島津製作所三条工場内で発見された平安時代邸宅跡の遺跡発掘調査会に行ってきました。 三条工場の名の通り、三条通りに面しております。 写真は説明会で配布された資料内の平安期の地図 黒く塗ってある所、右京、三条三坊五町の位置が遺跡の見つかった島津製作所内になります pic.twitter.com/RMGi5GYs3j
2017-08-06 02:18:28今回発見された屋敷跡ですが、過去にも同工場内で同じような規模の跡地が見つかっていたそうです。 一度目が1988年、二棟の大型建築 二度目が1985年、建物、柵、井戸 この時に既に、一町まるごとの邸宅ではないかと考えられていたそうです。
2017-08-06 02:23:43今回は屋敷跡が新たに4棟みつかり、またその内の1棟は建て替えた跡が見られました。 写真でわかるかな?線の白色が古い方、新しいのがピンク色で見分けられるようにされていました。 古い方を埋め立てて、その上で新しく新しく切り取ってあるとか。 pic.twitter.com/I6OSC1lMdL
2017-08-06 02:29:16ここは家人が住むような中心になっている場所。 他にも少し小さめの家令が住むような場所と、台盤所であろう場所も発見されました。 pic.twitter.com/Avx6XGt9W5
2017-08-06 02:33:43台盤所=お台所
この場所からは多数の調理器具、食器、また瓦も見つかったそうです pic.twitter.com/O6V10axxNF
2017-08-06 02:37:40「土師器」と書いて「はじき」と読めってなにげに難易度高いよね。 土師器は素焼き?屋外で焼く方式ですが、須恵器は新たに窯を導入したためより丈夫な出来だそうな。
2017-08-06 02:40:24高級品の緑釉陶器と灰釉陶器 緑釉陶器は銅を含んだ釉薬で、灰釉は植物の灰を含んだ釉薬。 共に特殊な技法なので多数所持できるということは、この屋敷の持ち主がかなりの地位や身分のある者だったという証でもあります。 pic.twitter.com/eJzvuXEaiJ
2017-08-06 02:44:09この屋敷は平安前期-中期と思われるそうで、ちょうどその頃は大陸からいろいろな文化を率先して取り入れている時代なのですが、それがものすごくよく分かる品。 pic.twitter.com/DCeHvptwVl
2017-08-06 02:47:06お金も見つかったよ! 見えにくいけれども「貞観永宝」と書かれております。 悪貨は良貨を駆逐するを地でいったような、政府の懐事情がよく分かるようなお金です。 このお金、だんだん小さくなったとか、造形が悪くなったとかそういうことで有名な気がする…… pic.twitter.com/13r2XXzLmt
2017-08-06 02:50:15石帯(せきたい)
袍の時に腰につけるベルト。
革製で、石や水晶、翡翠やらを飾りに使っていたことからそう呼ばれている
櫛はわりと完全な形で残っていて驚きました。 硯は黒い半円の部分は墨の後だそうで、たくさん使われていた為に色がうつり残ったのだそうな。 こういうのって浪漫があるよね pic.twitter.com/uCHLrOqKZR
2017-08-06 02:55:46まぁこの櫛をみて「木はウルクの民だ(強度的な意味で)」っていったんだけどね!! だって歯も殆ど欠けることなく残ってるってすごいじゃん
2017-08-06 02:59:06