「ワンオペ育児」から考える現代の子育て事情について

一人で育児をしなければならない母親は、シングルマザーとは限らない。父親がいるのになぜ母親は孤軍奮闘を強いられるのか? (更新終了です)
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⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

晩婚化、非婚化が進む現在だが、若者の結婚願望は依然強い。八割以上の若者が将来は結婚したいと述べている。一方で恋人のいる若者は減り続けていて、男性で七割、女性で六割が異性の交際相手を持たない。著者の観測範囲でも「彼氏がほしいっていうより、結婚したい」という女子学生がいた。

2017-08-30 11:05:10
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

かつて将来の収入が見込めた男性は、「若くて可愛い気立ての良い娘」を求めたが、今の男性は(もちろん若くて可愛い娘がいいに決まっているが)学歴の高さ、つまり経済的に強そうな相手を求める傾向があるという。トロフィーワイフという時代ではなく、共働きが前提の発想である。

2017-08-30 11:10:24
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

若者たちは、SNSで交遊関係は広がったが、「広く薄く」であり、それほど信頼はしていない。誰と誰が付き合ってるとか別れたとか相互監視も強く鬱陶しい。友達は信用できないから、最後に頼れるのは子供=血縁なのだという。さらに結婚して子供をもうける以外の人生のロールモデルがない。

2017-08-30 11:15:54
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

著者の大学(明治大学)で学生にアンケートをとったところ、結婚=子供を持つという回答が大半だった。愛する人と暮らせるという意識は男女とも一割程度である。要するに結婚とは子供を持つためにするという意識だ。実際日本の婚外子は欧米に比べて格段に低い。

2017-08-30 11:19:16
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

(話題は学生の就活事情に。学歴と男女差の傾向など興味深くはあるがワンオペ育児とは離れるのでここでは割愛。だがもちろん無関係ではない。賃金の男女差が「男は仕事、女は家庭」の風潮を助長し、それがワンオペ育児に至っている)

2017-08-30 11:27:10
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

(比較的就職戦線では勝ち上がることの多い早慶級バリキャリ女子も、就職後、出産育児で壁に当たる。教育課程というのは一応男女平等で、できる者が評価されるが、社会に出ると「妊娠出産する女性は使い物にならない」などと評価されないか、子供を諦めざるを得ない状況に追い込まれる)

2017-08-30 11:32:24
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

(それでいて企業の採用担当者は「女性は伸びないから採りたくない」と臆面もなく言う。「女性はどうせやめるから」と仕事や責任を与えなかったために出産育児と関係なく「仕事が面白くないから」辞めるという女性が増えている)

2017-08-30 11:35:44
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

著者は海外を主なフィールドに研究をしていた。しかし子供が生まれてまず海外の長期滞在ができなくなった。国内での調査もままならない。研究者の雇用環境も厳しい。一度は研究者としてのキャリアを諦め、他人が書いた論文の「私を支えてくれた妻に捧げる」という謝辞すら今までと違って見えた。

2017-08-30 11:45:34
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

そんな中、働く母親の状況を書いてみたらと勧められる。確かに育児の現場の取材なら自分の子供もつれていける。気持ちを切り替えて調査研究に没頭しているという。

2017-08-30 11:49:36
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

(本書はここまで。後半はワンオペ育児というより、若者の結婚子育て事情みたいな総論になっていたので目新しさはやや物足りない印象。男性中心社会という「意識」と「環境」の話かなあと。全体感想は改めて。読書実況は以上です。ありがとうございました!)

2017-08-30 11:52:42
⚡波島想太🐈 @ele_cat_namy

育児は激務である。相手はこちらの事情などお構いなしであるし、しかしその全責任はこちらにやってくる。 ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常 booklog.jp/users/electric…

2017-08-30 22:21:14
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