エジンバラフェスティバル2017 感想集

今年度見た33作品の個人的な感想呟きまとめ
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HaM @keychildren

やっぱ最高の雰囲気です。 でもまずビール! pic.twitter.com/8BypdtMost

2017-08-09 02:08:35
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HaM @keychildren

エジンバラフェスはいつもお腹が空く匂いがする

2017-08-09 02:25:47
HaM @keychildren

young vicプロデュースのStart swimming, マジもんの大傑作だったんだけど、これyoung vicじゃやらないのかな?

2017-08-10 00:09:50
HaM @keychildren

エジンバラ感想シリーズ。Minefield。一発目だったのだけど、これ去年LIFTで見てたの始まってから気がついた… フォークランド紛争に行った兵士の物語を下敷きにしたドキュメンタリー演劇だけど、あくまでパフォーマーが代理であることを強調した作品。そこには物語として共有出来ない

2017-08-10 03:55:43
HaM @keychildren

という、1つの意志が感じられる。それでもなお語ろうとするのは、これが歴史を語り継ぐ事を目的にしているのではなく、完了出来ない語りプロセスの中で語り手に起こる変化そのものを提示しているからに他ならない。我々は彼の特異な物語通し、悲劇一般とは何かを問い続ける事になる。

2017-08-10 04:00:29
HaM @keychildren

彼に起こった出来事は、悲劇的という枠組みを一度経たのち出来事のレベルへと解体され、私にも起こりうる事としてのアクチュアリティーを獲得する。 一方、何故フィクション化しないのかという問いも昨年同様生じる。それはただ単にドラマであることを放棄してるのではないか。なかなか難しい。

2017-08-10 04:59:19
HaM @keychildren

② Dollyworld フリンジならではの、いい意味での下品さやシニカルな笑いに溢れた作品。テネシー州にあるドリー・パートン記念館に訪れたメンバーの、「彼女何者よ」感をひたすら語る作品。劇評では、それによって真実とは何かをシニカルに問いてると出てたけど、多分もっと馬鹿馬鹿しい

2017-08-10 05:26:09
HaM @keychildren

懐かしくて泣きそうだよ! ここである意味イギリス演劇生活が始まったんだよ! pic.twitter.com/eJlLekSmxs

2017-08-10 05:32:09
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HaM @keychildren

エジンバラ感想シリーズ③ Ghaila's Miles。ロイヤルコートが20年かけて続けてきた70ヶ国以上の戯曲を紹介するプロジェクトが行うリーディング公演。今作はレバノン発。レバノンの小さな村を離れヨーロッパを経てバグダッドに渡った女性が、村に残る母親と再会するまでの話

2017-08-11 00:12:41
HaM @keychildren

多くを知り、またある意味で多くを失った彼女と、彼女に対し娘として変わらず接する母親との再会は、それまでの時間の隔たりを美しく物語化する。また身体的ハンディキャップを持った俳優によるリーディングは、どうしたって痛みを伝えている。それは時に効果的で、時に刺激的過ぎる

2017-08-11 00:17:17
HaM @keychildren

④ Foreign Radical。これは本当におすすめのフリンジ参加型公演。一言で言えば監視・検閲ゲーム。シリアスかつアクチュアルな題材なのに、私たち参加者はあくまでゲームとして楽しんでしまう。緊迫と遊戯の見事な融合。知らないうちに我々は残酷に、そしてコミカルになってしまう。

2017-08-11 00:24:00
HaM @keychildren

❺Start swimming。まだまだ見る作品は残ってるけど、これが今回のベストなのではと思わされた作品。間違えたら電流が流れるクイズを下敷きに人間の尊厳を説いた作品。今作における正解は、芝生に立っている男の物語を語り切ること。俳優達は何度も間違え、痛めつけられながら正解へと

2017-08-11 01:47:54
HaM @keychildren

たどり着いていく。しかしながらそれはあまりにも悲惨な、マイノリティに対する淘汰の話し。彼らは痛みを回避するため、「正解」を受け入れ、ドラマを進めることを選ぶのか、もしくは痛みに抵抗しながら生きる事の尊厳を示し続けるのか…。痛々しく、生々しく、一方で猛々しい彼らの姿が胸を打つ

