「#RTかいいね来た数だけ小説書く時のこだわりについて話す」by板野かも 2017.05

2017年5月のログ。 「板野がドヤ顔で創作論を語るだけ」(https://togetter.com/li/1109314)と同様のことを述べている部分もあります。
セルフまとめ
bannokamo 4870view 5コメント
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  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 13:41:12
    ①大きな嘘は許されるが小さな嘘は許されない 「名探偵コナン」の作監さんも述べられていたフィクションの基本。巨大な嘘で世界観を打ち立てたあとは、ひたすら登場人物の言動や出来事のリアリティに注意すること。「こんな変な世界に生きてる人間ならこう行動するのがリアルだろう」と考え作り込む。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 13:44:10
    ②読者の予想を大枠で裏切らない 気軽に読めることが最大の売りであるWEB小説には、奇をてらった結末なんか似合わない。読者が予想するエンドを裏切らないこと。裏切るならそのエンドに行き着くガジェットで裏切れ。「チクサが勝つのは予想してたけど、まさかここでサイリウムを使うとは!」とか。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 13:46:24
    ③キャラの人生を作り込め 15歳の人物には15年分の、50歳の人物には50年分の人生がある。可能な限り全ての経歴を作り込み、「なぜ現在の彼・彼女はこんな人物になっているのか」に説得力を持たせろ。生まれた時からビッチだったビッチなど居ないし、四六時中悪人なだけの悪人もいない。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 13:52:31
    ④設定や事情はキャラの主観で自然に語れ どんなに緻密に作り込んだ設定も、地の文で筆者人格がうだうだ説明を始めた時点で陳腐化する。設定はキャラの言動を通じて読者に提示せよ。「なぜこのタイミングでこのキャラはこの世界の歴史を述懐し始めたのだろう?」と疑問を持たれない話作りをせよ。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:00:25
    ⑤多視点から世界を描け 大人と子供、金持ちと庶民、天才と凡人では世界の見え方が全く違う。なるべく多くの人物の視点を使い分けることで世界設定の深みが増す。「誰からも憎まれる悪」や「誰からも認められる正義」が存在するのはヒーロー物だけである。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:10:02
    ⑥作品前後の年表を作れ 年度を明示しない作品でも、作者の中では物語開始時点に行き着くまでの詳細な年表を持っておく。現代ドラマでも未来SFでも同じ。登場人物はいつ生まれ、どう育ったのか。現実と同じ震災や事件は作中でもあったのか。そのとき登場人物は何を思ったのか。全て考えておくべし。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:20:58
    ⑦必要のない固有名詞を書くな 読者はキャラの名前なんてすぐには覚えてくれない。序盤から誰も彼もと名前を出すな。仮に出すなら、再登場させる度にそれが誰なのか読者に思い出させる配慮を極端なまでに張り巡らせる。ストレスなく作品に付いてきてもらうことが何より大事。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:24:14
    ⑧7の続き 「48million」第1話で読者に提示される人物は「ツルマ」「兄」「金山チクサ」だけである。ツルマの名字や兄の名前なんて、話を理解する上で何の必要もない。読者の記憶容量を余計に使わせないことが最優先。兄の名前が作中に初めて出るのは、読者がキャラに慣れてきた第8話。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:27:50
    ⑨7・8の続き 第13話で学校教諭の杁中カワナが初登場する。が、読者はそんなにすぐキャラの名前なんて覚えないということを作者は常に念頭に置くべきである。第16話の主人公兄のモノローグでこの人物に言及する際には、「杁中カワナ」ではなく「杁中カワナ教諭」と書いた。これが配慮である。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:31:23
    ⑩わけのわからない口調を設定しない 登場人物の口調は現実に即したものか、広く受け容れられた役割語(女性の「てよだわ言葉」など)に限定する。理由は二つ。リアリティを突き詰めれば「~にゃん☆」なんて喋る人間が存在するはずがないから。そして読者はどうせそんなもの覚えないからである。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 14:36:22
    ⑪SFガジェットは名前だけで分かるようにせよ 未来世界の道具は、文中に出てきただけでそれがどういうものなのか何となく分かるようにする。「自律厨房(スマートシンク)」「レンタクシー」など。「ミラホ(未来のスマホだから)」などいかにも日本人がやりそうなダサイ命名も却って役に立つ。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 15:11:07
    ⑫わかる人にだけわかる皮肉を入れる これをやるときは、知らない人が読んでも一切の瑕疵なく話を楽しめるようなバランスを心がけなければならない。「48million」は48グループをはじめとする芸能ネタを痛々しいほど入れ込んであるが、多分何も知らなくても支障なく読めるはず。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 15:13:17
    ⑬12の続き 「48million」二期「アイドル防災都市戦記」に至っては、小ネタというレベルではなく、話の構造そのものが現実のNGT48の境遇を下敷きにしているのだが、読者数が未だ少なく、わかった上で読んでくれている人は多分まだ居ない。いつかどこかで誰かが気付いてくれればいい。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 15:17:42
    ⑭ヘイトは一部のキャラだけに集中させる 賛否両論あると思うが、私の場合、読者からのヘイトはごく一握りの「敵役」キャラだけに集中させることにしている。なお、この「敵役」を100%の悪人ではなく生身の人間として造形することは既に述べた通りで、「敵」というのは作劇上の立ち位置の話。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 15:24:16
    ⑮キャラの命名は自分の子を名付けるように キャラの名前は、一人の人間の親になったつもりで真剣に考える。この人物の親はどんな思いを込めてその名前を付けたのか。本人はその名前とどう向き合いながら生きてきたのか。特に、現実離れした名前なら、どんな親がなぜそう名付けたのか全て考えるべき。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 17:06:06
    ⑯異性経験まで詳細に考える 「キャラの人生を作り込む」延長には、当然、その人物がどんな恋愛や異性経験をしてきたのか・してこなかったのか、そのことが人生観や精神にどんな影響を与えているのかを考えることも含まれる。特にティーンエイジャーは異性経験の有無が当人の人生観に大きく影響する。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 17:10:56
    ⑰16の続き 漫画的記号キャラが跋扈する萌え萌えライト作品には、不自然なまでに異性のことを考えないティーンエイジャーが多々登場するが、現実にそんな人間は存在しない。清純ヒロインを出すのはいいが、なぜその歳まで男性経験がないのか・本人はそれをどう思っているのかを作者は考えるべき。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 17:10:56
    ⑰16の続き 漫画的記号キャラが跋扈する萌え萌えライト作品には、不自然なまでに異性のことを考えないティーンエイジャーが多々登場するが、現実にそんな人間は存在しない。清純ヒロインを出すのはいいが、なぜその歳まで男性経験がないのか・本人はそれをどう思っているのかを作者は考えるべき。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 17:18:34
    ⑱16-17の続き 「48million」はその点極めて例外であり、男女ともに異性経験のないまま成人するのが当たり前の社会の話なので、楽といえば楽である。だからこそ、異性交遊への言及を度々入れて、決してこの世界の住人達の脳内がイノセントお花畑なのではないことを読者に見せている。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 17:26:56
    ⑲奇抜な世界観と奇抜なキャラの両取りはしない 奇抜な世界観を設定した作品では、どこにでも居そうな普通の人を主人公にし、「普通」の目線を通じて世界の特異性を引き立たせる。現実に根ざした舞台の作品では、突き抜けたキャラをメインに据え、キャラの言動で話を回す。欲張って二兎を狙わない。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 18:18:08
    ⑳目で見分けがつく名前 登場人物の名前被りを回避する。映像作品なら音の響きを意識するのに対し、小説では「目でパッと見て似た字面に見えないか」が重要である。たとえば「健(たける)」と「駿(しゅん)」は全く似ていない名前だが、小説では「漢字一文字の男の名前」というだけで混同されうる。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 18:34:43
    ㉑究極の配慮はそもそも名付けないこと 些細な脇役にまで氏名を設定した結果、読者の認知リソースを割かせてストレスを与えてしまうのでは本末転倒である。思い切ってメインキャラ以外は名前を出さないまま話を進めるのも時には有効。「仮面武闘」の先輩アクターや「ブラック企業」のハゲとブタなど。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 22:07:09
    ㉒遊びで遊ばなくていつ遊ぶ? 人様からお金を頂いて書くものと違って、自分の好きなものを好きなように書いても誰にも怒られないのがWEB小説。テーマもキャラも展開も自分の好きなように書く。読者評価やコンテスト結果については、好きに書いたものがたまたま通ればラッキー、くらいでいい。
  • 板野かも @bannokamo 2017-05-11 22:08:54
    ㉓できることなら複数同時進行 常に出来るとは限らないが、長編の連載は二つ以上同時に持つのがいい。好きで書いてるとはいえ、いやむしろ好きで書いているからこそ、「どうしても今はこの作品を書く気分が湧かないなー」という時はあるものだ。そんな時は息抜きにもう一作の方を進めればいい。

