「しかしこうした「ご都合主義」こそ、「なろう系」の特徴だ。漫画「がっこうぐらし!」(芳文社)の原作者で知られる海法紀光さんは、2016年1月にTwitterでこう指摘している。」
“なろう系のチートというのは、多くの場合「世界をハックする物語」なのだ。うまいハックが重要なのであって、「努力」や「向上心」は付随条件でしかなく、時に邪魔でさえある。”
「主人公が異世界に転生し、チートもなんでもありの、ご都合主義の予定調和とも言える要領の良さでのし上がっていく――これが「なろう系」作品の特徴だとされている。」
(海法氏の実際の発言)
いわゆる、なろう系のチート物の作品(といっても一口には語れないんだけど)において、たいていの作品では、自身の能力と、その世界のルールを把握した上で、能力やその運用を磨き上げ、社会的地位を築いている。 つまり異世界チート作品に、努力や向上心がない、というのは大きな間違いだ。
2016-01-30 17:42:40一方で、これらの作品には(これも一口には言えないんだけど)、ある種の「不真面目さ」がある。「正当で地道な努力が最後には報われる」的な努力への信頼はなく、「たまたま素質を持った人間」が「正しいやり方」でやったのでうまくいってるというわけだ。要は、これは、ハッカーの思想である。
2016-01-30 17:46:33いわゆるステータス魔法を前提とする「RPG的ファンタジー世界」だからというのもあるが、なろう系のチートというのは、多くの場合「世界をハックする物語」なのだ。うまいハックが重要なのであって、「努力」や「向上心」は付随条件でしかなく、時に邪魔でさえある。
2016-01-30 17:49:48世の中を風通し良く、楽しくするのに必要なのはちょっとした工夫であって、「努力」とか「向上心」とかは不要だよ、という思想は、個人的には大好きであって、いわゆるハードSFの多くとも共通しているな、と、思うのであった。「ふわふわの泉」とかさ。
2016-01-30 17:54:57(海法氏の補記)
キャリコネニュース『ご都合主義の異世界転生ラノベ「なろう系」が人気 小説を「早解き動画」感覚で楽しむ人が増えている!?』におけるツイート引用 - Togetterまとめ togetter.com/li/1135041 自ツイートが引用されていたので補記など。
2017-07-30 13:23:40「読みやすいこと」「ご都合主義であること=多少わざとらしくても、楽しい展開にすること」は、なろうに限らず、娯楽作品全般で重要な要素で、自分も大切にしています。 その上で一連のツイートは、「チート無双系なろう作品も、意外とご都合主義でなくて主人コツ努力してるよ」という意図でした。
2017-07-30 13:27:41その上で、地道な努力そのものよりも「無駄な努力をしない一工夫」みたいなのが重視されてるのではないかと書きました。 いずれにせよ、なろうにも色々な作品があり、流行も移り変わるので、去年書いたこの話も、あまり実態に即してない面があると思います。 ご参考までに。
2017-07-30 13:34:57(記事への反応)
海法氏の発言をわざわざそこだけ切り取るということは確信犯的な記事か。 / “ご都合主義の異世界転生ラノベ「なろう系」が人気 小説を「早解き動画」感覚で楽しむ人が増えている!? | キャリコネニュース” htn.to/rerxy8 #ライトノベル #Web小説
2017-07-30 12:33:12海法さんのツイートは「あくまで、なろう小説の一面であって、地道な努力の大切さが描かれる、傑作なろう小説も一杯あるので、念のため」と続いてるんだが……。早解き感覚で記事を書いてるのか。 ご都合主義の異世界転生ラノベ「なろう系」が人気 news.careerconnection.jp/?p=38918
2017-07-30 12:55:57こういう発言の「切り取り」による印象操作が、「揶揄」「雑語り」「偏見」の拡大再生産の原因の一つとなっているのは疑いようがない。「キャリコネニュース「“ご都合主義の異世界転生ラノベ「なろう系」が人気 小説を..」togetter.com/li/1135041#c39…
2017-07-30 13:10:40