宇宙服では原発事故の放射能は完全には防げない

弘中百合子 @hironakayuriko

完璧に放射能を防ぐ服はないのか、宇宙服ではだめなのか？　という昨晩の話。私の勘違いツイートをRTしてくださった方がいたので、そのツイートを削除してもう一度復習。アホな私と違い、優秀な後輩の解説です。

弘中百合子 @hironakayuriko

１）放射性物質を取り込まないための気密性＝宇宙服、放射線を遮蔽＝鉛板。宇宙服なら可能だけど、厚い鉛板でできた宇宙服を想像してみて。さらに呼吸で体内被曝のおそれがあるから酸素ボンベ。たぶん、一歩も動けない。

弘中百合子 @hironakayuriko

２）さらに関節を曲げる部分は薄くしないといけないが、それでは放射線を通す。

弘中百合子 @hironakayuriko

３）放射能を持つ（放射線を発する）放射性物質は、非常に細かいちりだったりもするから、それが体に付着したり吸い込んだり（内部被曝）してはいけない。だから宇宙服のように完全に気密性がないといけない。

弘中百合子 @hironakayuriko

４）さらに現場には放射性物質が大量にあり、そこから大量の放射線が出ている。これを遮断できるのは厚い鉛の板やコンクリート。この両方が可能なのは、たとえば完全に密閉された分厚い鉛のカプセルとか？そんなものに人間が入って何をするの？

弘中百合子 @hironakayuriko

５）さらに中性子線は金属も透過する。これを遮断するのは水。密閉された厚い鉛のカプセルの間に水を張り、その中でアクアラングつけて入る？ほとんど罰ゲームです（笑）

弘中百合子 @hironakayuriko

６）既に今、作業員が着ている防護服は、宇宙服のようなもの。呼吸は外気をフィルターで濾過してるんだろうけど。これは完全な遮断はムリ。 以上、beicunさんのツイートを再録しました。つまり、現時点で原発事故で出る放射能を完全に遮断できる服はないってこと。どなたかぜひ開発を！