「グランドオーダー・フォー・ザ・フューチャー・オブ・ネオサイタマ」♯8

ニンジャスレイヤーとFate/GOのクロスオーバー二次創作小説です。1話はこちら→https://togetter.com/li/1129391 前はこちら→https://togetter.com/li/1135024 次はこちら→https://togetter.com/li/1136331
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よつばりんご @chiyotsu1015

◆許可◆今日FGO+ニンジャスレイヤーの二次創作小説をほんの少し投稿します。夜は騒がしいかもしれませんがよろしくお願いします◆願望◆

2017-07-31 07:37:34
よつばりんご @chiyotsu1015

◆今からニンジャスレイヤー+FateGOのクロスオーバー小説を流します◆実況タグもあります◆#njFateGO でよろしくお願いします!!◆

2017-07-31 19:13:44
よつばりんご @chiyotsu1015

【グランドオーダー・フォー・ザ・フューチャー・オブ・ネオサイタマ】♯8

2017-07-31 19:15:06
よつばりんご @chiyotsu1015

街を移動する際に最も注意しなければならぬ事は、モータルに見つかる事である。ガンドーやエーリアスはニンジャ装束を纏わぬ為、ニンジャソウルを巧妙に隠せばNRS(ニンジャリアリティショック)に喚かれる事もないだろう。だが、ニンジャスレイヤーは赤黒のニンジャ装束姿だ。165

2017-07-31 19:16:37
よつばりんご @chiyotsu1015

変装するのには時間が掛かる。制限時間の存在する状況下では危険行為となる。「上から行く」ニンジャスレイヤーはマフラーめいた古布を巻き直しつつ言った。「下に幾人か蛍光色ニンジャも配置されている。無駄なイクサは避けたい」「ビル群8艘飛び……」マスターはウシワカマルを思い出した。166

2017-07-31 19:20:05
よつばりんご @chiyotsu1015

『上空のマグロ・ツェッペリンに気をつけて。灯りで見つけられたら大変よ』ナンシー。「問題ない」ニンジャスレイヤーはマスターを米俵めいて担いだ。「広告画面が暗転し切り替わる間に通り過ぎれば良い」「ナンデこの担ぎ方なんです?」「俺が運ぶか?」「オヌシらは霊体化しておれ」「ハーイ」167

2017-07-31 19:22:21
よつばりんご @chiyotsu1015

「だから、ナンデ米俵めいて!?」「持ち運びやすいからに決まっているだろう」「ウェー……」「とっとと行くぞ」ヒジカタとオキタは霊体化した。「ウオッスゲエ」エーリアスは驚きつつ、屋上の端に移動。ガンドーも歩き、タイミングを図る。168

2017-07-31 19:25:27
よつばりんご @chiyotsu1015

3人と担がれた1人が、実際には5人と担がれた1人が、マグロ・ツェッペリンの威圧的欺瞞広告の暗転に合わせ、左側のビル目掛け跳んだ。月光に彼等の姿は照らされたが、上空を見上げる者は滅多に居ない。只でさえ街中の偽善的発光看板や広告群、仕事時のUNIXライトに眼精疲労なのだ。169

2017-07-31 19:28:58
よつばりんご @chiyotsu1015

『少し待って』ニンジャスレイヤー達は無事ビルとビルを渡り終え、敵の居る高層マンションの屋上へ向かおうとしたがナンシーの声に止まる。屋上には蛍光色ニンジャが大勢配置されていた!アイサツ無しに彼等は連続発砲!ニンジャスレイヤーはマスターを背負い回避、同時にスリケン投擲で5忍殺!170

2017-07-31 19:31:37
よつばりんご @chiyotsu1015

「弱いな!?」エーリアスが愕然とした。「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」ニンジャスレイヤーは真面目にアイサツ。「倒すのはベイビー・サブミッションか。オーケー、任せとけ」ガンドーがマグナムを手に取った。「俺も手伝うよ!」「じゃあ頼んだぞ、新入り」「俺達は新撰組じゃねえよ!」171

2017-07-31 19:34:35
よつばりんご @chiyotsu1015

ニンジャスレイヤー達はエレベーターに乗り込む。下降しつつ、マスターは最終決戦への高揚と不安に揺られていた。「落ち着かないんですか?」オキタが聞いた。「だってさ、世界が破滅しかけてるんだよ?落ち着けないよ」「人理修復の時も似た環境だったろう」ヒジカタが言った。172

2017-07-31 19:38:02
よつばりんご @chiyotsu1015

「イヤ、それもそうなんだけど、ニンジャスレイヤー=サン達は俺達と違う世界だろ………アッ」マスターは咄嗟に口を塞いだ。大丈夫ではない。同じエレベーターには、カルデアの者でない者が乗っていた。「どういう事だ」ニンジャスレイヤーは訝しんだ。「イヤ……」「オカシイと思っていたのだ」173

