ゲームにおける『物語』と『システム』についてのメモvol.2
やはりタオルケット裏あたりはシュルレアリスムとセンチメントの比率の混迷っぷりが非常にグロテスクだ。過剰に分かりやすい情緒を描きつつも、後半になるにつれて突然に現代詩みたいな、口悪く言えば意味の分からない「電波」のような一文が挿入されるのはある意味で暴力的に面白さを喚起する。
2011-02-28 01:49:51かなしみホッチキスさんもいわゆる自然現象系/『虹』系作家だと思うしなあ。どういった方法で語れるか未知数。
2010-11-29 23:23:40日本はimmatureの文化圏とよく言われるけど、タオルケットはまさに図像/テキストの多くがimmatureで、だけれども、同じようなimmatureなライトノベルの文脈では禁忌になってる暴力的な性描写とか出てくるしなあ。未成熟に蓋をして腐らせてしまったようなグロテスクさがある。
2010-11-29 23:45:13登場人物の多くが自家中毒したり(文字通りの意味で)して、どこまでいっても結局は未成熟なんだけど、まさに「かわいい」の行き着く先にはこういった捻じれたグロテスクな世界が待ち構えてるのかなと思うと、ちょっとこわい。5の主人公も、最終的に子宮に飲み込まれちゃうわけだしね。
2010-11-29 23:49:12ようするに「かわいい」の「かわいい」側面だけをクローズアップしてる日本のカルチャーのアンチテーゼともとれるのかな。たしかにイラストとかめちゃくちゃ「かわいい」を意識してるけど、内面のほとんどが嫉妬とか愛欲にまみれてるキャラとかいて、それを抑えきれず結局破壊衝動に向いちゃう。
2010-11-29 23:55:09「裏」「4」以降からそういった傾向は顕著になってきて、むしろ「3」「2」「1」はそういった文脈では語りにくい気がする。超グロいけどテキストレベルでは「良い話」が多いし。あ、いや、だからこそ、「裏」以降の「かわいい」の豹変ぶりが際立ってくるとも言えなくはないか。
2010-11-29 23:58:45「裏」なんか9章以降マジで電波なテキストがでてきて驚いたな。「かわいい」の「裏側」なんて、見たくもないね。と思った。
2010-11-30 00:02:39タオルケットを初めて見たときは直接的なグロが印象的で「なんだhappy tree friendsの焼き増しかよ」とか思ったけど、こういった精神面での未成熟っぷりの描き方はこっちの方が色濃いかもね。
2010-11-30 00:15:54@rantyo_ たしかに、戦後批評だと江藤淳の『成熟と喪失』から、最近だと宇野さんも著書で未成熟について「母性の重力が~云々!」とか語ってるね。ニューアカとか少しで反動があったけど、結局グロテスクを孕んだ未成熟性は日本社会に通ずるのかも知れない。
2010-11-30 00:12:40まあつまり、まとめると、かわいいあずにゃんをペロペロしすぎると最終的に皮膚が溶け出して中からおぞましい怪物があらわれるってことですよ。
2010-11-30 00:28:28