「フラグメンツ・オブ・エピック:ディープ・オーダー」「コールドレインの章:アブソリュード・ゼロ」後編

深海騎士団叙事詩断片第1章 コールドレインは戦う。 たとえその道筋を赤と青の血に汚しても。 そのジゴクを望んだのは彼の者自身なのだから。
二次創作 深海騎士団叙事詩断章 咆哮系提督の与太話シリーズ
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  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 17:49:35
    「フラグメンツ・オブ・エピック:ディープ・オーダー」 「コールドレインの章:アブソリュード・ゼロ」後編
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 17:55:21
    その時、コールドレインがアンブッシュに気が付けたのは、ほぼ幸運であったと断言してもいいだろう。曇天に一瞬輝いた鈍色の光。それに気付けた事実が、コールドレインとサーマルを死から救い上げた。「イヤーッ!」KABOOOM!「アイエエエエエエ!」「砲撃か…!」 1
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:04:50
    「しかもこの威力…戦艦か」砲撃で巻き上げられた海水が逆巻き、重力に従って降り注ぐ。コールドレインは長い腕で抱きかかえたままのサーマルから海水を払い、遠く、砲弾が飛び来た地点を睨んだ。タタミ薬50枚の距離。3点の影。内二つの点が高速でコールドレインへと近づいて来ていた。 2
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:07:19
    コールドレインはリンクスから与えられたプライベート・リンク・ジツをニューロン内で起動し、アンダーテイカーへと呼び掛けた。((Coldrain:敵襲。艦娘だ))((Undertaker:パードゥン?))((Coldrain:敵襲だ。数3、一人は戦艦級だ)) 3
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:11:17
    ((Undertaker:想定はしてたけど、捕捉されるの早くない?))((Coldrain:……サーマル=サンがあらかじめマークされていた可能性を重点するべきだろう))((Undertaker:成程、火中の焼き貝を拾って火に巻かれたわけだ)) 4
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:14:16
    ((Coldrain:あとどれ位だ))((Undertaker:3分もあれば))((Coldrain:その前に接敵するな…急げるか?))((Undertaker:OK、なら2分だ。中部海域最速の運び屋を舐めるなよ?))((Coldrain:侮りは無い。お前にも、敵にもだ)) 5
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:19:13
    ((Undertaker:じゃあ急ぐから、くれぐれも死ぬなよ?))その一言を最後に、アンダーテイカーのコトダマはニューロンから去っていった。ニューロン内での会話は電気信号と同等の速度で行われ、然程時間は経過していない。だが、敵先頭との距離はタタミ30枚分まで狭まっていた。 6
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:23:03
    ((ハヤイな…恐らく駆逐艦か…))コールドレインの脳裏に過るは、緑色の炎光を従えた死神の姿。だが、先頭集団から強烈な死と喪失の気配を感じることは無い。((そもそもあの死神ならば、あのよく分からん鉄塊を乗り回してやって来るはず…少なくとも最悪な状況ではないか…)) 7
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:28:49
    コールドレインは腕の中で不安げに見上げるサーマルを一瞥し、ゆっくりと海面へと彼女を下ろした。「騎士様…」「ここで待て。決して動くな」「ハイ…」「あと2分で私の友人が来る…生きる事を諦めるな、いいな?」「は、ハイ!」「イヤーッ!」コールドレインは立ち上がり様に回転ハイキック! 8
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:36:46
    KRAAAASH!カラテを込めた蹴りは迫りくる砲弾を蹴り砕いた。戦艦の第二射である!コールドレインは蹴り足を戻し、前に出た。既に敵前衛2隻はコールドレインにも視認できる距離まで近づいていた。((これで艦隊戦闘距離ではなく、カラテ戦闘距離…))コールドレインは思案する。 9
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:38:53
    敵は2隻とも艦娘であった。一人は紅く静かに発光するドレスに身を包んだ白髪の少女。もう一人はセーラー服めいたパーカーにショートパンツ、ストライプのニーソックス。右腕に厳つい鉄の謎めいた機構と、背には小さな魚雷発射管を背負っていた。艦娘は先手を打ってアイサツを繰り出した。 10
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:47:44
    「ドーモ、陽炎型9番艦・天津風です」「陽炎型10番艦・時津風です」「ドーモ、コールドレインです」「先手必勝、先手必勝!」アイサツ終了から0.5秒後、時津風は決断的に跳躍した!右腕の機構が突如として数センチ浮遊、腕を這い回る様に高速回転!「ちょ、時津風!?」「いっちゃえー!」 11
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:53:43
