白田秀彰『性表現規制の文化史』読書メモ集

白田秀彰『性表現規制の文化史』(亜紀書房、2017)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

「いまだったら「児童ポルノ」などと言われて炎上案件かもしれませんが、当時はむしろ「児童の身体だからセーフ!」と思われていたわけですね」(白田秀彰『性表現規制の文化史』)。笑った。

2017-08-08 15:35:47
荒木優太 @arishima_takeo

清教徒的な性への厳格な態度は、誇るべき「公式」なものであり、バンドリングやデーティングといった性的欲求と規範の調節のための仕組みは、「非公式」なものであったとはいえ、ある種の制度のバッファとして存在していたのです。by白田秀彰『性表現規制の文化史』

2017-08-08 15:44:31
荒木優太 @arishima_takeo

私は一九世紀末、開国間もない日本が西洋の性規範を受け入れていくとき、こうした非公式な仕組みが知らされなかったか、抜け落ちてしまった可能性が高いのではないかと判断しています。by白田秀彰『性表現規制の文化史』

2017-08-08 15:45:52
荒木優太 @arishima_takeo

しかし、話はそこでは終わりません。「サムナーがやられたようだ……」「ふふふ、サムナーなど四天王の中でも最弱!」とばかりに、その後も性表現を規制しようとする動きはアメリカ社会の中で、一定の時期を置いてふたたび盛り上がっていくことになるのです。by白田秀彰『性表現規制の文化史』

2017-08-08 18:39:10
荒木優太 @arishima_takeo

この本、一般書にしては固めの文体だけど所々チャーミングだね。

2017-08-08 18:39:43
荒木優太 @arishima_takeo

「私は性そのものに害悪が存在しないことから、性表現について規制をしなくても、反社会的行為の増大といった影響は生じないと考えます」(白田秀彰『性表現規制の文化史』185p)。ここの前半よく分かんない。メモ。

2017-08-09 21:10:33
荒木優太 @arishima_takeo

白田秀彰『性表現規制の文化史』読了。勉強にはなったが、これで規制派を説得することはできないだろうな、という感想(別に説得のために書いたわけじゃないから当然だろうけど)。私も規制に反対だから、異論はないのだが、もう一歩踏み込むには法制史よりももっと根本的な所を問う必要があるのかも。

2017-08-09 21:30:33
荒木優太 @arishima_takeo

やっぱりバタイユやフーコー的な話になるんだろうか。

2017-08-09 21:35:40
荒木優太 @arishima_takeo

「人間はセックスから生まれるのになんでそんなセックス嫌いな連中がある時期以降一定数出てくるんだろう?」って問いは原理的で良いし、そこにキリスト教が関係してるのもそうだと思うんだけど、

2017-08-09 21:37:37
荒木優太 @arishima_takeo

なんだろう、その規範の全面化って別に性だけに限定されるものじゃなくて、我々が依拠している人権や近代的感覚と深く結びついているような気がして、その総体を眺める視点を噛ませる必要があるのかな?

2017-08-09 21:37:46
荒木優太 @arishima_takeo

ちなみに私は「えっち」(生殖)は、人生という苦痛を被る過程を人間に強制的に歩ませるので、道徳的に悪だと思うけど、「えっち」表現が悪いとは思わない。単なる記号の操作だし。その点でもモヤモヤするのかもしれない。

2017-08-09 21:46:11
荒木優太 @arishima_takeo

読書会やってみたい気がするけど、我らが会は男性率が非常に高いから、別にいいんじゃねで終了、議論にならないかな? 私が半ばロールで規制派を演じることができれば或いは…できるかな??

2017-08-09 21:48:38