
Santander Cyclesとゆくロンドン自転車インフラめぐり(2017年8月)
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kosukemiyata
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8月27日(土)
昼食後、徒歩でスタート
ロンドン自転車環境。※街を見られたのはBank Holidayの連休(土日月)だったので、利用状況は平日とは違うはずです。 目玉はやはりCycle Superhighwayですね。ここはCS2。死亡事故の続発を受けて塗装のみ=視覚分離の自転車レーンから構造分離に変更された路線。 pic.twitter.com/RRRZ2UxtFF
2017-09-04 01:41:59


ロンドン、細街路の工夫の例。クルマのみ一方通行の道路。 ・クルマと逆向きに走る自転車利用者にとって、どこを通れば良いか分かり易い路面マーク。 ・駐車帯が右側=クルマの乗員が後方をよく確認せずドアを開けても自転車の人にぶつからないレイアウト。 ・交差点手前で路面を高くして速度抑制。 pic.twitter.com/laadn6aOhq
2017-09-04 03:11:33

ここからSantander Cyclesを借りて実走です。
- 要クレジットカード。
- 単発利用は24時間の基本料金が2ポンド。
- 最初の30分を超えると30分ごとに2ポンド。
ポートに返した後でまた借りる時は、同じクレカを端末に通すと認証されて利用再開できます。

道路片側のみで双方向通行のEast-West CS tfl.gov.uk/travel-informa…。ロンドン塔の辺りから西向きに実走。路面よし、幅員そこそこ。自転車信号🚲🚦の存在は大きいですね。信号で時間的に分離されてるとはいえ慣れない自分にとって写真の交差点は少し不安でしたが。 pic.twitter.com/7j2FCedClj
2017-09-04 02:09:16




East-West CS続き(ボケ写真ご容赦を)。テムズ河岸に出ます。車道を狭めて作った構造分離自転車空間は女性や子供も安心。シェアリング自転車システムSantandar Cycleを利用している人も多数。ユーザーの装備やスキルに依存しない、インフラ整備による安全性の確保ですね。 pic.twitter.com/5yclykdor6
2017-09-04 02:37:34




ロンドン自転車空間、続き。漱石の自転車日記の舞台、市内中心部から南西に少し離れたクラパム・コモンへ。歩道通行OKのところ、ありますね。青い自転車レーンはCS7。視覚分離のみの区間は路駐に対し無防備https://t.co/oyBNmi7fC2なこともあり評判はイマイチっぽいです。 https://t.co/qvLCuemDmy
2017-09-05 01:12:03



ツイート内のハイパーリンクがTogetterに反映されていないようなので➝CS7の路駐の様子。
午後の実走 feat. Cycling Embassy of Great Britainの方々Cycling Embassy of Great BritainのMark Treasureさん@AsEasyAsRidingとAlex Ingramさん@nuttyxanderに大変お世話になりました。再びSantander Cyclesを借り、30分ごとにポートに寄って頂きながらのサイクリングです。

ロンドン市内中心部に戻り、@GBCycleEmbassyの方々に案内して頂いて自転車インフラ実走タイム。まずは南北に走るCS6(tfl.gov.uk/travel-informa…)。島型バス停が上手く機能してるように見えました。並走可能な環境は会話がし易くて良いですね!移動×社会性。 pic.twitter.com/koLOhmZABa
2017-09-05 01:29:41




ブラックフライアーズ橋の北側からEast-West CS(tfl.gov.uk/travel-informa…)。ここの接続はトンネル工事の関係で暫定的な整備のようですが、構造分離になっています。西方向、テムズ河に沿った区間はビッグベンまで続くレジャー性の強い環境。暑いくらいの快晴🌞。 pic.twitter.com/gYdGzMQMT8
2017-09-05 01:59:51




セント・ジェームズ公園からバッキンガム宮殿の前を通ってグリーン・パーク、更にハイド・パークへCSは続きます。全て綺麗に繋がっているわけではなく、工事中の区間もあって、構造分離の縁石を埋め込んでる様子が分かりました。この縁石の断面形状とコストには疑問も。フカフカの土のとこは馬乗場。 pic.twitter.com/Pg2rOGxpWq
2017-09-05 02:18:16




ハイドパークを回って帰り道。CSを救急車が使っていました。幅広の自転車道のメリットの一つは、こうした緊急車両の通行に使えるところ。 対面通行でも十分に幅があれば自転車同士の追い越しに支障はありません。道路両側に狭い一方通行自転車道を作るより片側集約がベターな場合もあるわけです。 pic.twitter.com/gAjXOmJE3i
2017-09-05 02:35:51

実走ルートは上の通りです(解散後もログが続いてたので余計な部分がありますが)。
夕方、また徒歩で
ロンドン、中間的サイズの道路の思い切った空間配分の例。 この交差点google.co.jp/maps/@51.52476…を西に見たのが一枚目、振り返り東に進んだのが二枚目以降。 ・クルマは東向き一方通行、一車線。 ・自転車は東向きは縁石で構造分離、西向きは「アルマジロ」での簡易構造分離。 pic.twitter.com/y9WpJ5VanJ
2017-09-04 03:40:15



この自転車道、Alexさんによれば以前は唯一といっていい東西ルートで、縁石分離の方を対面通行で使っていたため、上の動画のように狭さ等の問題点が指摘されていたとのこと。整備の経緯と展望の話はMarkさんのブログ記事が詳しいです。
雑感
全体的な印象。
- 構造分離や細街路静穏化のレシピがちゃんとある(日本より上)。
- 「面」でみると実装はまだ少ないが、やってるとこはクルマ対策が明確。
- 道が碁盤目でないので安全な経路の予備知識が要る(NYCなどは楽)。

連休に走ったロンドン、ざっくり以上のような感じ。NYCもでしたが、日本の都市部に比べると駐輪設備は充実しているとはいえず。その点ではシェアサイクルtfl.gov.uk/modes/cycling/…の存在意義が大きいかと。NYCと同じハードですが料金は安く、アプリではポート間のナビも。 pic.twitter.com/Zax7whuhlP
2017-09-05 02:43:38


オランダやデンマークの先例を追っている都市を、去年はNYC、今年はロンドンと見てきました。 インフラ整備の成果としては、NYCの方が自転車ネットワークとして使い易いと思いました。ロンドンは細街路を含めたレシピがしっかりしている模様。いずれの都市でも、車と混走させないことが重点。
2017-09-05 03:02:55
自転車利用率でいうと日本は凄い国。一度の移動におけるメイン交通手段が自転車の割合が、例えば武蔵野市の資料(PDF city.musashino.lg.jp/_res/projects/…)の平成20年データで ・武蔵野市 21.1% ・三鷹市 26.1% ・西東京市 27.1% とか。これ、世界的に凄い。
2017-09-05 03:45:40
2008年の東京都市圏パーソントリップ調査結果代表例ページtokyo-pt.jp/person/01.htmlに載ってる「地域別代表交通手段構成比」の図。1998年と較べた自転車の割合は全体で15%➝14%。東京多摩部は18➝19%、埼玉南部は21➝20%、さいたま市は20%➝20%。 pic.twitter.com/JfSHhy5w63
2017-09-05 18:44:20

概ね同じ指標をあてはめると、かつてのNYCやロンドンは一桁%のはず。 これらの都市は近年、オランダやデンマークの都市に倣い、クルマと混走せずにすむ自転車インフラの整備に力を入れ、これらの国の自転車利用度(日本より高い)に近づこうとしている。なぜか車道混走に力を入れている日本て。。
2017-09-05 04:01:27