礼拝斉唱(らいはい・せいしょう)

ほおづきン @kagachi_ecm

和光同塵を結縁の始め（となし）、八相成道を利物の終い（とす）。

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【註】 八相成道：釈迦の悟りまでの道のり。成道に重きをおく。 利物：衆生に利益をもたらすこと。利生とも。

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帰命頂礼 天照太神宮〔王子眷属〕〔２返（称えよ〕 （〔〕内、割注。）

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【註】 帰命頂礼：帰依し五体投地するの意味で、尊格の前につく常とう句。

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敬い白(まう)す。一切の三宝・大小の神祇に而(しか)して言う。

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夫(そ)れ以(もっ)て、当(まさ)に大神は、添えて剱鏡の２皇神と為すべし。

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天を照らし地を守る。而して、六合の主(あるじ)と為して神璽・宝剱・内侍所、是(これ)也(なり)。

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【註】 六合：東西南北四方と天地。

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思う可(べ)し。海底に印文が有り。之(この)障碍の為(ため)に、第六天魔王は、国土を無さ令(し)まんと欲(ほっ)す。

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時に天照太神が神璽を(於)魔王に請(う)け、天地は２(ふた)たび開闢せしより以来、

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内には仏法を弘(ひろ)めると雖(いえど)も、我等、已(すで)に彼(か)の機を漏(もら)す。

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【註】 彼の機：仏法を広めるチャンス。

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外に神恩を普(あまね)くと雖も、信敬せず。

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何(いず)れ、其の愛に預(あずか)らば、仰(あお)ぐ可(べ)し、敬う可き也(なり)。

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凡(およ)そ、歩(あゆみ)を(於)社檀に運(はこ)ばは、則(すなは)ち、穢土(えど)自(よ)り浄土へ詣でる初門 也。

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【註】 穢土：けがれた土地。この世。

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志を(於)神明に励ませば、亦(また)、神道は帰仏に従う。方便の道 也(なり)。

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【註】 志：意味がとりにくい。

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故(ゆえ)に、代々の上皇が官符・宣旨を成し、備(そな)えて、法味を(於)霊地に置く。

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【註】 官符：太政官符 宣旨：簡略な天皇・上皇からの命令。 法味：儀式や法要。

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南都は常楽会を展(の)べ、北嶺は錫杖を執(と)る。

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【註】 常楽会：興福寺の涅槃会。 錫杖：声明の１つ。のちに祭文に転訛。

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当神の威光を賁(アカ)ムれば、朱鳥の官符・宣旨 自(よ)り以来、２季４節の祭会を定(さだ)む。

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【註】 賁：右に「アカム」とある。かざる、はなやかの意味が。 朱鳥(あかみとり)：天武15年。 ２季：春と秋、あるいは盆と暮れ。 ４節：四季。

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朱雀院の御宇(ぎょう)、放生会を当社に於(お)いて始(はじ)む。福原の臣(おとど)・清盛は一切経会を宣(の)ぶ。