読んだもの: 経済、産業

読んだもののメモです。経済、産業などなど。だいたいタイトルの五十音順。不定期更新、9/11更新。 推しシリーズ、推し店→ https://togetter.com/li/1050777 詩、絵本、児童書→ https://togetter.com/li/1084483 小説 ア行〜サ行→ https://togetter.com/li/972238 小説 タ行〜ン→ https://togetter.com/li/1090890 続きを読む
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経済

. @moke_fictionary

#nowreading ガブリエル・ズックマン『失われた国家の富』林昌宏訳 | タックス・ヘイブンの分析と、その対策。導入で、ピケティ『21世紀の資本』の延長にあるとも書かれている。

2016-04-18 01:07:56
. @moke_fictionary

#nowreading ズックマン『失われた国家の富』(2) | タックス・ヘイブンは1980年代までスイスが中心となり、やがて業務の特化とともに世界各地に広まった。ズックマンは、ヨーロッパの課税逃れの「魔の三角地帯」として、ヴァージン諸島、スイス、ルクセンブルクをあげている。

2016-04-20 02:55:05
. @moke_fictionary

#nowreading ズックマン『失われた国家の富』(3) | タックス・ヘイブンの資産額の推計について。各国の対外資産負債残高統計などから、家計の金融資産の約8%がタックス・ヘイブンにあり、世界全体で1300億ユーロに相当する税収減が起きているとする。p55やp67に表あり。

2016-04-23 17:33:13
. @moke_fictionary

#nowreading ズックマン『失われた国家の富』(4) | タックス・ヘイブン問題を理解するには、本書で解説をしている渡辺智之さんの記事もおすすめ。「タックスヘイブン何が問題か」 s.nikkei.com/23N1ssU

2016-04-23 23:30:44
. @moke_fictionary

#nowreading ズックマン『失われた国家の富』(5) | タックス・ヘイブン対策として、p106から金融制裁と貿易制裁を論じる。国家は、銀行の秘密業務によって被害を受けており、被害額に相当する制裁関税を課す権利がある。WTOもこれを認めるべき、というのがズックマンの主張。

2016-04-26 22:29:49
. @moke_fictionary

#nowreading ズックマン『失われた国家の富』(6) | タックス・ヘイブン対策として、世界規模の金融資産台帳の作成を提案する。この台帳によってタックス・ヘイブンに関わる秘密業務が透明化すれば、資産課税が可能になるとのこと。なかなか道は険しそうだけれど…….?

2016-04-27 16:32:00
. @moke_fictionary

#nowreading 『失われた国家の富』(7) | タックス・ヘイブンは統治権を商品化しているという、怖い表現が出てくる。統治権の商品化は金融業や資産家にとっては魅力的だが、該当地域が経済破綻に対して脆弱になり、破綻が起きれば周辺地域に影響する可能性もあるという指摘。

2016-04-29 01:24:26
. @moke_fictionary

#nowreading ズックマン『失われた国家の富』(8) | タックス・ヘイブンは環境問題に似ていると論じる。規制がなければ公害を気にしない企業が優位に立つように、秘密業務で優位に立つ銀行がいるとする。また、国家間の協力が不可欠である点も似ている。ピケティにも通じる考え方。

2016-04-29 22:39:02
. @moke_fictionary

#nowreading マイケル・グッドウィン, ダン・E・バー『エコノミックス』脇山美伸, 脇山俊訳 | マンガ経済史。地元の本屋さんで取り寄せたら、大判だからかビニール入りで届いた。みすず書房のコミックは『フロム・ヘル』以来だけれど、そういえば他にもあるのかな? pic.twitter.com/7rrVLwTrgN

2017-06-21 20:38:31
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. @moke_fictionary

#nowreading マイケル・グッドウィン, ダン・E・バー『エコノミックス』(2) | パーっと転読した感じでは、同じみすず書房だと『21世紀の資本』、『大脱出』、『大不平等』と相性がよさそう。

2017-06-21 21:33:56
. @moke_fictionary

#nowreading 『エコノミックス』(3) | 作家で出てくるのは、シェイクスピア、ディケンズ、マーク・トウェイン、シンクレア、エーレンライク、バログン、ベイカンなど。舞台が近世以降の欧米中心なので、ほぼ英語圏。他にどんな作家が本書で出番があるのか考えるのも頭の体操になる。

2017-06-22 02:55:51
. @moke_fictionary

#nowreading 『エコノミックス』(4) | 本書が語る欧米の経済史は、フェロー『植民地化の歴史』とセットで読むと理解しやすい。欧米の経済が他の地域に与えた影響は、フェローが論じている。その影響には気が滅入るものも多々あり、コインの両面のよう。

2017-06-22 03:24:46
. @moke_fictionary

格差についての「うーん」なツイート。 ①1996年と2016年の日本の所得比率 twitter.com/via_nirone7/st… ②年代別の所得変化 twitter.com/via_nirone7/st… ③グラフの元数字 twitter.com/via_nirone7/st…

2017-08-08 20:22:22
白蔵 盈太/Nirone @「桶狭間で死ぬ義元」文芸社文庫で発売中 @Via_Nirone7

日本って昔と比べてどんだけ貧しくなってんのかなーと思って、試しに1996年と2016年の所得比率をグラフにしてみてゲゲッとなる。 96年(青)にいた年収500~1500万円の層がごそっと消滅して、2016年(赤)の年収400万以下の層が一気に増えてる。確かに格差拡大してんだねぇ… pic.twitter.com/ud83dJokDl