    ((何だこいつ…素人か?))コールドレインは時津風の稚拙な先制攻撃に虚を突かれていた。彼の者の深海第六感は回転を続ける敵の機構へと警鐘を鳴らす。((何だか知らんが…とにかく不味い…!))「イヤーッ!」コールドレインは海面に手を付け、そして一気に引き上げた!氷の壁を即時生成! 12
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 18:58:35
    「んー?その程度ならぁ!」時津風は突如出現した氷の壁に臆さず、右腕をカラテ・ストレート動作めいて引いた。そして!「よい、しょお!」ガゴンッ!プシューッ!回転機構から圧縮空気が吐き出され、鉄の杭が高速射出された!CRAAASH!氷の壁はショージ紙めいて容易く穿たれた! 13
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:03:00
    ((なんだ、その兵器は……!?))氷の壁によって鉄杭を阻んだコールドレインは驚愕し、心胆寒からしめていた。艦娘とは旧き軍艦の力を顕現させた超常人型戦力。メインの兵装は砲撃であり、魚雷であり、艦載機であるはずだ。人の姿の利点としてカラテを振るう者こそいるが、このような兵器は… 14
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:06:46
    驚愕に戦く時間は、コールドレインには与えられなかった。深海第六感が更に強く警鐘を鳴らした。コールドレインは見た。氷の壁の向こう、悪童めいて笑う時津風の顔を!((何だか知らんが、とにかく拙い…!))コールドレインは距離を取ろうとした。刹那!KABOOOM!「グワーッ!?」 15
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:09:51
    突如、鉄杭が爆発!コールドレインは爆風に煽られ、吹き飛ばされた!「騎士様!?」サーマルは悲鳴を上げる。氷の壁はバラバラに砕け散り、音を立て海へと散っていく。「イヤーッ!」コールドレインは空中でウケミを取り、体勢を立て直して着地した。「あれー?」時津風は着水し、首を傾げた。 16
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:16:51
    「おっかしいなぁー?一撃必殺で終わるはずだったんだけどなぁ?」「こっの、おバカ犬!イヤーッ!」「ンアーッ!?」時津風の頭を、後ろから近づいた天津風が叩いた。「何すんのサ天津風!」「それはこっちのセリフよ!何いきなりこっちの情報優位性をかなぐり捨ててるのよ!」 17
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:20:05
    天津風はコールドレインを指差して言った。「こっちは向こうを知ってる!向こうはこっちを知らない!その優位性を維持して戦えってあの人も霧島=サンも神通=サンも言ってたでしょ!」「だってだって!一撃で倒せると思ったんだもん!」「実際倒せてないでしょうが!」((……何だこいつら)) 18
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:25:52
    コールドレインはカラテを構え直して思案した。((イクサにおいてこの余裕…カラテ差が断絶してるわけでもなし…さっきの杭…何か不意打ちに対する特殊な武器を持っているのか……?))コールドレインの腕が粟立ち、音も無く砲身が伸びる。((滅多に使うものではないが…牽制程度なら!)) 19
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:32:09
    BLAM!カラテシャウトも無く、砲撃は放たれる!「うっさいこの痴女!」「あんですってこの駄犬!」天津風も時津風も口論が白熱し、カラテ無き砲撃に警戒を払えない!コールドレインはこの砲撃を布石とし、飛び掛からんと準備した。だが…!ZZTTTTT!突如、砲弾が虚空で拉げた! 20
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:38:02
    否、それは虚空ではなかった。天津風の周囲半径約1メートルが、ほのかに紅く、球体状に明滅していた。「全く」天津風は鬱陶し気に長い白髪を手で掻き払った。その姿は紅いドレス姿から黒いシースルーめいた艦娘装束と化していた。((あのドレスは防御用の武器であったか…!)) 21
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:43:42
    紅い光が天津風の元へと収縮し、その姿を紅いドレス姿へと戻す。コールドレインはこの二人の特殊な艦娘に対して考えを巡らせる。((装甲すら容易く穿ちかねない爆発する鉄杭に、形状自在な鉄壁の装束…その上に戦艦だと?厄介、厄介の極み!))艦娘は今度は油断せず、カラテを構えている。 22
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:49:50
    ((どうする…これは…))「いい?貴女が前衛。私が後衛よ」天津風が自立連装砲を呼び出しながら言った。「確実に隙を見出して、一気呵成に行く。いいわね?」「ほうほうふむふむ」「貴女本当にわかってるんでしょうね?」「分かってるよぉ!天津風が撃つ!私がバーン!敵がドーン!でしょ?」 23
  • Ricardo/ハタモトライノ @entry_yahhoo 2017-08-11 19:55:40
    「擬音が多すぎるのよ貴女の理解は…」天津風は辟易したかのように溜息を吐いた。コールドレインは2人まとめて迎え撃とうとした…その時!((Undertaker:よし、間に合った!誰も死んでないな?な!))コールドレインのニューロンに轟く声!そして!BRRRRR!響くモーター音! 24

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