Togetter/min.tを安心してお使い頂くためのガイドラインを公開しました。
2017年8月6日

よしざわひでおさんが語る、クロノア制作秘話「クロノアクロニクル」

風のクロノアのディレクターよしざわひでおさんが開発当時の思い出を語るツイートをまとめました。
10
よしざわひでお @yoshi_clonoa

今回から毎週土曜日に「クロノアクロニクル」と題して、クロノアの開発当時の思い出をお話してみようと思います。ゆる~りとお楽しみいただければ嬉しいです! 140文字で入らない分は返信でつなげていきますので開いて読んでください。 では、スタート! pic.twitter.com/Ct1fisOqgb

2017-08-05 16:51:17
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

【企画の発端】 クロノアがスタートしたのは1994年でした。 当時私は係長で、ある日課長に呼ばれました。 「小学館から版権の話があるんで、吉沢君、プレステでアクションゲーム創ってよ」 それを聞いた時、頭の中にあるイメージが浮かんだんです。

2017-08-05 16:52:03
よしざわひでお @yoshi_clonoa

そのイメージとは、立体的なマップの上をプレイヤーキャラが走って行くと、カメラがルートに沿って移動して行く映像でした。 「カメラが回り込むから画面上は常に2Dの感覚で遊べるのがいいんです」と一気に捲し立てると課長は「よくわかんないけど、それでいいから企画書書いて」と言いました。 pic.twitter.com/Y0hFc1seNs

2017-08-05 16:52:47
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

これはクロノアのあのカメラシステムそのものです。 その瞬間は、プレステといったらポリゴン、ポリゴンといったら3Dマップ。 でも3Dマップは方向音痴の私としては遊びにくくなるだけのシステムだったんです。 でも3Dの迫力は魅力的でした。

2017-08-05 16:53:39
よしざわひでお @yoshi_clonoa

その折衷案的に思い付いたのがあのカメラでした。 その時は、カメラが平行移動したら画面上は2Dと同じだから、後は以前創った「忍者龍剣伝」を創ればいいだけだ。それならできそうだな。と簡単に考えていました。 でも創ってみるとそんな簡単なものではなかったんですが…。 つづく

2017-08-05 16:54:31
よしざわひでお @yoshi_clonoa

クロノアクロニクル第2回 版権物のゲームを創れと言われ、3Dアクションゲームを思いついたのでした。 pic.twitter.com/abU6j0R5H4

2017-08-12 14:17:27
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

小学館の版権というのは皆川亮二先生の「スプリガン」というマンガでした。 「スプリガン」とは超古代文明のオーパーツを悪の組織から守り、封印するアーカムという組織の活躍を描くアクションで、主人公御神苗優は無敵のAMスーツを着て、チェーンや剣を駆使して戦うのです。 pic.twitter.com/u5eiSef7j0

2017-08-12 14:18:27
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

当初は何があっても死なない主人公なので、ダメージも死ぬのもないアクションができないかと新人の部下のKくんと考え始めました。 崖っぷちでの戦いや入り組んだ水路の街で疾走するモーターボートの上での戦いなど、アイデアをどんどん出していきました。

2017-08-12 14:18:57
よしざわひでお @yoshi_clonoa

3Dのマップをビジュアルのスタッフに伝えるのは至難の業でした。2Dなら紙に描いて渡せば伝わるものが、立体図形を描くのが難しい上、紙では伝わりきれないのです。そこで粘土を大量に買ってきて立体模型を造ったりもしましたが、やはりうまく伝わりません。

2017-08-12 14:19:52
よしざわひでお @yoshi_clonoa

最終的には高価なシリコングラフィックスのマシンを一台分けてもらって、3Dモデルの作り方を企画も学び、ヒットになる床の立方体を伸ばして曲げて、ヒットマップを作り、それで遊んでみてOKならビジュアルが肉付けするという手法になりました。 でも当時はコマンドが全部英語で苦労しました。

2017-08-12 14:20:56
よしざわひでお @yoshi_clonoa

なかなかクロノア出てこないな~と思われているかと思いますが、もうしばらくお付き合いくださいね~。 つづく

2017-08-12 14:22:33
よしざわひでお @yoshi_clonoa

クロノアクロニクル第3回! 「スプリガン」の版権で始まったプロジェクト、まずはカメラシステムが思いついたのでした。 pic.twitter.com/IsLFyImOjc

