８月は１００本以上がスタート！　新連載漫画のまとめと感想

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

諸君、まずはこちらを見てほしい。mangiren.jp/shinrensai/170…　これが８月に始まった新連載マンガだ。見た瞬間にギョッとしたことだろう。恐ろしい数だ。実に１００本以上の漫画が一月の間に始まっているのだ。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

このリストは当会のスタッフがめちゃくちゃ頑張って作ったものだが、これでも全網羅ではない。専門誌でこっそり始まっている漫画なども含めれば、おそらく一月の間に１５０本ほどの漫画が新連載しているのではないかと思われる。すごい数だ！　#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

それで、当マンガ新連載研究会の月例勉強会の関係で、おれはこのリストに載っている漫画を片っ端から読んでいったわけだ。勉強会自体は昨日無事に終わったのだが、せっかくなので、読んだ漫画の感想などを一言ずつでもいいから残していこうと思うのだ。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

なお、雑誌でしか読めない漫画は基本的に読んでいない。とにかくめちゃくちゃ数が多く、Webで読める漫画を読むだけでも疲弊困憊してしまい、さらに雑誌を買おうという気になれなかった。分析対象がWeb漫画に偏るのは問題があるので、これは当会の今後の検討課題でもある。#マンガ新連載研究会

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【殺彼－サツカレ－】kurage-bunch.com/manga/satsukar…　イケメン殺人鬼漫画。出て来るイケメンがたいてい殺人鬼で、読者（主に女性か）が「推し殺人鬼」を選ぶ感じの作品と思われる。スタイリッシュ殺人鬼ではなく、一話の殺人鬼はDVヒモ男のガチクズ殺人鬼。#マンガ新連載研究会

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【 殺彼－サツカレ－】すさまじい「世も末」感あふれる作品であるが、企画自体は理解できる範疇。少女漫画によくある「キャー、イケメンに突然レイプされちゃった、好き（はぁと）」の延長線上だと思う。どうも一定の女性読者にはイケメンからの被虐願望があるようだ。#マンガ新連載研究会

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【 殺彼－サツカレ－】「少女漫画みたいにイケメンにレイプされたいですか？」というアンケートを以前行ったことがあるが、「妄想ではアリだけど現実では絶対イヤ」という声が多かった。ともあれ、フィクションに限れば、こういう企画性は全然成り立つものだと思われる。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【おタエさんは今日も食べたい】チャンピオンはおうちに届いてるので、雑誌だが例外的に読んだ。タイトルからは女子高生ほのぼのグルメ日常漫画っぽいが、実際はオカルト食人漫画でハード。作劇はロジカルでキャラ性もストーリーに沿っており分かりやすいが、キャラ性がやや弱い。#マンガ新連載研究会

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【スペースノンフィクション】comic.mag-garden.co.jp/spenon/クラスメイトが実は宇宙人でした的な作品。話はロジカルで、目線キャラの心情変化も分かるのだが、目線キャラの初期の企みが邪悪で、ストレスに弱い現代読者的にはどうなんだろうか。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【スペースノンフィクション】最初はクズ寄りの目線キャラや主人公が、別の主要人物との出会いを通じて改心というか行動を改める、というのは基本的な作りではあるんだけど、あんまりクズさがキツいと改心してからもその印象に引きずられちゃうんだよな。どうなんだろ。#マンガ新連載研究会

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【愛されるより○されたい】shonenjumpplus.com/episode/139320…　主人公がクズ系漫画。マジでクズなので、この主人公がどういう目に遭おうと一切興味がないのだが、それでも二話を読ませる力があった。今月の勉強会ではこの謎がクローズアップされた。#マンガ新連載研究会

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【愛されるより○されたい】「主人公が魅力的だから主人公の行動を追っていきたい」とは全く違う動機が働いて第二話を読ませている。ヒロインの「動機」の謎がポイントだと思う。そこに「死」という非日常が絡むことで、動機のミステリー性が強調されているのではないか。#マンガ新連載研究会

