アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、MASTERキートン7話脚本:「もの言わぬもの」の声を聞け

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回はMASTERキートン7話脚本。 前回は、MASTERキートン5話脚本 https://togetter.com/li/1139793 続きを読む
3
まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きというだけで始めてしまった、カイジのシリ構、高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、MASTERキートン7話脚本。 前回は同作5話脚本 togetter.com/li/1139793togetter.com/id/makimogpfb

2017-08-20 13:43:07
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7a MASTERキートンは、かつて英国特殊部隊SASで活躍したキートンが、ある時は保険会社調査員として、またある時は考古学者として世界を周り、様々な事件に遭うドラマ。

2017-08-20 13:44:11
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7b 今回の舞台は日本の田舎。 冒頭からして、同氏特徴である自然(今回は入道雲)のアップ・間が出る(自然をキャラと捉える)。 入道雲のアップから始まるのは、チエちゃん奮戦記にもあり、ほぼ同じで驚いた。 画像は今回と、チエちゃん奮戦記・めぞん一刻脚本 pic.twitter.com/zTC4pP3DgU

2017-08-20 13:50:36
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7c 夏休み、キートンと百合子(娘)は、キートンが幼少期を過ごした田舎の家に遊びに来ていた。また、百合子の誘いで、キートンの父・太平もやって来る。太平は女好きであるが可愛いお爺さん(特徴)で、キートンとのやり取りが幼い(特徴)。ワンナウツ脚本と比較 pic.twitter.com/d3xWLkDVW0

2017-08-20 13:58:08
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7d キートンと太平は、ともに離婚した身。百合子は、この機会に二人とも女心がわかってない事を反省しろと促す。 百合子は、隣家の新庄さんの家を訪ねるが、そこで村田さんというお婆ちゃんと出会う(特徴:味のあるお年寄り)。めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/kel0zwCtAe

2017-08-20 14:06:22
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7e 百合子は、村田さんと話し込む。 村田さんは昔、太平の妻だったパトリシアが、森の中で寂しそうに佇んでいる所を見たという(特徴:ぼっち)。そしてその後すぐに、パトリシアは故郷に帰ってしまったそうだ。 ちなみにパトリシアは、ロンドンに健在。

2017-08-20 14:14:29
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7f 一方、キートンと太平は、パトリシアが作ってくれた料理の中で、どれが美味しかったかという話をする(特徴:食いしん坊、飯テロ)。太平の場合は、新鮮なわさびと共に食べる手打ち蕎麦で、キートンはサマープディング。 二人は早速、それらを作り始める。 pic.twitter.com/u2WnYGEhCL

2017-08-20 14:19:04
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7g サマープディングを作ってみたキートンだったが、何かの香りが足りないことに気付く。 そこで、パトリシアが昔書いたメモを探すことに。 捜索の末、キートンは彼女のノートを発見する。(特徴:魂のこもった紙)。

2017-08-20 14:33:08
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7h 魂を持つ紙(ノートや本、手紙)は、同氏作品で多く見られる。 画像は今回と、監督作忍者マン一平、エースをねらえ演出、チエちゃん奮戦記脚本。 特にエースをねらえ!の音羽さんのノートは、色々な思いが込められている。 pic.twitter.com/mlbTl6Imaj

2017-08-20 14:36:44
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7i ノートにより、キートンは幼少の頃を思い出す。母は、サマープディングの香りを「妖精の香り」と言っていた。 それは、女神プロセルピナが、妖精ミンスを草に変えてしまったという話が元ネタ。 画像は菓子テロ集。今回、怪物くん脚本、元祖天才バカボン演出。 pic.twitter.com/ZoJ5uIC98x

2017-08-20 14:44:53
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7j 神話から、香りの元がミントであることが判明するが、それはただのミントではなかった。 キートンは、ノートに挟まっていた葉から、それがペニロイヤルミントである事を解明。 ここでも、葉をキャラとして扱う同氏の特徴が出ている。めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/OT0Fn1OBMM

2017-08-20 14:54:26
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7k ペニロイヤルミントは、パトリシアの故郷・コーンウォールのもの。 キートンは、太平の愛犬・太助の力を借り、パトリシアが植えた、ペニロイヤルミントの畑を発見する。 犬の描写がめぞん一刻脚本を思わせる。 pic.twitter.com/tGQoIxEqdi

