80年代の日本の躍進とレーガノミクス

本当に革新的な発見や発明は、経営者の理解を超えていることがほとんどなので、社会に対する影響や価値なども評価のしようがない。節税手段からそうした波乱要因が生まれてくることを喜ぶ、経営者や投資家=rentierはそうそういない。市場を動かすのにちょうどよい新規性が一番歓迎される。
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鴨澤眞夫 @kamosawa

「競争的」なスタイルはアメリカから輸入してきたもので、90年代当時オレなんかも含め多くの人が正しいと思ってた。そんなに年でもないのに本当にアホい、オリジナルな研究なんかぜんぜんしない助手とか、地方大学にはわりに普通にいたので、彼らを置き換えられる方法がないかという感覚が強くてね。

2017-08-12 09:18:29
鴨澤眞夫 @kamosawa

しかし競争的なスタイルがうまく回るのは、競争で得られるものが莫大である場合であって、日本みたいに総額がショボくて自由が少ない場合は裾野を狭める結果にしかならなかったんだよね。

2017-08-12 09:21:32
鴨澤眞夫 @kamosawa

で、年齢が上がるにしたがって思うようになったのが、日本人って収入を安定させて縛りを無くしたときにだけ強烈なクリエイティビティを発揮するから、ベーシックインカムがベストマッチじゃない?ってこと。これを研究に導入すると、役に立たなそうな研究者を捨扶持で山ほど飼う、になる。

2017-08-12 09:24:02
鴨澤眞夫 @kamosawa

たとえば博士号取得者全員に研究資金助成と称した多めのベーシックインカムを支給して、大学や研究所への就職は「競争に勝った結果である」と解釈されるようにすると、市井の研究者は爆発的に増える。たぶんそれが日本の科学の創造力を一番強烈に発揮する方法なんだろうと思う。

2017-08-12 09:27:39
金王坂兵衛 @KNZ48

アメリカも法人税の累進性が高かった頃は節税のために大企業の研究所と言うものがあり研究者を好待遇で沢山好きにさせていた。トランジスタはそういうところから生まれ、コンピュータのアーキテクチャの基本アイデアはその頃に出尽くした。レーガン以降法人税は下がりそういう組織は死んだ。 twitter.com/kamosawa/statu…

2017-08-12 12:13:30
金王坂兵衛 @KNZ48

いわゆるベンチャー企業の躍進は、そういった研究所の人材がスピンアウトすることで回っていた。初期のシリコンバレーが典型。そうした人材ソースが枯渇するにつれ海外からの吸い上げに頼ることが多くなる。昔の研究所もナチから逃げてきた組の牙城だったりするのだが、それはさておき。

2017-08-12 12:41:49
金王坂兵衛 @KNZ48

80年代の日本の躍進というのは法人税やキャピタルゲイン課税の低下が英米比で遅れたことの効果だろう。

2017-08-12 12:53:27
金王坂兵衛 @KNZ48

本当に革新的な発見や発明は、経営者の理解を超えていることがほとんどなので、社会に対する影響や価値なども評価のしようがない。節税手段からそうした波乱要因が生まれてくることを喜ぶ、経営者や投資家=rentierはそうそういない。市場を動かすのにちょうどよい新規性が一番歓迎される。

2017-08-12 13:23:46