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高橋健太郎による「2017年夏の20世紀初頭アメリカ音楽史再訪」

20世紀初頭までのアメリカ音楽史を、「黒人音楽」の文脈の再検討をしつつ考察、彷徨する連続ツイート 目次) 1.イントロダクション(P.1) 2.アメリカン・クラシック強化週間(P.1) 3.ジャズもまたラテン音楽の一種、ブルーズはアメリカの発明品(P.1) 続きを読む
ハバネラ クラーベ ジョージア行進曲 ドヴォルザーク 楽器 ディズニー・ガール ラ・パロマ ゴスペル 二グロ・スピリチャル ブルーズ 音楽 ヘンリー・クレイ・ワーク
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ツイートまとめ 「ロックンロールはラテン音楽の一種である」というテーゼ再考 音楽文.com 第3回入賞・阿部幸大さん「Out of the Pocket――「ネオ・ソウル」再考、あるいは複数化するグルーヴ」批評から始まりT・レックス「マンボ・サン」に到る。 「ジャズもまたラテン音楽の一種」とするtogetter『高橋健太郎による「2017年夏の20世紀初頭アメリカ音楽史再訪」』(https://togetter.com/li/1140179)も参照あれ 3268 pv 29 2 users 3
koji murai(村井康司) @cosey
『あなたの聴き方を変えるジャズ史』は9月16日発売です。その日の3時半から、四谷いーぐるで記念イベント開催! ゲストは高橋健太郎さんと原雅明さんです! 二人の話を聞くためにぜひいらしてくださいね。 d.hatena.ne.jp/eaglegoto/

1.イントロダクション
kentarotakahashi @kentarotakahash
これ面白い。ギタリストの発想だと、オクターブどれだけ重ねるか、クラスターもオクターブでとか、なかなか考え及ばないところだな。 twitter.com/rootsy/status/…
kentarotakahashi @kentarotakahash
ポップな進行の中に一瞬、ホールトーンスケール挟み込んだりするのは、僕も好きだな。
kentarotakahashi @kentarotakahash
「メソッドが確立」すると、「黒人の肉体がなくとも奏でられる音楽」になるというのは、繰り返されてきた歴史だよね。ビバップもモードも理論に基づく革新だったから、当初は黒人的な表現として打ち出されたけれど、もはや、そういうものではない。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ただ、ブルーズだけは「黒人的」だというイメージがなかなか剥がれないよね。これはなぜか? これは面白いところだと思う。
kentarotakahashi @kentarotakahash
そのへん、大和田さんなどはどう扱ってるんだっけ。『アメリカ音楽史』読み返してみよう。
kentarotakahashi @kentarotakahash
これはヤバイ。目次の全ての項目が僕の興味とカブる。 twitter.com/cosey/status/8…
kentarotakahashi @kentarotakahash
だよね〜、ジャズ本というよりは完全にアメリカ音楽史本なのではないか。 twitter.com/lovesydbarrett…
kentarotakahashi @kentarotakahash
ところで、今日、昼間にちらっと書いたことから、大和田さんの『アメリカ音楽史』を再読していたんだけれど、大和田さんも「ジャズを<黒人音楽>として位置づけるのあれば」、ビバップあるいはそれ以上にモードの成立は重要だということを書いている。
kentarotakahashi @kentarotakahash
でも、ネオ・ソウル風のエレピ・コードを丁寧に解析・説明してもらえば、誰でも使えるようになるのと同じで、ビバップやモードもその語法は学べる。その学習法が確立さえている今では、それらはもはや黒人音楽的な表現とは言えないだろう。
kentarotakahashi @kentarotakahash
が、不思議なことに、ブルーズだけは黒人音楽的な表現だというイメージがなかなか剥がれない。半世紀以上前から、それを演奏するのは黒人よりも白人のミュージシャンになっているというのに。
kentarotakahashi @kentarotakahash
そこで、『アメリカ音楽史』のブルーズの章も読み返してみたのだけれど、幾つか気になる点があった。一つは前にも書いたかもしれないが、ハンディの「メンフィス・ブルーズ」についての記述。12小節進行について記述した1914年の文献が紹介されているが、実際には同曲には16小節進行もある。
kentarotakahashi @kentarotakahash
同曲が12小節形式だけではないこと、16小節形式のパートから歌い出すヴァージョンも多いことは細馬さんが『歌のしくみ』で書いていたと思う。それは「メンフィス・ブルーズ」という曲が、現代の耳ではブルーズっぽく、あるいは黒人っぽく聴こえない理由の一つでもある。
kentarotakahashi @kentarotakahash
もう一つ、19世紀のバーバーショップ・ハーモニーの即興性が「ブルーノートの結晶化」に繫がったというヴォードヴィル研究家のリン・アボットの説が紹介され、大和田さんはそれに同意する形で、ブルーズは「南部の辺境で隔離された形で発達したのではない」と述べている。
kentarotakahashi @kentarotakahash
が、19世紀のバーバーショップ・ハーモニーにブルーノートが存在したかというと、僕が知る限り、そんな音源は残っていない。否定的に考えられる音源は多く存在する。ミルス・ブルザーズの例が出てくるが、彼らははるかに時代が下り、ブルーズが大衆化した後のグループなので、この点には関係しない。
kentarotakahashi @kentarotakahash
2015年3月にツイートしているけれど、南アフリカのムブーベ(レディスミス・ブラック・マンバーゾに代表される)は1890年にアメリカから南アに巡業に行ったオルフェウス・マクドゥー(黒人)のミンストレル・ショーの影響下に生まれている。が、ムブーベにはブルージーな要素はない。
kentarotakahashi @kentarotakahash
オルフェウス・マクドゥーの在籍したフィスク・ジュビリー・シンガーズの20世紀初頭の音源を聴いても、ブルーノートは聴こえない。というところからしても、その頃までのバーバーショップ・ハーモニーにはジャズ的な即興性はあったとしても、ブルーズの影響は入り込んでいなかったと思われる。
kentarotakahashi @kentarotakahash
なので、僕はむしろ、ブルーズは「南部の辺境で隔離された形で発達」したと考える。ジャズと同時期に生まれながら、20世紀に入るまでは交差しなかった音楽である、と。ただし、この場合の「ブルーズ」というのは、現代の僕などが聴いてブルージーな感覚を備えていると感じる音楽のことではある。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ハンディの「メンフィス・ブルーズ」などは、現代の僕などが聴いてブルージーに感じる音楽ではない。メロディーにブルーノートは入っていても。それよりは全体の和声感の問題で、ブルージーかどうかは決まる。決め手は下部構造の濁り感だというような話をやはり2015年頃にしたことがある。
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コメント