2017-08-20 15:00:41
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7l そこに太平も来て、二人でパトリシアのノートを見る。 ノートには、故郷のペニロイヤルミントを植えた、と書かれていた。 ここも、同氏特徴の、「紙に書かれた思い」が出ている。エースをねらえ!演出と比較。 pic.twitter.com/Ec1ly2Z3bw

2017-08-20 15:05:30
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7m だが畑は、水が来なくて干上がりかけていた。そこで太平と太助は、寝食を忘れる勢いで、畑に水を引く装置を作り始める(二人とも工作が得意)。 後に装置は完成、起動の日を迎える。 特徴であるランプのアップ・間が出てくる。カイジ・めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/PXXG6NBsQh

2017-08-20 15:11:34
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7n 装置は、発動機と風車、ホースなどを組み合わせたもの。まるで生き物のような描写に、同氏特徴が出ている(物もキャラクター)。 また、ピタゴラスイッチ的描写も、同氏作品によく出る。ルパン三世2期演出と比較。 pic.twitter.com/2YYTvj24Yk

2017-08-20 15:16:40
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7o 装置は見事に水を運び、畑は生き返る。 二人の技術に村人も盛り上がり、百合子は父と祖父を見直す。 風車ということで、カイジ2期脚本と比較。家なき子演出にも、よく出ていた。 これもまた、生きているかのような「間」が発生している。 pic.twitter.com/0IBm7LnF2r

2017-08-20 15:23:47
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7p 生き返った畑を見つめ、キートンは太平に、ミントの神話の別説を紹介する。 別説によれば、プロセルピナは、ミンスが運ぶ故郷の香りが辛くてミンスを草に変えたが、それでも故郷が忘れられず、遂には故郷に帰ってしまったという。

2017-08-20 15:32:50
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7q また、ミントには、思い出を保つ働きがあると言われる。 ペニロイヤルミントによって望郷の念にかられたパトリシアは、だから故郷に帰ってしまったのではないか…とキートンは説く。 画像は、父子(今回)と疑似父子(カイジ脚本)。どちらも距離を縮める。 pic.twitter.com/TGgJnTIvBK

2017-08-20 15:40:07
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7r その後、旧友と会うため、太平は先に東京に帰る。 キートンと百合子は親子水入らずで、ペニロイヤルミント入りのサマープディングを作るのだった。ラストも、二人を見守るかのようなペニロイヤルミントのアップ・間がある(特徴)。チエちゃん奮戦記脚本と比較 pic.twitter.com/rvyEUHYqIO

2017-08-20 15:47:20
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7まとめ1 自然が豊かな田舎が舞台になっているため、同氏の「自然をキャラとして扱う」ポリシーが、ふんだんに発揮されている。 おまけに機械も出て来て、こちらも「生きているような物」の描写が強く出ている。 更に飯テロ。 同氏特徴の宝庫になっている。

2017-08-20 15:55:02
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7まとめ2 「ぼっち」が悲劇を招いたり、果ては世界の危機に発展する話は、同氏作品によく出る。 パトリシアは孤独ではなかったが、ふるさとを離れた寂しさには勝てなかった。 そういう寂しさは本人にしかわからず、孤独な悩みとも言える。

2017-08-20 16:01:10
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7まとめ3 また、ミントが元は妖精だったという神話は、自然をキャラと捉える同氏にうってつけ。植物であるミントに「魂」があることの裏付けになっている。 神話のプロセルピナも、今回のパトリシアも、ミントによって「故郷へ誘われた」とも取れる。 pic.twitter.com/aZUNzwbBFX

2017-08-20 16:06:35
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7まとめ4 そしてキートンと太平は、故郷を想うパトリシアの寂しさを、料理やノートといった「物」に「導かれて」知ることとなる。 これも、同氏特徴である「意思を持つ物の活躍」が出ている。

2017-08-20 16:14:44
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7まとめ5 こういった、「意思を持つ自然・物の活躍」が、あらゆる同氏作品に出て来るのが毎度不思議(特に脚本)。 思えば、めぞん一刻(脚本・最終シリ構)でも、自然の描写がアニオリでよく出ていた。画像は今回と、めぞん一刻脚本との比較。 pic.twitter.com/MweAefXqDW

2017-08-20 16:21:24
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本MASTERキートン7まとめ8 枯れかかったミント畑に関しても、まるでキートンに助けを求めていたかのようにも取れる。 アカギ1話脚本も、南郷に切られようとした牌を助けるように、アカギが南郷を止める。その結果、南郷は生き残る。

2017-08-20 16:29:16