2017-07-31 19:42:12
よつばりんご @chiyotsu1015

「オヌシらは何かを隠しているだろう。おおよそ、世界とやらに関係する何かをな」「ウッ……」「世界の人理を救済したとは聞いたが、どういった状況下で行ったかは聞いていない。ザ・ヴァーティゴ=サンのように次元を超える輩が居る以上そういう可能性もあるのではないか」「呼んだ?」174

2017-07-31 19:45:49
よつばりんご @chiyotsu1015

「ウワッ!?」エレベーターの非常用出入口からピンク色の装束に流線的な銀のメンポを纏ったニンジャが降りてきた。「オヌシは噂をすれば出てくるな」「ドーモ、ザ・ヴァーティゴです。久しぶり……イヤ、そうでもないか?分からねえ、今いつ?」「ドーモ。どうでもよかろう」「エート……」175

2017-07-31 19:48:43
よつばりんご @chiyotsu1015

オキタが恐る恐る手をあげる。「何者なんです?あなた。ニンジャスレイヤー=サンの知り合いですか?」「まあそうだな。知り合いというか読者というか」「読者……?」「世の中には様々な次元があるだろう?その中で、俺がニンジャスレイヤー=サン達の冒険を読んでる次元もあるって事」176

2017-07-31 19:51:50
よつばりんご @chiyotsu1015

「ニンジャなのに変ですねえ」オキタは呆れた。「アンタらの次元ではニンジャは忍ぶ者だし諜報員なんだろ?俺にしてはそっちの方がオカシイね」ザ・ヴァーティゴはアグラ姿勢のまま浮遊している。「つまりオヌシらは別次元から来た存在という事で良いのだな」ニンジャスレイヤーが確認した。177

2017-07-31 19:54:58
よつばりんご @chiyotsu1015

「エッ?」マスターが呆気にとられた。「何をそこまで驚いている」「イヤ、まさか簡単に受け入れて貰えるとは」「考えない方が楽な案件もあるだろう」「ア、俺はこの後も助言しなきゃいけない事があるからイクサには参加できない。許してくれよな!」ザ・ヴァーティゴは穴へ跳躍し闇に消えた。178

2017-07-31 19:58:18
よつばりんご @chiyotsu1015

「俺って実際便利な存在だよなー!」という声が遠くから聞こえた。「考えない方が楽な案件とは、ああいう奴も指すんだろうな」ヒジカタは呟いた。エレベーターのランプが緑からピンクに点灯。自動ドアが開く。「いよいよですね……」「早めに終わらせると良い。元の次元に早く戻りたいのだろう」179

2017-07-31 20:01:32
よつばりんご @chiyotsu1015

マスターは戸惑った。「ア、確かにそうなんですけど……最近カナシイなお別れをあまりしてなかったので実際サミシイというか……」『先輩!』マシュの通信が声を遮った。『スイマセン、通信が安定しなくて……その、明かしたんですね、ニンジャスレイヤー=サンに』「ウン。大丈夫で安心した」180

2017-07-31 20:04:23
よつばりんご @chiyotsu1015

廊下を警戒しつつ歩くマスター達。マシュは話を続けた。『ニンジャスレイヤー=サン達が描写されてる小説が更新されてる話は聞きました?』「聞いていない。そちらではそうなのか」『ハイ。「ニンジャスレイヤー」というアカウントで書かれているんです。ハッキング状況下ですが』181

2017-07-31 20:07:14
よつばりんご @chiyotsu1015

『その方達が新しい情報を上げてくれました。技術者の方と協力してハッキング元の電子機器を逆探知したそうなんですが、存在しないと出たそうで』「成る程、即ちハッキングの正体はオヌシであろうな。ドーモ、ニンジャスレイヤーです」「ドーモ、ディレットーレです」男が立ち上がった。182

2017-07-31 20:11:17
よつばりんご @chiyotsu1015

男の顔は凄惨だった。全体に酷い焼け跡、角らしき物は何本も折れ、なおその眼光は殺意に満ちていた。殺意の方向は、マスターに。マスターは怯んだが、ニンジャスレイヤーが前に立つ。「ここの住民をニンジャにし、悪趣味な意匠を着せ諜報させつつ遊んだのも」「そうだ。普通には飽きたからな」183

2017-07-31 20:15:23
よつばりんご @chiyotsu1015

「世界を滅ぼそうとしているのもオヌシか」「そうだ」自責の欠片もない返答をするディレットーレに、マスター達は激しい怒りを覚えた。「オヌシを殺す」ニンジャスレイヤーは殺意を込めて言った。「派手好きならば精々派手に散れ。私がオヌシの死に様に飽きぬように」184

2017-07-31 20:19:08