New Scientist誌掲載『山下俊一氏の回顧録「恐怖心が殺す:核専門家が放射線の真の危険を明かす」』(2017.7.18作成)

引用『長崎、チェルノブイリと福島の経験から、山下俊一は、放射線そのものより不安と混乱の方がはるかに人々を傷つけることを学んだ。』
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Priamal Fear @PriamalFear

New Scientist, 10 May 2017 "Fear is a killer: Nuclear expert reveals radiation’s real danger" newscientist.com/article/mg2343… Shunichi Yamashita

2017-07-16 11:40:17
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@PriamalFear なんじゃこりゃ。 「ニコニコ発言」について "But later my words were posted – out of context – by a lot of people online."

2017-07-16 12:56:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

New Scientist誌掲載の、山下俊一氏の回顧録(第三者に語った文章の模様。英語がまとも。) 「恐怖心が殺す:核専門家が放射線の真の危険を明かす」 長崎、チェルノブイリと福島の経験から、山下俊一は、放射線そのものより不安と混乱の方がはるかに人々を傷つけることを学んだ。 twitter.com/PriamalFear/st…

2017-07-18 04:29:05
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一氏の視点から振り返っており、なんとまあここまで一方的なことが言えるのかと感心する。 添付は一番ひどい部分のスクショだけど、他もひどいので、以下、全訳。 pic.twitter.com/Q30nELKNDG

2017-07-18 06:01:11
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

福島はただの核災害ではない。情報災害でもあった。2011年の地震、津波と3つの原子炉のメルトダウンの前、日本では、原子力が完全に安全であるという神話があった。事故以来、新しい神話ができた:福島はチェルノブイリの再来であり、全員ががんになるという神話である。

2017-07-18 06:01:41
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)私は、放射線安全についてアドバイスをするために福島県に行った。人々が放射線を恐れているのがわかった。人として自然なことである。放射線は匂いもしないし、見ることもできず、触ることもできない。幽霊のようなものである。

2017-07-18 06:03:03
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)放射線恐怖症は大きな公衆衛生問題となっている。そしてそれは、特にここ日本では、人々が専門家への信頼を失ったため、さらにひどくなっている。私はその専門家の1人である。

2017-07-18 06:03:18
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)私は、成人後の人生のほとんどを放射線の健康影響の研究に費やしてきた。個人的な経験もある:私が生まれたのは、米国が長崎に原爆を落とした7年後だった。私の母は当時16歳で、爆心地からほんの3km離れた地点にいた。人口の3分の1が死んだが、母は生き残った。

2017-07-18 06:03:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)現在、母は88歳で、私の家に住んでいる。母は、放射線により引き起こされたかもしれない腫瘍や心血管疾患などの多くの病気をしてきたが、心臓は強く、まだまだ元気である。

2017-07-18 06:03:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)おそらくこの背景のため、私は医学を勉強することにした。チェルノブイリ事故から4年後の1990年にチェルノブイリへ行くように頼まれた時、私は長崎大学の教授だった。

2017-07-18 06:05:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)放射能汚染された牧草を食べた牛のミルクが流通し続けたため、人々は、高線量の放射性ヨウ素に被ばくした。500万人以上の人たちが被ばくした。何千人もの人たちが、ヨウ素を吸収する甲状腺のがんと診断された。

2017-07-18 06:05:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)私たちは、チェルノブイリで避難者のスクリーニングプログラムを開始した。それは今でも続行されており、私は定期的にチェルノブイリへ行っている。新たながん症例が、いまだに現れている。事故の間に大量の被ばく線量を受けた作業員での放射線病以外、主な健康影響は甲状腺がんだった。

2017-07-18 06:06:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)多くの人たちは、他のがんや次世代での遺伝的影響が大増加することを予期した。これは起こっていないが、私は、人々がその恐怖の下、暮らしていることを見てきた。

2017-07-18 06:06:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)恐怖心というのは、非常に有害であり得る。福島事故後、私は自分の役割は、政府と公衆の仲介者だと思った。しかし私は、人々にニコニコするように言ったため、トラブルに巻き込まれた。

2017-07-18 06:07:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用TWの後に来るべき部分の和訳 それを言ったのは、事故から10日後の集会だった。大混乱の中、皆が非常にストレスを受けていた。多くの人たちは避難を余儀なくされていた。私は、心配しすぎるのは良くないと言った。心穏やかでいるようにすべきである。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2017-07-18 16:17:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)(その場にいた)聴衆は理解してくれたと私は思う。その時にひどい反応をした人は皆無に近かった。しかし、後に、私の発言は、文脈を無視して、多くの人々によりネット上に掲載された。

2017-07-18 06:07:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)私のアドバイスに反対し、その発言を使って私を攻撃した人もいる。このため、私は、政府のアドバイザーの役割を果たすことに困難をきたした。

2017-07-18 06:08:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)多くの人々は、私たちがみな自然バックグラウンド放射線に曝露されているにも関わらず、ほんの少しの放射線でさえ危険だと思った。福島原発から20キロ圏内に住む約11万人の人たちは避難した。私は、被ばく線量が年間100mSvを超えなければ明らかな健康影響は見られないことを公言した。

2017-07-18 06:08:48
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)これは、広島・長崎の被爆者の追跡調査のような研究でがんの発生率の上昇に関連するとされている最小の被ばく線量である。そしてそれは、独立した科学者集団であるICRPの推奨に沿ったものである。

2017-07-18 06:09:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)1mSvを公式な安全限度として望んだ人たちも中にはいるが、これは、自然バックグラウンド放射線レベルより低い。政府は20mSvを選んだ。 これにより混乱が起こった。多くの人々は、私に危険な場所に住めと言われていると思った。

2017-07-18 06:10:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)これはまったく間違っている。私の考えは、放射線による小さなリスクは、避難所での生活や普通の生活に戻れないことよりもはるかに低いということだった。私はこれをチェルノブイリで見てきている。

2017-07-18 06:10:34
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)この混乱は、事故後の大混乱のため、もっとひどくなった。福島県に行った時、60人が死亡したと聞いてショックを受けた。これは放射線のためではなかった。避難中の高齢者が亡くなり、中には老人ホームや自宅に薬もなしに置いて行かれた人さえいた。

2017-07-18 06:11:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)皮肉なことに、事故のほんの3週間前に、私は長崎で、核事故に対する準備を議論するためのWHOの会合の開催を手伝った。しかし、これらの机上の計画は実行されなかった。それどころか、医療システムは崩壊した。

2017-07-18 06:11:37
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)そして、政府がタイムリーな情報発信を行わなかったため、放射線量がどれほどひどいのか誰も知らなかった。最終的に、地元の大学の科学者らが、自ら放射線量の測定を行い、独自のマップを作成するに至った。

2017-07-18 06:11:48
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)今では、避難と食品安全コントロールのおかげで、公衆の被ばく線量が100mSvよりはるかに低かったことが分かっている。(避難?)区域の人々の99%以上で事故中の被ばく線量が5mSvを超えず、最大値はほんの25mSvだったと思われる。

2017-07-18 06:12:02