もうれつ先生 @discusao 2017年8月15日
まとめを更新しました。
anony_mous @anony__mous 2017年8月15日
添田さつきは啞蟬坊の長男!ああイ〜チ&渡!(*´Д`*)ハァハァ https://youtu.be/szYd3p0BBuw >>モノノケ・サミットのレパートリーでもある、壮士演歌・添田さつきの「東京節」(1918)は、アイルランドのパブ等で演奏すると大受けだった。
anony_mous @anony__mous 2017年8月15日
さらにググると『東京節』=元々のメロディーは、ヘンリ・クレイ・ワークによって作曲された「ジョージア行進曲」(Marching Through Georgia)で、アメリカ南北戦争時のウィリアム・シャーマン将軍の海への進軍の様子を描いた行進曲である。添田によって作詞される以前から、明治25年(1892年)に「ますらたけを」の題で国文学者・東宮鉄真呂の作詞による軍歌が販売
もうれつ先生 @discusao 2017年8月16日
まとめを更新しました。話の展開を考慮しタイトル変更、冒頭に目次を追加。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月17日
まとめを更新しました。〈7.「しぼんじゃう」メロディ進行〉を追加。
kentarotakahashi @kentarotakahash 2017年8月17日
長大になってきたなあ。
volume1(ver.) @sendaivol1 2017年8月17日
待ってました。ありがたいことです。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月17日
まとめを更新しました。〈8.ロバート・ジョンソンと同じ時代に活躍したポール・ロブソン〉を追加。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月17日
まとめを更新しました。〈9.ブルーズにおける「多地域進化説」対「南部単一起源説」〉を追加。
V∀ZnZHI @hyas8asara 2017年8月18日
更新ありがとうございます。非常に興味深い内容なのですが、いわゆるブルースファンの方々のコメントがないのが不思議でなりません。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月18日
hyas8asara ブルーズ・ファン、どこいっちゃったのかなァ~?(あ、オレか…)
もうれつ先生 @discusao 2017年8月18日
まとめを更新しました。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月25日
まとめを更新しました。〈10.閑話休題〉を追加。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月30日
まとめを更新しました。冒頭に6月後半のツイート群を追加し大幅修正。
もうれつ先生 @discusao 2017年8月30日
まとめを更新しました。11章を「ドヴォルザークとクロマチック・ムーブメント」とタイトル変更し大幅追加。
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