2017-08-11 01:55:04
HaM @keychildren

13日で終わってしまうのがあまりにも残念な衝撃作だった。Young vicプロデュースなので、こちらで再演できないものなのか。そして、James Fritzって何者なんだ…

2017-08-11 01:59:36
HaM @keychildren

⑥ shame, ポルノ動画が出回ってしまい、行方不明となった娘を持つ母親の話し。困惑や焦り、心無いネット上の暴言への怒りが駆け巡る中、彼女の心に1番強くあるのはとにかく娘に会いたいと言う気持ち。そんな時彼女が出会ったのは、#umshameと言う、自分の恥を告白する活動で…

2017-08-11 03:25:54
HaM @keychildren

昨今のメディアリテラシーやSNS依存症をクリティカルに扱った作品で、随所に出てくるビデオやツイートをうまく使おうとしていたのだけど、俳優と映像が被りすぎてしまい見にくい点がちょっとある。と、unshame活動のプロモーションぽく映りすぎていたのもうーむなとこ。話は面白い

2017-08-11 03:51:55
HaM @keychildren

⑦I am Faransis.w。ヴォイツェックを下敷きに、昨今のテロ、イスラムに対するイメージや検閲を扱った作品。こちらもクイズ番組的な作りから尋問を描いているのだけど、Foreign Radicalとかと比べると、検閲の事実を読まされてる感が否めない。

2017-08-11 03:58:03
HaM @keychildren

⑧ クラップ最後のテープ。上演の条件が厳しい事もあり、ある意味で差を付けにくいベケット作品の中でもより難しいこの戯曲。だからと言って下手に個性を出そうと小手先の演出に走ると、余計なものに感じてしまったりする。今回はその小手先感の典型になってしまったんじゃないかな?

2017-08-11 04:01:45
HaM @keychildren

そもそも会場が外の音を拾いすぎて、沈黙ががっつり台無しになってるるのはいかがなものかと。後フリンジでは全く起こらないのに、EIFは客席でケータイが鳴りすぎる。年齢層の高い客層と言うのも関係しているのかもしれないけど。色々残念な作品。

2017-08-11 04:04:27
HaM @keychildren

⑨Meet me at Down 難破した2人の女性カップルが紡ぐ嘆きと悲しみ、そして愛の話。たった2人だけの内側の世界と、彼女らの語りそして眼差しが紡ぐ外側の世界への想像力。計算された立ち位置は彼女らの美しさと儚さ、そして力強さを増長する。ただ一方でちょっとやりすぎ感はある。

2017-08-11 04:11:09
HaM @keychildren

⑩ Drainage これまたロイヤルコート企画のリーディング。こちらはキューバ発。祭りの翌日、静けさの中にその名残りを感じる時間から物語は始まる。語られるのは、望まない妊娠をしてしまった女性の話し。外側(祭り)と内側(女性)の話がもう少し上手く対比になるとなぁと思った

2017-08-11 04:16:01
HaM @keychildren

11,Letter to Morrissey。ガリーマクネアの新作は前作Gambler's guide to dyingに引き続きマクネア少年シリーズ。今度は友人トニーと彼らのスターモリッシーを巡る友情、熱狂、そして失望、そして喪失感の話し。ホームグラウンドに帰って来たマクネアは

2017-08-11 04:25:16
HaM @keychildren

ロンドン以上に舞台上で躍動し、彼特有の風貌と高めで少し掠れた声、スコットランド訛りで、そのコミカルさ、妙な可愛らしさ、ところどころ感じる女性っぽさを存分に発揮する。戯曲は前作から誰かについて語る構造を引き続きつつ、新たに、ここにはいない誰かに向けられた言葉に挑戦している。

2017-08-11 04:31:24
HaM @keychildren

戯曲の完成度としては多分ギャンブラーの方が高いのだけど、語りのバラエティと関係性の複雑さを見ると、前作を引き継ぎ先に向かおうとしている感じを受ける。

2017-08-11 06:20:33
HaM @keychildren

12, A hundred different words of love。愛を巡るソロストーリーテリング。本当の意味でソロ。教室のようなスペースで語りを成立させようとする過程は、マクネアとは一味違い、より観客との豊かなコミュニケーションを利用している。

2017-08-11 06:30:21