原発事故の健康への影響に関する@PKAnzugさんのツイートをトゥギャりました

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

甲状腺癌がどれくらい多いかというと、医学生の実習で甲状腺エコーの練習をさせると、2〜3学年に1人は甲状腺癌が見つかるというレベルで多い。もちろん医学生は小児ではないけど。PET検診でも一番よく引っかかるのが甲状腺癌。甲状腺癌はPETで見えないタイプも結構多いのに。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

これまた過剰に心配する人がいたら困るので書いておきますが、甲状腺癌は非常に性質が大人しいことが多く、持ってることすら気付かずに寿命を迎える人が多数おります。ただ、女性でもし家族に甲状腺疾患（癌に限らず）の人がいたら、一度甲状腺エコーの検査は受けておくのをおすすめします。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

なお、原子炉で発生する代表的放射性物質のI-131は、何十年も前からバセドウ病の治療のために患者に投与されていますが、この治療が原因で甲状腺癌が増えたとする報告はありません（追跡調査はされています）。何でも安心とはもちろん言えませんが、1つの事実として書いておきます。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@avabi 放射性ヨード治療では甲状腺機能低下も起こりますんで、大量に摂取したような場合であれば気にする必要が出てきますが、そんなレベルの放射性ヨードに一般人が暴露されることはまずあり得ませんので、甲状腺機能低下の問題は気にしなくても大丈夫です。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@monyop 「なあにかえって免疫がつく」に近いホルミシス効果という説は確かに存在しますが、根拠が十分とは到底言い難いですし、放射線防護において採用すべきではないです。単純に、現状では線量が微量すぎて実害になるレベルではないというお話。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

「現実的な問題はない」という概念を知らない人に説明するにはどういうのがいいんだろう。「自然放射線も発癌性があるし、あらゆる食品に発癌性があるし、寝てる間に小隕石の直撃で死ぬことがある、というのが非現実的な問題の世界だ」って書いてあげるのがいいんだろうか。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@mia5607 まず、原子力プラントの現状そのものに関しては、私の専門外ですので説明できません。ただ、漏れ出る放射性物質に関しては、それへの暴露（摂取）が一定量以下であれば健康被害をもたらすことはないと考えていいです。微量でも明白な悪影響がありうる化学物質とは考え方が違います。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@mia5607 そして、放射性物質の量は基本的に測定される線量に比例します（放射線にも種類があるので、厳密には単一の数字ではないんですが、ややこしくなるので省略します）。なので、測定放射線量が危険な数値でない限りは心配しなくてもいいです。現状では危険な数字は出ていません。（続く

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@mia5607 現在「1000倍の数値が」などという形で騒がれてもいますが、これに関しては、基準となる数字が極めて小さいために、実質的には僅かな上昇でも「○倍」と表記するととんでもない数字になっていると考えていいです。（続く

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@mia5607 服に付着した場合の対応ですが、現状で十分に離れている状態（避難範囲外）であれば、現実的には全く問題ないレベルだと思います。私なら気にもしません。ただ、微量被曝も避けるという放射線防護の基本に立つなら、帰宅後に着替えるくらいは推奨していいと思います。（続く

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

スリーマイル島の報告書から、放出された核種（放射性物質）の項を読んでみた。多かったのは希ガス（キセノン、クリプトン）とヨウ素で、セシウム、ストロンチウムといった半減期の長いタイプは検出されなかったとのこと（ただし、排水に乗って出た可能性は示唆）。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

なお、半減期はセシウム（Cs-137）が30年、ヨウ素（I-131）が8日、キセノン（Xe-133）は5.3日、クリプトン（Kr-88）は2.8時間。ストロンチウムは忘れた。何にせよ、このうち出たのがセシウム・ストロンチウム以外のものだったなら、早い時期に放射能はほぼ消える。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

スリーマイル島の件がそのまま起こってるわけではないので、これがそのまま当てはまりはしませんが、類似の放射性物質汚染の例として参考にはなります。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

あと、発生している放射性物質は半減期の短いもの（最長8日）と思われます。放射性物質→放射性物質という崩壊をする核種がありうるのではという指摘がありましたが、当方の調べた限りではそれが疑わしい物質はなし。訂正の指摘は歓迎します。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU 千葉の情報は見られていませんが、現状で伝えられている遠隔地の線量上昇は、健康被害を及ぼすレベルではないです。今回の線量上昇は、微量の放射性物質が空気に乗って運ばれたことが原因なので、気になるなら外気に触れる機会を減らすといいでしょう。マスクも有効です。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU 服を捨てるのは現実的な判断ではないです（気になるにしても、着替えて洗えば十分）。また飛散している放射性物質のうち多くを占めると推定される放射性ヨードは、バセドウ病の治療で結構な量を投与することがあるんですが、この治療で発癌が増えるという報告はないです。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU 一般の方は知らないことも多いですが、特にこういう事態が無くても誰もが宇宙などからの放射線により常時少量の被曝をしています。なので、被曝＝健康被害ではないとご理解ください。もちろん、僅かでも不明な影響を減らすため、被曝量は少ないに越したことはないですが。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

それにしても、専門家からみたら「大丈夫」な情報でも脅える一般の人が多いというのは、ある意味今回の件の収穫とも言えるかもしれない。PET検診の報告書で「○○にこんな集積があるけど、これは生理的集積だよ。大丈夫」って書くより、「問題ないですよ」と端折った方がいいのかも。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU 個人的には、現状では被曝対策のために服を洗う必要も無いのではないかと思いますが（私ならやりません）、簡単にできるので、一層の安心という意味でやるのは全く構わないです。退避勧告は距離的にまずないと思います。意味なく外出しないようにという指示はあるかもですが。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@altamira_0 はじめまして。患者としての医療被曝と一般人として環境から浴びるのとでは、同じ被曝でも少し分けて考える必要があるんですが、それにしてもちょっと騒がれ過ぎという印象がありますね。「影響ゼロとまでは言えないが心配は無用」という感覚は分かりにくいのかもしれません。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@zenimaru_UK 平常時に較べたらかなり高いですが、全く健康被害を考えるレベルではないです。それくらいの線量を気にしてたら海外旅行すらできませんし、その線量で健康被害が出るなら私は既に死んでいる（神谷明の声で）。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU 飛散しているであろう放射性物質で体内に取り込まれうるのは放射性ヨード（I-131）というもので、これは事前にヨードを摂取する（コンブ等を食べる）ことで体内に留まりにくくなります。飛散してる量がごく僅かなので現状では不要ですが、多くなったら有効です。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU なお、同じヨードでもうがい薬を飲んだりは絶対にしないで下さい。かえって健康被害を生じる可能性も否定できないので。あと、放射性ヨードの半減期は8日なので、密閉容器に入れてても8日で放射能は半減します。体内からは排泄もあるので、体内からはもっと早く減ります。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

「ただちに問題があるわけではない」ってまるで後から問題が出るみたいに聞こえてよくないな。確率論の話だから日本語に適切で誤解を呼びにくい表現がないのは分かるんだが。

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@kosukesakurai 発癌性は確認されてないにせよ、完全に否定は原理的にできないのはご存知の通りですし、甲状腺機能低下症の誘発なども考える必要がありますから。いずれにせよ、そのニュアンスは含めて情報提供できるようにします。ご指摘どうもありがとうございます。