2017-08-19 14:04:50
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

アクションはチェーンをメインにして、敵にぶつけて捕まえ、左右に振りまわして叩きつけるアクションや、木の枝などに引っ掛けて移動するなど、派手な動きを考えていました。そんな中カメラシステムができてきて動かしてみると、ただ走って行くだけでもカメラがグイグイ変化してすごく面白いのです。 pic.twitter.com/SGFgvLemSM

2017-08-19 14:07:34
拡大
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

カメラを寄せたり引いたり、煽ったり俯瞰にしたり、斜め前を向かせたりするととても新鮮な驚きがありました。これは面白そうだ。でも見た目だけじゃなくて、カメラには意味が必要だと思いました。映画のカメラワークは必ず意味がありますからね。

2017-08-19 14:08:26
よしざわひでお @yoshi_clonoa

そこでカメラによって敵の位置を知らせ、危険に気付かせたりする工夫をすることにしました。例えば上から敵が岩を落としてくる時、カメラが煽りになったり、先の橋に敵が待ち受けているのをカメラを振って見せておくなどといった演出です。 これは結構イケると思いました。 つづく pic.twitter.com/LZAPlDPoOO

2017-08-19 14:09:25
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

クロノアクロニクル 第4回! できてきたカメラワークシステムは結構イケていて、「スプリガン」のプロジェクトは着々と進んでいました。 pic.twitter.com/S2dX25pZX2

2017-08-26 09:47:43
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

小学館の方と打合せをすることになりましたが、まだ契約していないのでゲームの内容は伏せていました。実際どういう遊びになるかはまだ見えていなかったというのが正直な所でしたが、そこは含みを持たせて「契約するまではお話できないんです」と言っておきました。先方はとても気になってたようです。

2017-08-26 09:48:33
よしざわひでお @yoshi_clonoa

死なない主人公でどうやってゲームにするかはなかなか答えが見つかりませんでした。せいぜい時間制限があるぐらいで。 でもそれだと時間切れになったら最初からやり直しとなり、途中で嫌になってしまいそうという懸念が拭えませんでした。 そんなある日、再び課長から呼ばれたのです。

2017-08-26 09:49:38
よしざわひでお @yoshi_clonoa

課長からはこんな話をされました。 「実は例の版権のアニメ化の話が頓挫したらしくて、なくなっちゃったんだよね」 スタートしてから一か月あまりしか経っていないのに早くもピンチです。

2017-08-26 09:50:42
よしざわひでお @yoshi_clonoa

「スプリガン」の版権はアニメ化が中止(後に再開されますが)されたため、無くなってしまったので、この試作プロジェクトも中止ということになります。ちょっとがっかりしたものの、内心はホッとしたのも本当でした。だってまだゲームになるか見えていなかったんですから。

2017-08-26 09:51:19
よしざわひでお @yoshi_clonoa

ところが、その時すでにできていたカメラワークとチェーンのアクションを見て、課長が 「でもこれ、面白そうだからオリジナルでアクションゲーム創ってよ」 と言い、継続することになりました。ここでペンディングになっていたらクロノアは存在しなかったわけですね。 つづく

2017-08-26 09:52:28
よしざわひでお @yoshi_clonoa

クロノアクロニクル第5回! 「スプリガン」の企画は中止になりましたが、すでにできていたカメラシステムを使ってオリジナルのアクションゲームを創ることになったのでした。 pic.twitter.com/Rlz6T8aWTx

2017-09-02 15:19:50
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

そこでチェーンアクションはそのままに、主人公を変えることになりました。 と言うと、いよいよクロノアか! と思われたかと思いますが、残念ながらまだクロノアは登場しません。 pic.twitter.com/O66ivF0oSy

2017-09-02 15:20:59
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

デザイナーが描いたイラストは、土偶のような土でできた人形が息を吹き込まれたキャラでした。 そこで、ある岬の先端にある土偶が、ある日動き出し、本来の体を取り戻す冒険に旅立つというストーリーになりました。 「どろろ」のような。 (左が採用されたキャラ) pic.twitter.com/7JiYsb45tL

2017-09-02 15:24:16
拡大
拡大
よしざわひでお @yoshi_clonoa

カメラワークと敵の出現をテーブル化し、データ制御できるようにしてもらうと、企画側でいろいろなシーンを創れるようになりました。 これがまるで映画を撮影しているような感じで楽しいのです。 企画のK君と競うようにアイデアを出してサンプルができていきました。

2017-09-02 15:25:08
残りを読む(274)

コメント

ウナギーフォッスル @unagi_fossil 2018年10月27日
クロノアシリーズの中では、やっぱり初代のファントマイルの世界観が一番好き。
0