2017-08-07 19:05:36
白蔵 盈太/Nirone @「桶狭間で死ぬ義元」文芸社文庫で発売中 @Via_Nirone7

多くのご指摘にお答えして年代別の所得変化を作ってみました。確かにこれ、現役世代の落ち幅はそれほどでもないし、世帯人員減も加味した1人当たりだとほぼ同じ。 96年に50-59歳で850万円だった団塊世代の平均年収が、16年に70歳以上になって405万円に落ちたのが大きいっぽいですね pic.twitter.com/itk3WM9GUt

2017-08-08 18:09:18
白蔵 盈太/Nirone @「桶狭間で死ぬ義元」文芸社文庫で発売中 @Via_Nirone7

これがグラフの元数字。なので日本全体の平均年収が落ちてても、おそらくそれは高齢化が主因だし、現役世代の生活が苦しくなってると判断するのは少し違うかもです。 まあいずれにせよ、世界中が経済成長して給料も物価も上がってる中で日本だけ20年間所得横ばいって時点でかなりダメですね。 pic.twitter.com/C7eJgCey9V

2017-08-08 18:18:36
. @moke_fictionary

#nowreading アーヴィンド・ナラヤナン『仮想通貨の教科書』長尾高弘訳 | ビットコインで有名な仮想通貨についての本。政府や中央銀行が発行しない現代的な貨幣の歴史や理論が書かれている。プログラムに関心がなければ、より一般向けの本として、岡田仁志『仮想通貨』がおすすめ。

2017-07-11 20:44:39
. @moke_fictionary

#nowreading 『仮想通貨の教科書』(2) | 仮想通貨に興味を持つのは、その基本にある技術が、通貨以外の用途にも有用だから。その点は、本書p357に書かれている。 環境保護についてのアイデアも記事になっている。→ wired.jp/2017/07/11/blo…

2017-07-11 20:54:27
. @moke_fictionary

#nowreading 『仮想通貨の教科書』(3) | 門外漢にも面白いポイントが多数。たとえば9章では、ビットコインを追記専用ログと解釈して、貨幣以外の用途のアイデアを出している。追記専用ログとはデータを書き込めて、書き込んだ内容が改竄されず、永遠に参照できるデータ構造のこと。

2017-07-20 01:55:23
. @moke_fictionary

#nowreading 『仮想通貨の教科書』(4) | 前述のログの技術から、プラットフォームとしてのビットコインの可能性が広がる。9章であがっているアイデアは、スマートプロパティ、くじ、公開の無作為値、予測市場など。まとめると、非中央集権的で、信頼できる手段というところか。

2017-07-20 01:59:02
. @moke_fictionary

#nowreading 『仮想通貨の教科書』(5) | 前述の「非中央集権的&信頼できる手段」は、仮想通貨のポイントとして何度か出てくる。貨幣は、貨幣で数えられない権威や身分などの価値観を崩してきた歴史がある。中央銀行や政府に基づかない仮想通貨が増えると、今後どうなるか。

2017-07-20 02:17:17
. @moke_fictionary

#nowreading 『仮想通貨の教科書』(6) | ベーシック・インカムとAIが中央集権的な再配分の新顔だとすると、仮想通貨やクラウド・ファンディングは非中央集権的な再配分の新顔になるのかも? twitter.com/moke_fictionar…

2017-07-27 20:44:45
tamikit @moke_fictionary

#nowreading 原田泰『ベーシック・インカム』、井上智洋『人工知能と経済の未来』 | 2015年と16年の本、まとめて読むのがおすすめ。BIとAIをつなげる利点が分かる。アマルティア・センが言うような潜在能力の平等は、こういう形で実現されるのかもしれない。 pic.twitter.com/luianfsi5D

2017-07-27 20:18:08
. @moke_fictionary

#nowreading 『仮想通貨の教科書』(7) | サイファーパンクについての言及がチラホラ。仮想通貨のルーツには、政府に対して市民的不服従を採るサイファーパンクの思想があるためで、最終章で今後の社会について語っている。本文は cypherpunk とアルファベット表記。

2017-07-30 22:54:11
. @moke_fictionary

#nowreading 黒田明伸『貨幣システムの世界史』 | 仮想通貨に興味を持つのは、この本のおかげもある。歴史において流通してきた貨幣を調べると、国籍・言語・通貨をセットにした概念や、いわゆる地域通貨とも異なるイメージが見えてくる。最近の国籍問題からも、この本が浮かんだ。

2017-07-12 15:43:56
. @moke_fictionary

#nowreading 飯田泰之編『これからの地域再生』 | 課題の確認に便利。ラジオ番組とセットでおすすめ→「東京一極集中が進むなか、これからの地域再生になぜ中規模都市が重要なのか?」飯田泰之×新雅史×荻上チキ tbsradio.jp/174395 #ss954

2017-09-10 22:49:44
. @moke_fictionary

#nowreading 多田井喜生『大陸に渡った円の興亡』、『朝鮮銀行』 | ファクトチェック。「日本・植民地・略奪」のキーワードについては、こういう本も読んで考えるのがおすすめ。ここで書かれているのは、金融面での侵略というか、通貨価値の略奪というか。

2017-07-20 03:10:34
. @moke_fictionary

#nowreading 【荻上チキ・session22セレクション】タックス・ヘイブン問題の本質と「グローバル・タックス」の可能性とは synodos.jp/politics/16881 | ピケティ『21世紀の資本』p483や546、ズックマン『失われた国家の富』と一緒におすすめ。

2016-04-27 20:27:24
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