艦娘たちの日常

Any / エニー @Any512

「海上で砲撃が始まると、蜘蛛の子を散らすように魚たちは散っていくでち。逃げ遅れた魚たちは、爆発の衝撃で気絶して浮かんでいくでち。潜水艦の仕事はそんな哀れな魚たちを回収してありがたく頂くことでち。もたもたしてると魚を狙って賢い海鳥たちが群がってくるでちから、注意するでち。」

Any / エニー @Any512

「羅針盤が狂った時は、近くに深海棲艦がいるか、棲息海域が近いっぽいから最大限注意するっぽい。まず落ち着いて周囲の船影や潜望鏡を目視確認するっぽい。艦載機がある艦がいたら索敵をお願いするっぽい。安全確認の後、鎮守府に無線連絡しつつ、昼間は太陽、夜間は北極星で方角を確認するっぽい。」

Any / エニー @Any512

「艦娘は命を掛けて戦いマース。出撃する前には、それぞれが勝利と安全を祈るための拠り所を持っているものデース。それはお守りだったり、手紙だったり、鉢巻だったり、お札だったり、艤装だったり、どこかだったり、誰かだったりしマース。エ？私デスカ？私は皆と一緒に紅茶が飲みたいデースね」

Any / エニー @Any512

「真冬の北方海域の任務ははっきり言って地獄よ。アリューシャン列島にベーリング海側から奇襲する作戦をクソ提督から宣告された時の気持ちわかる？睫毛も鼻水も凍るんだから。手足の感覚もなくなるし最悪。開発部も防寒装備にもっと予算かけるべきよ。そのうち駆逐艦で結託してボイコットするから。」

Any / エニー @Any512

「宿舎の軽空母棟の隣には祠があるんよ。軽空母はみな出撃の朝お祈りしていく慣わしやったんやけど、最近は軽巡やら駆逐艦やら色んな艦が手合わせとる。お供えに饅頭、羊羮、缶詰めやら見るけど、何割かギンバイされた品やな。物々交換して綺麗になっとるとか言い張るけど、なんや余計に罰当りやんな」

Any / エニー @Any512

「私は任務関連の仕事が主ですけど、着任と除籍の管理もしているんです。着任したての艦娘は皆、希望に満ち溢れた表情をしていてこちらも元気をもらえます。除籍については…辛いことが多いです。帰ってくることができなかった艦も少なくない数いますし、心に傷を追って出撃できなくなる子もいます。」

Any / エニー @Any512

「真夏に赤道直下の任務は、少し覚悟が必要ですね。私は前もって明石か夕張に頼んで、高性能な日焼け止めを大量に準備しておきます。北上さんは日焼け止め塗るの嫌がるんですけど、無理矢理にでも塗ってあげてます。すぐ赤くなって大変なんですから。…涙目の表情も可愛いので、少し見たいですけど。」

Any / エニー @Any512

「あっ提督！水の出しっぱなしはめっ！海上では真水は貴重なんですよ。陸の上とはいえ慢心はダメ、絶対です。艦隊を纏める提督が、艦娘の規範にならなくてどうするんですか。もう、今度からはしっかりして下さいね。って聞いてますかっ！？裾引っ張らないで！蒼龍も言ってやって、このずぼらに！」