ハエ28ストーリー・スピンオフ　パート1

205系ハエ28編成bot @SaikyoHae28

一旦終了した「ハエ28ストーリー」、スピンオフを他の車両に書いてもらうことになったぞ。 （読みたい人がいるかは知らねぇけど） その車両とは・・・俺がデビュー当時から、ちょくちょく遭遇していた編成だ。 今では全く会えなくなっちまったけどな。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ どうもお邪魔します。東急の9000系・9101Fです。 え、何でハエ28のbotにお前が登場するんだって？ 実はあいつとは、昔からいろんなとこで遭遇してた仲なんだよ。 pic.twitter.com/5VtCUz4zga

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ ん？何だって、大井町線と埼京線なんて接点ないだろって？ おいおい、僕だって3年前までは東横線を走ってたんだよ？ そう、渋谷駅が地下にもぐるまで。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ かつて走った想い出の地は、僕らが去ると同時に消え果てた。 東横線の駅があった場所に、今度は埼京線が来るんだってな。 桜木町駅も無くなって十数年か。 デビュー当時はこうなるなんて、考えもしなかった。 pic.twitter.com/etaxvh1fGz

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 話がそれた。 ある日の出来事をきっかけに、京浜東北を走っていた205系とのやりとりを思い出したから、ここに書かせてもらおうと思ったんだ。 というわけで、しばらくお付き合いください。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 去年の年末、りんかい線で車両故障が起こったことがあった。 振り替え要請が来て、大井町線の車両の間でも話題になってたんだ。 「大崎と大井町だろ？結構な勾配だよな。大丈夫なのかな？」 「東横の急勾配と同じくらいじゃない？早く復旧するといいけど・・・」

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 昼過ぎに運転は再開したみたいだが、何時間も止まったということもあり、なかなかダイヤ乱れは収まらなかったようだ。 僕たちが夕方のラッシュを終えて車庫に入ると。 「あ、朝のりんかいのニュースやるぞ！」と8606Fが声を上げた。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ どんな様子だったのか気になったので見てみると・・・ りんかい線の車両を、埼京線の205系が引っぱっていた。 「わ！古い埼京線だ。まだ走ってたんですね！」 6101Fが声を上げる。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 「古いとはなんだ！こいつ、俺よりもだいぶ若いんだぞ！ｗ」 ああ、8606Fが怒っちゃった。いつものことだけどｗ 一方で僕は「コイツ、どっかで見たことあるな・・・」と思っていた。 記憶を巡らせてたどり着いたのは、20年以上も前のことだった。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 元号も平成に変わり、東横線にも9000系が増えてきた頃だった。 当時のＪＲ線は、ステンレス製車両はまだ少なかった。 だから、横浜線の205系や東海道の211系を見かけると、自分たちもテンションが上がったもんだったんだよ。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ ある日、高島町のあたりで、ヘッドマークを付けた銀色の電車とすれ違った。 お、横浜線と違って帯が青いぞ。 まさか、京浜東北にも205系が？

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 桜木町に着くと、8000系さんが「お前、新車見たか？」と声をかけてきた。 あ、やっぱり新車だったんだ。 「京浜の103系にも後輩ができたか」と、8000系さんが言う。 ちょっとさびしそうな表情も見えたけど、あえて気づかないふりをした。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 製造年も近いし、どんな車両なのか興味あるな・・・ よし、次に会った時に声をかけてみよう、と心に決めた。 数日後、桜木町から横浜へ向かうところで、青い205系と並走した。 「はじめまして、君はデビューしたてかい？」

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ いきなりの声かけにビックリした様子だったけど、すぐに「はい、この秋から走りだしました！」と返事してくれた。 僕も同年代なんだ。これからよろしく！と言うと、205系も笑って応えてくれた。 それからたびたび、並走区間で言葉を交わすようになった・・・

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ ・・・思い出した。 今回救援に当たった車両は、そこでたまに遭遇していたウラ4だ。 そうか！アイツか！！ と、一人で納得していたら、周りの車両たちに「・・・頭大丈夫？」と心配されちゃったｗ

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ ご存じの通り、京浜東北線の205系は、旧車を置き換えることなく転属していった。 最後まで残ったのは3編成、でもみんな転属が決まり、京浜東北を去ることに。 ウラ4編成改め91編成は、さよならヘッドマークを付けて走っていた。

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ 「おーい、10年もいないのにお別れかよ！ずいぶんさびしいじゃないか！」 そう言うとウラ91は、 「そうなんです。俺も納得いかないんですが、仕方ないです・・・」と。 でも表情を変えてこう言ってきた。 「だけど、すぐ別の場所で会えますよ！」

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●ハエ28ストーリー・スピンオフ え、どういうこと？ 聞けば、次の転属先が埼京線に決まっているとのことだった。 埼京線？そういえば恵比寿まで延伸するとか聞いたな。 「次は渋谷で会いましょう！」 そう言って、僕の横を追い越して行った。