なろう小説の物語内容を読者の人格に直結させる形で展開される世代論。「なかなか現代の若者の「成長忌避」価値観がわかれない」

稲守竜砂 @Inamori_Ryusa

- 物語三昧～できればより深く物語を楽しむために (id:Gaius_Petronius / @Gaius_Petronius) d.hatena.ne.jp/Gaius_Petroniu…

稲守竜砂 @Inamori_Ryusa

＞特に、リゼロが典型なんですが、この作品の構造は最初からなろうの王道に対して、挑戦的です。いわゆる俺Tueeeの全能感に非常に否定的であるのに、それと同じ構造であるという部分が不思議なスパイスで、だからこそ、広く展開して受け入れられたんだろうと思います

稲守竜砂 @Inamori_Ryusa

＞『異世界迷宮の最深部を目指そう』なんかは、アニメ化していませんが、これなんかは、ようは成長志向というか主人公が求めるものがきつすぎて、いまの時代にうまくフィットしないのかもしれません。

稲守竜砂 @Inamori_Ryusa

＞凄くいい作品なんですが、この作品のコアが、古きビルドゥングスロマンだとすると、メディアミックスや、なろうの若者のクラスターの評価を受けたり人気を得るのは難しいかもしれません。

稲守竜砂 @Inamori_Ryusa

なろう作品に特徴的な二軸「チートで無双」と「人生やり直し」のうち、この後者の「取り返しのつかない間違いをいかにしてやり直すか」に関して血反吐を吐くような気迫で追求しているのがリゼロといぶそうだなと思ってます

❂ Raru ❂ クーデレ眼鏡っこは至高 @R_mgj

@InaedaKei いぶそうってどんな小説なんですか？

稲守竜砂 @Inamori_Ryusa

@R_mgj チートな才能を持ちながらも心だけは本当に弱い少年が、自分と似たような境遇の人々を救いながら自らも成長していく物語ですかね…

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU こんばんは。件のエントリー読みました。やはりこの部分が大きなテーマであるように思いますね。 労働者の才能を食い物にして報いない職場にいる限り、「圧倒的成長！」すらもケージでありチェインであることを、このタイプの作品を書いている人(やその家族)は痛感しているのだと思います。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU まさかこんなビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズがあるとは思いませんからね。 経済成長が限界に近づくと地位の流動性は下がる。もはや努力しても何ともならない。 とはいえ経済成長を止めても解決にならない。むしろ貧しさだけが増した。詰んでる。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU そこですよね。価値観が多様化して、「たくさんの情報があらすじ程度でもホイホイ手に入るぞラッキー！」と思う人と、「わけわかんなくなる」人がいるんだと思います。環境も自分も混乱しているから信用ならない、立てない、進めないというのは猛烈に困ると思います。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU そうですね…私は努力や成長を信じていて、「たくさんの玉石混淆の情報でも練り上げれば自分の武器になるし、玉の目利きでよりすごい玉を手に入れられれば、武器は飛躍的に良くなる」と思っちゃうんですよ。その意味では、環境の中の玉を目利きと調達でうまくかき集める方面を目指す、が暫定目標です。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU なるほど。彼らはどういうところに「成長の方向性(とそれの欺瞞)」を感じているんでしょうね。先程「クソみたいな組織で、才能を使い潰されるために、努力するの損だし、成長するの無駄やんけ」的なことを言いましたが、そういうことでもなさそうですね。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU 「彼らの知らない望まない成長は否定される」 ああ、多分ここが肝ですね。成長は成るものだから、他人にとやかく言われる筋合いは本来ないんですね。 世界との擦り合わせは、参考としての指針は先に示してあるに越したことはないけど、成長そのものをたわめてまでやることではない。心身に危険だし。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU 分かってきたような気がします。つまり、素材が多様化によってたくさんあっても、それらが相対化されていると、それらのどれを採用すればいいのかわからない。ガンプラで設計図を紛失して勘で組む時のような途方もない困難があるんでしょうね。設計図がないところが問題なのでしょうね。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU 体験する前にスポイルというのはよく分かります。 「冒険したら膨大なリソースが枯渇して故障して数年間取り返せない」という恐怖は私も覚えがあります。 とりあえずやってみるけど、危険を感じたら即引き返して、冒険をしなくなるのが局所的最適解になってしまう。という状況はかなりマズイですね。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU 体力気力とか強みになる才能とかが与えられていたら、それで自信も違うのかも知れませんが、多分それは三つともないんだと思います。あれば努力も成長も、不可能な可能性だから存在しない絵空事だ、とは思わなくなるのかな…

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU そうですね。突き詰めると最低限でも気力があれば何とかなります。それを努力で才能に変換出来るから。 好奇心を潰されず、学習性無気力にならなければ、気力(特に意欲)は増えます。 これらはかなり環境の話ですが、そこでつまずいているので、余計に環境に拘るのかもしれないな、とは思いました。

犬神工房 @nokkaranoumu

@USAGI_koTENGU 私もジゴクから復活して今では生きている人なので、それと違う彼らについて、残念ながらとやかく語る知識も資格もない、ということは改めてお伝えします。 その上で、私は意欲の病気だったので、「無気力の状態で自発的に環境を変える」という話は、良いことですが、不可能だ、という諦めがあります。

救空【スクエア】 @sikaku615

異世界転生系俺Tueeeフォーマットは、古いのか、それともこれが成熟した最高峰なのか？(id:Gaius_Petronius / @Gaius_Petronius) d.hatena.ne.jp/Gaius_Petroniu…

救空【スクエア】 @sikaku615

作品評から『なろう分析』『なろう論』に移ってんだけど、終盤の世代論がかなりキツい。

救空【スクエア】 @sikaku615

『自分が40代で成長の輝きを信じられるから努力譚成長譚が好きだけど、今の子はそれが信じられないからチート物や努力しない物語が受ける』とかいうよくある『感性がおっさんだから～』なんだけど、そもそもなろう作者や読者に30代40代は普通にいるよなっていう。

救空【スクエア】 @sikaku615

努力譚成長譚の代表の一つとしてリゼロ、そうじゃない話の代表としてこのすば挙げてるんだけど、この二作品、『小説家になろう』では同時期にどっちも大人気だったわけだけど、世代論語りが頻繁に陥る問題として『どっちも好きな人だって普通にいる』という観点がごっそり抜けてる。