コメント

  • 九銀@半bot @kuginnya 28日前
    「現実では~」とか「漫画的~」とか、いったい何の話をしてるのか読んでる内に分からなくなってきた。ノンフィクション限定?
  • わんた @HyperionB4 28日前
    タグ名通り、個人的なこだわりということなら良い見本。初心者の指標としては丁寧な解説に思う。 ただ、それを「皆こうすべき」という論調で展開するのは難しいかもしれない。個人個人で頷けるもの、首を捻るもの、様々だろう。誰しも筆を持ったら芥川たれということもなく、原稿用紙を前に夏目を目指せというものでもない。あくまでもひとつの真実がここにある、それ以上でもそれ以下でもなく、他の道もまた、誰かが示すだろう。
  • 愚者@夏凜銀の公式シナリオはよ @fool_0 28日前
    あーSS書く時に自分がよくやる失敗が羅列されてて心が痛む。
  • nekosencho @Neko_Sencho 27日前
    書いた人じゃない人が勝手に「みんながこうするべき」に広げて文句言ってもしょうがないと思うんだがどうよ?
  • よもやま堂 @yomoyamawara 27日前
    べきと言い切るのはどうかと思うけど全てが駄目な理論ではないと思うので各々欲しいとこだけつまんで咀嚼したらいいと思う

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