次回。 今回はここまで。

2017-07-13 13:16:06