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【愛されるより○されたい】つまり、「この女の子はなんで人を殺してまで、このクズ主人公に接近しようとしてるの？　何が目的なの？」というミステリーだ。ここで人が死んでいなければ、「まあなんか目的あるんでしょう、知らんけど」となって二話を読ませられなかったと思う。#マンガ新連載研究会

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【わがままハニイホリック】雑誌。スクールカーストのクイーンビーがサキュバスでした、という作品。この子と主人公（ナード層）の関係性だけだとそうでもないんだけど、ジョックの王子君、上井君（うぇーい、か？）の存在と立ち位置が微妙に気になる。#マンガ新連載研究会

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【路地裏パンチ】shonenjumpplus.com/episode/139320…　路地裏の吹き溜まりをねぐらとするアウトローたちのところに金持ちの少女が訪れてなんやかんや。あらすじだけだと面白そうなんだけど、期待していたダークさはなく、全く食指が動かなかった。#マンガ新連載研究会

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【漫殺-マンコロ-】shonenjumpplus.com/episode/139320…　漫画家志望ながらもほぼ挫折しているアラサー男が漫画デスゲームに巻き込まれる話。当会の会員には人気が高かったが、個人的には全くピンと来ないし、面白いとは思えなかった。#マンガ新連載研究会

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【漫殺-マンコロ-】デスゲーム系は「この与えられた状況で、どうやって切り抜けるか」というシミュレーション的な部分を期待して読んでしまうので、「漫画で勝負」となると、そういった工夫の余地がなく、次回への期待感（想像）が働かないためだと思う。#マンガ新連載研究会

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【漫殺-マンコロ-】ただ、デスゲームにおいては主人公の動機が希薄になりがち（「生き延びたい」は消極的な動機に過ぎない）なのに対し、本作では本来の積極的動機である「漫画が描きたい」が「生き延びたい」とイコールになっており、構造的には新しい試みと言える。#マンガ新連載研究会

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【モネさんのマジメすぎるつき合い方】shonenjumpplus.com/episode/139320…　恋人（♀）がなんかズレてて日常で困る的なラブコメ。エロさはあったが、二話を読ませる程のパワーはなかった。#マンガ新連載研究会

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【死因とあそぼ！】mangabox.me/reader/58229/e…　ラプラス的なアプリにより近未来予測が可能になった世界で、死を可視化するアプリの開発により死が暴走し、人を襲い始める……という、これまたあらすじだけだと非常に面白そうな漫画。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【死因とあそぼ！】「アプリ上で死が可視化される、のは何となく分かるとして、可視化された死が暴走するってどういうことなんだ？？」とSF的な興味でワクワクしながら読み進めると、単に「死」がモンスターとなって襲ってくるだけでもんにょりする。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【逝けない彼女のお手伝い】manga-park.com/title/138　幽霊が見える男の子が地縛霊の女の子の友達作りを手伝うコメディ。雰囲気がゆるいので気軽に読めるし、面白いが、二話を読ませる強い力はない気がする。期待感が薄いせいか？　#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【人馬】matogrosso.jp/author/ryo-sum…　古代日本にケンタウロスがいたら、みたいな話。人間とのハードでシリアスな関係性など、落ち着いた雰囲気もあって結構楽しく読めたが、二話は読まなかった。#マンガ新連載研究会

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【最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士（仮）らしいですよ？】alphapolis.co.jp/manga/official…　異世界転生したら鑑定士になってた話。この手のなろうっぽい異世界転生ものはタイトルを見るだけで辟易するのだが、実際読むと結構面白いことが多く侮れない。#マンガ新連載研究会

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士（仮）らしいですよ？】この作品はおれたちの「ゲーム中で調べたアイテムにちょっとした解説テキストが付属してるとうれしい」という感覚を満足させてくれる。身の回りの物がデータ化されて示される、というのは地味だが夢がある。#マンガ新連載研究会